極めたい紗雪
DONE【俺レベ/リュー×旬】俺アラでのリューの攻撃がとてもきれいでいいなあと思っていたら閃いたお話。それにしては酷い(酷い)。リューとの話水篠旬は死線にいた。
眼前に迫る無数の真紅。死の剣筋で埋められる空間。
避けなければ死ぬ。
対峙する男から向けられる、明確な殺気に襟首がひりつく。
久しく味わっていない「死」の感覚。
掠っただけでも無事では済まない、自分であっても致命症を負うほどの威力を持った一刀。
双方手加減なしの、殺し合い。命のやり取り。
無限の紅の中で身体は踊るように動き、襲い来る死を避け続ける。
それを万回繰り返す。
堪えきれず笑みが溢れる。
―楽しい。
―愉しい。
死線を捌く度に、旬の胸は熱く高鳴る。
―すごい。
―素晴らしい。
―「人間」が、ここまで極められるのか。
旬の胸に去来しているのは感動である。果てしない鍛錬により身につけた神の技を繰り出し続ける男。もはや「人間」を超えている。
2344眼前に迫る無数の真紅。死の剣筋で埋められる空間。
避けなければ死ぬ。
対峙する男から向けられる、明確な殺気に襟首がひりつく。
久しく味わっていない「死」の感覚。
掠っただけでも無事では済まない、自分であっても致命症を負うほどの威力を持った一刀。
双方手加減なしの、殺し合い。命のやり取り。
無限の紅の中で身体は踊るように動き、襲い来る死を避け続ける。
それを万回繰り返す。
堪えきれず笑みが溢れる。
―楽しい。
―愉しい。
死線を捌く度に、旬の胸は熱く高鳴る。
―すごい。
―素晴らしい。
―「人間」が、ここまで極められるのか。
旬の胸に去来しているのは感動である。果てしない鍛錬により身につけた神の技を繰り出し続ける男。もはや「人間」を超えている。
極めたい紗雪
DONEワンドロ初参加。お題「だいじなもの」、トマ旬。過去作を収納。だいじなもの(トマ旬)「来てくれたか、ミスター水篠」
「……トーマス」
「ご覧の通りの有様でな、会えて嬉しいぞ」
「……何で……」
「俺はやりたいようにやる。ただそれだけだ」
「俺が…俺がもう少し早く来ていれば…こんなことには…」
「自分の事は自分が一番良く分かってる。お前のせいじゃない。それに悪い事ばかりでもない、こんな美人が、服も髪も乱してすっ飛んできたんだからな…」
「煩い…!ベル、治療を!」
「よせ、無駄だ。そうだ、世界は美しい。手に入らない物ほどな。一最後に見るのがお前でよかった……旬」
「いやだ、待ってくれ、逝くな!トーマス!!」
「...玉よ、回復完了…いえ、この男、軽症にございます…」
「は」
「すみません、水篠ハンター…。重症でしたがトーマスは頑丈ですので」
1020「……トーマス」
「ご覧の通りの有様でな、会えて嬉しいぞ」
「……何で……」
「俺はやりたいようにやる。ただそれだけだ」
「俺が…俺がもう少し早く来ていれば…こんなことには…」
「自分の事は自分が一番良く分かってる。お前のせいじゃない。それに悪い事ばかりでもない、こんな美人が、服も髪も乱してすっ飛んできたんだからな…」
「煩い…!ベル、治療を!」
「よせ、無駄だ。そうだ、世界は美しい。手に入らない物ほどな。一最後に見るのがお前でよかった……旬」
「いやだ、待ってくれ、逝くな!トーマス!!」
「...玉よ、回復完了…いえ、この男、軽症にございます…」
「は」
「すみません、水篠ハンター…。重症でしたがトーマスは頑丈ですので」