Poncotu222
DONErnseイベントねっぷり企画に参加させていただいた際の作品です。主催者様、プリントしてくださった皆さま、ありがとうございました。スペインで暮らす二人の日常です。
rnseイベントねっぷり記念ss 食料品の入った袋を手に下げ、潮の匂いに包まれる家路をゆったりと歩く。朝晩はまだ肌寒いが日中は日差しがやや眩しく、代謝の良い体はしっとりと汗をかく。
渡り鳥のニャア、ニャアという鳴き声に立ち止まり、いつもの海辺へと足を向ける。堤防に腰掛け、サングラスを取り、被った帽子を一瞬外し、髪をかきあげ再び被る。
冴は、ロビンズエッグブルーと評される瞳の色を細めて沖で群をなす渡り鳥と大海を眺めた。
実家の鎌倉の海よりも眩しいブルーはその鮮やかさにスペインに来た当初は浮かれていたけれど、とっくに見慣れた今では幼少期から慣れ親しんだ、少しだけ濁った穏やかな紺色を懐かしく思う。
潮騒に微睡んでいれば、ポケットにしまったスマホが震える。画面をタップすれば【どこ?】の二文字。その前にも何十件と着信とメッセージがの通知が入っていたようだ。
1512渡り鳥のニャア、ニャアという鳴き声に立ち止まり、いつもの海辺へと足を向ける。堤防に腰掛け、サングラスを取り、被った帽子を一瞬外し、髪をかきあげ再び被る。
冴は、ロビンズエッグブルーと評される瞳の色を細めて沖で群をなす渡り鳥と大海を眺めた。
実家の鎌倉の海よりも眩しいブルーはその鮮やかさにスペインに来た当初は浮かれていたけれど、とっくに見慣れた今では幼少期から慣れ親しんだ、少しだけ濁った穏やかな紺色を懐かしく思う。
潮騒に微睡んでいれば、ポケットにしまったスマホが震える。画面をタップすれば【どこ?】の二文字。その前にも何十件と着信とメッセージがの通知が入っていたようだ。
Poncotu222
REHABILI裏で呟いていた兄ちゃんと結婚したいと駄々をこねるショタrnの話です。一応rnseのつもりで書いてます。年齢はse10 rn8。
大人になった後の続きは書けたらR18展開にしたい。 2349
Poncotu222
MAIKINGXで呟いてた狼獣人のrn×兎獣人のseのパロネタ。獣人というだけで、世界観は現代でサッカーしてる。年齢10×12。
この後理由は違えど❄️🌉的なことが起きて、再開して和解後は🐺×🐇の個体差えっc展開があります。続きません。 2052
鯖くゃん
DONE美味しい口付け(https://x.com/poipoi_porori/status/1697640758323695705?s=46&t=258Lb2W35O_bR1_g1gQ_8g)の後日談単体でも読めます 2182
鯖くゃん
DONEisg視点から見たrnse相変わらずの巻き込まれisgさん(本当にごめん)
プロポーズ大作戦黒を基調とした店内。テーブルは何だか高級感のあるクロスが敷かれていて、淡いオレンジ色のライトがこの二人掛けのテーブルを照らしている。如何にも高級です、という感じの飲食店。二人の知名度を考慮して個室に変更してくれた店側の気遣いも相まって世一はむず痒さを覚え、小さく座り直した。自分には日本全国何処にでもある見慣れたファミリーレストランや、周囲の声に自分達の声も掻き消されてしまいそうな程に賑やかな大衆居酒屋の方が性に合っていると思う。
「なあ凛」
「⋯⋯⋯んだよ」
一緒に来た相手が蜂楽や黒名のように気心の知れた相手であれば、この非日常感もスパイスとして楽しめたのかもしれない。でも如何せん今日は一緒に来た相手が相手だ。素直に店の雰囲気を楽しんだり、料理の味に舌鼓を打てる程世一も呑気な男ではない。今、目の前にいる男の真意を図りかねていた。
6461「なあ凛」
「⋯⋯⋯んだよ」
一緒に来た相手が蜂楽や黒名のように気心の知れた相手であれば、この非日常感もスパイスとして楽しめたのかもしれない。でも如何せん今日は一緒に来た相手が相手だ。素直に店の雰囲気を楽しんだり、料理の味に舌鼓を打てる程世一も呑気な男ではない。今、目の前にいる男の真意を図りかねていた。
鯖くゃん
DONE無事初夜を迎えた翌朝のお話照れ隠しが下手なse
砂糖はなくても構わない 恥ずかしげもなくパンツ一枚で早朝のベランダに立つ兄を見て、凛は真っ先にこの人の中には羞恥や情緒というものがないのか、と思った。
昨晩、初めて身体を繋げたというのに起きたら隣に兄がいないものだから寝起きで靄がかかっていた頭も一瞬で冴えてしまった。ベッドから飛び起きてリビングへと向かえば、そこには呑気にベランダに立っている兄の姿。はぁ、と兄にはバレないように小さく安堵のため息をついた。
「おはよ、兄ちゃん」
「おう」
兄はこちらに見向きもせず、ただ青とオレンジのグラデーションがかかった空を眺めていた。兄の背中は色濃く情事の跡を残しており、昨晩の出来事を思い出させる。
「コーヒー飲む?」
「あぁ」
気恥ずかしくて見ていられず、誤魔化すようにキッチンへと足を運んだ。凛は寝起き以外にも理由がありそうな掠れ声で確認すると、ケトルの電源を入れた。その間に二杯分のコーヒー豆を量り、電動のコーヒーミルで砕いていく。勢いよく砕かれたそれは濃く香り、幾分か凛に冷静さを取り戻させる。
1436昨晩、初めて身体を繋げたというのに起きたら隣に兄がいないものだから寝起きで靄がかかっていた頭も一瞬で冴えてしまった。ベッドから飛び起きてリビングへと向かえば、そこには呑気にベランダに立っている兄の姿。はぁ、と兄にはバレないように小さく安堵のため息をついた。
「おはよ、兄ちゃん」
「おう」
兄はこちらに見向きもせず、ただ青とオレンジのグラデーションがかかった空を眺めていた。兄の背中は色濃く情事の跡を残しており、昨晩の出来事を思い出させる。
「コーヒー飲む?」
「あぁ」
気恥ずかしくて見ていられず、誤魔化すようにキッチンへと足を運んだ。凛は寝起き以外にも理由がありそうな掠れ声で確認すると、ケトルの電源を入れた。その間に二杯分のコーヒー豆を量り、電動のコーヒーミルで砕いていく。勢いよく砕かれたそれは濃く香り、幾分か凛に冷静さを取り戻させる。
鯖くゃん
DONE性愛のrnと兄弟愛のseの話仄暗い
我欲 我ながら欲深い方だなぁ、と思う。だっていけない事だと頭では分かっていながらも“兄弟”のその先を求めたのだから。
「……なぁ兄ちゃん」
「触んな、昨日もしただろ」
今日の夕飯当番だった凛が片付けまで済ませ、ソファでスポーツ雑誌を読む兄の隣に座って声をかければこの反応。伸ばした腕はパシンと弾かれ、行く宛てもなく宙を彷徨う。
「………おい」
「くっついてるだけならいいだろ」
そんな兄の態度もお構い無しに手を腰に回し、距離を詰めた。咎める声が飛んでくるが、早々に諦めた兄は一つため息をつくと再び視線を手元に移す。ページを捲る指先をじっと見つめる凛に何を勘違いしたのか、兄はそんなに読みたきゃ一人で読め、と雑誌を軽く丸めて筒状にすると凛の頭を叩いた。全く痛みはないが、一応痛いと言っておく。
1145「……なぁ兄ちゃん」
「触んな、昨日もしただろ」
今日の夕飯当番だった凛が片付けまで済ませ、ソファでスポーツ雑誌を読む兄の隣に座って声をかければこの反応。伸ばした腕はパシンと弾かれ、行く宛てもなく宙を彷徨う。
「………おい」
「くっついてるだけならいいだろ」
そんな兄の態度もお構い無しに手を腰に回し、距離を詰めた。咎める声が飛んでくるが、早々に諦めた兄は一つため息をつくと再び視線を手元に移す。ページを捲る指先をじっと見つめる凛に何を勘違いしたのか、兄はそんなに読みたきゃ一人で読め、と雑誌を軽く丸めて筒状にすると凛の頭を叩いた。全く痛みはないが、一応痛いと言っておく。
鯖くゃん
DONErnseワンライお題『束縛』(+1h)
無自覚で束縛していたrnとデレ方にやや癖のあるse。そして若干rnから雑な扱いを受けているisgさん。
なんか気に食わなかったので画像は消しました。勿体ないのでここで供養しておきます。
5W1H「────でも糸師さんって束縛激しいんですね。ちょっと嫌かも」
その発言が飛び出したのは現在日本で放送されている人気スポーツ番組のとあるコーナーの収録後。それは売り出し中の若い女性アイドルが全国各地、いや、世界各国に飛び回り、今最も熱い選手に突撃インタビューをするというものであった。スポーツ知識のない素人がインタビュアーとなるので、専門的な話はないが、その分今まで明かされていなかった選手の意外な一面やプライベートを知れるコーナーとして密かに人気を博している。
今回の取材対象はスペインの名門クラブであるレ・アールで現在活躍中の糸師冴────ではなく、同じチームに所属する彼の弟、糸師凛。どうして糸師冴ではなく凛なのか。その理由は単純明快。本人が取材を拒否し、その生贄として凛を差し出したから。凛に伝えれば拒否されるのは明らかだったので冴は当日までインタビューがあることを伏せ、デートと称して凛を連れ出し取材場所として確保していたホテルに凛を一人置いて帰ったのである。珍しく昼間からホテルに行こうと誘われ、意気揚々と兄に着いて行った凛の落胆は計り知れない。
3927その発言が飛び出したのは現在日本で放送されている人気スポーツ番組のとあるコーナーの収録後。それは売り出し中の若い女性アイドルが全国各地、いや、世界各国に飛び回り、今最も熱い選手に突撃インタビューをするというものであった。スポーツ知識のない素人がインタビュアーとなるので、専門的な話はないが、その分今まで明かされていなかった選手の意外な一面やプライベートを知れるコーナーとして密かに人気を博している。
今回の取材対象はスペインの名門クラブであるレ・アールで現在活躍中の糸師冴────ではなく、同じチームに所属する彼の弟、糸師凛。どうして糸師冴ではなく凛なのか。その理由は単純明快。本人が取材を拒否し、その生贄として凛を差し出したから。凛に伝えれば拒否されるのは明らかだったので冴は当日までインタビューがあることを伏せ、デートと称して凛を連れ出し取材場所として確保していたホテルに凛を一人置いて帰ったのである。珍しく昼間からホテルに行こうと誘われ、意気揚々と兄に着いて行った凛の落胆は計り知れない。