acg_else_no
DONE寂衢・縦スクロールマンガ・よつつじくんと一郎2人の会話のみ。雰囲気シリアス。エロなし、全員ちゃんと服着てる。寂雷は後ろ姿のみ。
・「アフターケア」は物理的手当て+プレイ後のメンタルケア両方を意味する
・ずっと通話中なので💉は「痕が1️に見られた」のを知っている
・「ご心配なく」は1️⃣と💉両方に向けての言葉 2
Rthathatha
DONE衢くん昏睡直後に年が変わってたので。この年はこんな年越しだったのかなぁ、なんていう妄想です。暗いけどある意味初心に帰りました。これにて書き納めです!今年1年ありがとうございました。寂衢プチも開催でき、本当によかったです。来年もいっぱい寂衢書くので、どうぞお付き合いくださいませ。来年もよろしくお願い致します!
H暦二年十二月三十一日「それでは神宮寺先生、よろしくお願いします」
「わかりました」
年末年始。夜勤の引き継ぎを終えて寂雷はミーティング室から出る。一般外来が休みのためか、いつもより静かな病院内を寂雷は歩いていく。救急対応や入院病棟の緊急コールさえなければ、この夜勤の時間は自由にしてもいいのだ。
寂雷はある病室の前で止まると、そっと扉をあける。ガラガラと引き戸の音が廊下に響いた。
「衢くん、来たよ」
ピ、ピ……と規則正しく鳴る電子音に安心していいのか、寂雷にはわからなかった。そばに置いてある丸椅子にゆっくりと腰掛ける。するとゴーンと微かに鐘の音が聞こえてきた。
「ここからでも除夜の鐘が聞こえるんですね。もうすぐ年が明けるようです」
828「わかりました」
年末年始。夜勤の引き継ぎを終えて寂雷はミーティング室から出る。一般外来が休みのためか、いつもより静かな病院内を寂雷は歩いていく。救急対応や入院病棟の緊急コールさえなければ、この夜勤の時間は自由にしてもいいのだ。
寂雷はある病室の前で止まると、そっと扉をあける。ガラガラと引き戸の音が廊下に響いた。
「衢くん、来たよ」
ピ、ピ……と規則正しく鳴る電子音に安心していいのか、寂雷にはわからなかった。そばに置いてある丸椅子にゆっくりと腰掛ける。するとゴーンと微かに鐘の音が聞こえてきた。
「ここからでも除夜の鐘が聞こえるんですね。もうすぐ年が明けるようです」
Rthathatha
DOODLE雰囲気で読むssです。できてるじゃくよつ。野戦病院に来た頃。支部と同じです。Twinkle,twinkle ちょっと冷えるかな、と上着の上から羽織っていた毛布をしっかりと衢は握った。野戦病院の周辺は明かりのひとつもついていない。新月なのか月も見当たらなかったが、それでも一面に広がる星空でほのかに照らされていた。
衢は出てきた扉のすぐ隣に土が付くのも気にせず座り込む。なんとなく寝付けなくて、風にあたりに起きてきたのだった。
ぼぉっと空を見上げる。強い明かりがないおかげで星がはっきりと輝いていた。
「衢くん」
「寂雷さん」
ここにいましたか、と少し慌てた様子の寂雷が衢の隣へとやってきた。
「探しましたよ……体、つらくないですか」
するり、と腰の辺りを撫でられる。夜風にあたって冷たくなった体に、寂雷の体温が心地いい。
789衢は出てきた扉のすぐ隣に土が付くのも気にせず座り込む。なんとなく寝付けなくて、風にあたりに起きてきたのだった。
ぼぉっと空を見上げる。強い明かりがないおかげで星がはっきりと輝いていた。
「衢くん」
「寂雷さん」
ここにいましたか、と少し慌てた様子の寂雷が衢の隣へとやってきた。
「探しましたよ……体、つらくないですか」
するり、と腰の辺りを撫でられる。夜風にあたって冷たくなった体に、寂雷の体温が心地いい。
Rthathatha
DONETwitter診断メーカー「こんな書き出しで書いてみて(https://shindanmaker.com/606128)」より、『佐藤あるの寂衢で「吐き出した息は白く、儚く消えていった。」から始まる小説はどうですか?』です!☕️舞台受肉記念日&昨日自分の誕生日だったので誕生日のお話です。
今日はきみの吐き出した息は白く、儚く消えていった。
すっかり寒くなったなぁと衢は改めてマフラーを巻き直す。背中のランドセルの留め具がカチャカチャと揺れるのを聞きながら小学校の校門を出た。
今日は、衢の十回目の誕生日だ。
今日はきみの
両親が亡くなって、寂雷と一緒に暮らし始めてから迎えるはじめての誕生日だった。ついに二桁の年齢である。大人の仲間入りをしたようで、どこか自分がそわそわとしているのを衢は感じていた。
けれどおそらく今日もいつも通りの一日で終わるだろうな、と衢は確信していた。なぜなら今日が自分の誕生日であるということを特別、寂雷には伝えていないからだ。
伝えていない理由は、単にそういう話にならなかったから。もうひとつ付け加えるなら、これ以上負担になりたくなかったからだ。伝えるということは、祝ってもらいたいということ。ただでさえ衢はまだ子どもで、忙しい寂雷のお世話になってばかりだ。誕生日だと伝えることで、寂雷の思考の邪魔をしたくなかった。
1670すっかり寒くなったなぁと衢は改めてマフラーを巻き直す。背中のランドセルの留め具がカチャカチャと揺れるのを聞きながら小学校の校門を出た。
今日は、衢の十回目の誕生日だ。
今日はきみの
両親が亡くなって、寂雷と一緒に暮らし始めてから迎えるはじめての誕生日だった。ついに二桁の年齢である。大人の仲間入りをしたようで、どこか自分がそわそわとしているのを衢は感じていた。
けれどおそらく今日もいつも通りの一日で終わるだろうな、と衢は確信していた。なぜなら今日が自分の誕生日であるということを特別、寂雷には伝えていないからだ。
伝えていない理由は、単にそういう話にならなかったから。もうひとつ付け加えるなら、これ以上負担になりたくなかったからだ。伝えるということは、祝ってもらいたいということ。ただでさえ衢はまだ子どもで、忙しい寂雷のお世話になってばかりだ。誕生日だと伝えることで、寂雷の思考の邪魔をしたくなかった。