おやつ
DONEジョニーって呼んで、サイモンって呼んだ、あの日の夜はこんなことがあったんじゃないかって妄想。墨西哥の夜ヴァケロスのメンバーが気を利かせて持ってきてくれた紅茶と自分用のコーヒーの入ったマグを持って1人、隅の方で干し草の俵に隠れるようにして愛銃のメンテナンスしてるゴーストに近寄った。
聞き慣れた足音とマスク越しでもわかるコーヒーと紅茶の香りに顔上げると、ソープが片方のマグを差し出す。
男は特に警戒もせず受け取って、マスクを鼻の上までたくし上げてから匂いを堪能するように静かに香りを吸い込む。
ソープはゴーストの隣に腰掛けてリラックスするように息を吐くと自分用のコーヒーを啜った。
「…ジ…ソープ、」
「ん?…どうした、サイモン?」
“ジョニー”と呼ぼうとして一瞬の躊躇いから言葉を噤んでしまい、改めて隣の男に声を掛けると、ソープは気にした風もなくマグを傾けながら相槌を返した。
1072聞き慣れた足音とマスク越しでもわかるコーヒーと紅茶の香りに顔上げると、ソープが片方のマグを差し出す。
男は特に警戒もせず受け取って、マスクを鼻の上までたくし上げてから匂いを堪能するように静かに香りを吸い込む。
ソープはゴーストの隣に腰掛けてリラックスするように息を吐くと自分用のコーヒーを啜った。
「…ジ…ソープ、」
「ん?…どうした、サイモン?」
“ジョニー”と呼ぼうとして一瞬の躊躇いから言葉を噤んでしまい、改めて隣の男に声を掛けると、ソープは気にした風もなくマグを傾けながら相槌を返した。
おやつ
DONE💀🧼すけべ無しのお話。戦場でプロポーズあのメキシコの雨の日同様に孤立無縁の状態だった。
ただ良くも悪くもこの日は雨もない快晴の月夜だ。
歩き易いが、月明かりは足元の小石まで明確にわかるほどで、用心に用心を重ねなければ、敵兵も自分達の位置を容易に把握してしまうだろう。ゴーストは索敵を行う敵兵を背の高い草むらの中から遠巻きに眺めながら小さく息を吐いた。
最後の通信で状況は伝えてある。救援と回収ヘリの到着はまだ先だ。
すぐ隣では痛みに耐えるように息を詰める呼気の音がする。先程、左腕を撃たれたソープの物だった。様子を確認する為にゴーストがチラリとソープに顔を向けると、視界の端でゴーストが動いたのを捉えたソープが痛みから脂汗を浮かべた顔を上げてゴーストを真正面から見据えた。
2650ただ良くも悪くもこの日は雨もない快晴の月夜だ。
歩き易いが、月明かりは足元の小石まで明確にわかるほどで、用心に用心を重ねなければ、敵兵も自分達の位置を容易に把握してしまうだろう。ゴーストは索敵を行う敵兵を背の高い草むらの中から遠巻きに眺めながら小さく息を吐いた。
最後の通信で状況は伝えてある。救援と回収ヘリの到着はまだ先だ。
すぐ隣では痛みに耐えるように息を詰める呼気の音がする。先程、左腕を撃たれたソープの物だった。様子を確認する為にゴーストがチラリとソープに顔を向けると、視界の端でゴーストが動いたのを捉えたソープが痛みから脂汗を浮かべた顔を上げてゴーストを真正面から見据えた。