薬膳りんごカルピス
PAST「ねえ、侑ちゃん。私、ずっと侑ちゃんのこと好きだったんだよ。友達として、じゃなくてひとりの女の子として」「うん。知ってた」
幼馴染の花嫁姿を見送る、高咲の話
「福音」私は立ちすくんだまま、祭壇の前に佇む歩夢を見つめていた。彼女の笑顔は純粋で、どこか懐かしさを感じさせる。ほんと、小さい頃から何も変わってない。幼い頃から共に過ごしてきた記憶は、まるで昨日のことのように鮮明で、それらが心を埋め尽くすたびに、胸が締め付けられる。
披露宴が終わり、参加者が帰り支度を始める中、私はやっとの思いで歩夢に近づいた。彼女は振り向き、静かに微笑む。
「ねえ、侑ちゃん。私、ずっと侑ちゃんのこと好きだったんだよ。友達として、じゃなくてひとりの女の子として」
歩夢の言葉は、まるで時が止まったかのように私の心に響いた。本当はずっと前から気づいていた。でも、私が知らないふりをし続けたせいで、ついぞ、名前さえつかなかった歩夢の感情。それが今、私の目の前にある。
946披露宴が終わり、参加者が帰り支度を始める中、私はやっとの思いで歩夢に近づいた。彼女は振り向き、静かに微笑む。
「ねえ、侑ちゃん。私、ずっと侑ちゃんのこと好きだったんだよ。友達として、じゃなくてひとりの女の子として」
歩夢の言葉は、まるで時が止まったかのように私の心に響いた。本当はずっと前から気づいていた。でも、私が知らないふりをし続けたせいで、ついぞ、名前さえつかなかった歩夢の感情。それが今、私の目の前にある。
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MOURNING素敵な企画があったんだけど、チキって載せれんかったやつ私、企画参加無理だわ(笑)
短い
現パロ
先生と生徒
悲恋
赤と緑、合わせて茶色。苦く甘い恋の色。緑色が好き。
新葉の柔らかい緑色も好きだし、緑が深まった夏の山の緑も好き。
キャベツやレタスの爽やかな緑色も好きだし、スイカやライムの目の覚める緑色も好き。
私は緑色が好き。
学校の黒板、綺麗に掃除された深い深い緑色の時も好きだし、チョークで汚れて白く濁った緑色も好き。
でも一番好きなのは、歴史の時間。黄色の髪の毛先、あの真っ赤な赤が黒板にかかるとき…より一層緑色が映えるのだ。
その瞬間を目で追うのが好き。
真っ赤なネクタイを好む先生。あのネクタイが黒板に重なる時、緑色が締まって見えて好き。
先生の織り成す赤が、緑色を美しくさせる瞬間が好き。
だから私は緑色が好き。
そんなある日、先生の指に鈍く光る銀色の指輪があった。
1144新葉の柔らかい緑色も好きだし、緑が深まった夏の山の緑も好き。
キャベツやレタスの爽やかな緑色も好きだし、スイカやライムの目の覚める緑色も好き。
私は緑色が好き。
学校の黒板、綺麗に掃除された深い深い緑色の時も好きだし、チョークで汚れて白く濁った緑色も好き。
でも一番好きなのは、歴史の時間。黄色の髪の毛先、あの真っ赤な赤が黒板にかかるとき…より一層緑色が映えるのだ。
その瞬間を目で追うのが好き。
真っ赤なネクタイを好む先生。あのネクタイが黒板に重なる時、緑色が締まって見えて好き。
先生の織り成す赤が、緑色を美しくさせる瞬間が好き。
だから私は緑色が好き。
そんなある日、先生の指に鈍く光る銀色の指輪があった。