星まつりもうこの村で暮らすつもりなのかもしれない。
先生の知り合いの家にやって来てから数週間が過ぎた。年の近い子ども達が集まって勉強をしている「学校」と呼ばれてる場所へ、先生は教えるために、おれは教わるために通うようになった。勿論、戦士になる修行は学校から帰って来た後でやっている。
“友達”っていうのが出来ると良いですねって先生は言うけど、周りに人間が沢山いるのは慣れなくて。休み時間は、人間の文字で書かれた子ども向けの書物を、ひとり読んで過ごすのが殆どだった。
そんな中、近いうちに“まつり”が行われるという。その準備を学校でもすることになったのだけど、まつりの名前ーー星まつりーーを耳にした途端、おれがプレゼントした勲章を手にした父さんの姿が浮かんで。あの時の悲しい気持ちが身体全体に広がって。
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