真紀瑠唯
DONE兄や、引き取られた当時それなりの年齢だった村人たちは、二人に血の繋がりは無いと知ってるけど妹は知らない設定。周囲が特に説明してないのは「見た目で一目瞭然」と考えていたから。兄16妹11位でどうでしょ?広い世界も見た方が良いと、一時的にしろカール王国騎士団に入団目前の兄と彼を慕う妹。 # 義兄妹ヒュンマ
希う「マァムはお兄ちゃんが本当に好きなのね」
小さい頃からよく言われていた言葉。
「うん!大しゅき!!」
「そうよ、自慢のお兄ちゃんだもん♪」
そうやって、即返事が出来たのはいつの頃までだったろう?
五歳年上の兄さんは、父さんやアバン先生から戦士としての指導をかなり早くから受けていた…らしい。私がまだ赤ちゃんの頃だったから母さんから聞いた話だけど「太刀筋がとても良い」と二人ともベタ褒めだったそうだ。
物静かで声を荒げたりしない兄からは想像もできなかった。でも先生がネイル村に来た時に修行の様子を見せてくれて。いつもニコニコしている先生が真剣な顔で兄さんの相手をしてて。それで母さんが言ってたことは本当だったんだって分かった。
1626小さい頃からよく言われていた言葉。
「うん!大しゅき!!」
「そうよ、自慢のお兄ちゃんだもん♪」
そうやって、即返事が出来たのはいつの頃までだったろう?
五歳年上の兄さんは、父さんやアバン先生から戦士としての指導をかなり早くから受けていた…らしい。私がまだ赤ちゃんの頃だったから母さんから聞いた話だけど「太刀筋がとても良い」と二人ともベタ褒めだったそうだ。
物静かで声を荒げたりしない兄からは想像もできなかった。でも先生がネイル村に来た時に修行の様子を見せてくれて。いつもニコニコしている先生が真剣な顔で兄さんの相手をしてて。それで母さんが言ってたことは本当だったんだって分かった。
真紀瑠唯
DONE💜❤️ちゃんのキスの日を楽しませて頂いたので、23時過ぎに浮かんだ場面を、半分寝ぼけながらカキカキ。(💜による❤️の表現がまだまだ雑です😁)出会い肌に感じる空気が昨日までと比べて暖かい。
南に進んで来たからか?と考えていると、アバンから声を掛けられた。
「ヒュンケル疲れましたか?もう少しで着きますからね」
「このくらい平気です」
つっけんどんに返事をする、緑あふれる樹々の下の通り道。
目の前の視界が開け、森を抜けた事を知る。
先の方角に小さな村落が見えた。
「暫くあの村に滞在します。私の親友の家にお世話になるつもりです」
今度は返事もしなかった。
勇者の知り合いの家なんて!
きっと先生みたいに無理にオレに笑いかけてきて、親切なふりをして、そして……
そんな事を思いながら歩いていたら、村の中の一軒家に到着した。
「さあ着きましたよ。
ロカ、レイラ、こんにちは〜!」
1021南に進んで来たからか?と考えていると、アバンから声を掛けられた。
「ヒュンケル疲れましたか?もう少しで着きますからね」
「このくらい平気です」
つっけんどんに返事をする、緑あふれる樹々の下の通り道。
目の前の視界が開け、森を抜けた事を知る。
先の方角に小さな村落が見えた。
「暫くあの村に滞在します。私の親友の家にお世話になるつもりです」
今度は返事もしなかった。
勇者の知り合いの家なんて!
きっと先生みたいに無理にオレに笑いかけてきて、親切なふりをして、そして……
そんな事を思いながら歩いていたら、村の中の一軒家に到着した。
「さあ着きましたよ。
ロカ、レイラ、こんにちは〜!」