住めば都
DONE #aknk版深夜の創作一本勝負 よりお題をお借りしました「そばにいて」でテディ夢
風邪を引いて熱を出した主様を、看病するテディの話です。体調悪い時って心細くなりますよね。
寒暖差と気圧の変化がエグい日々が続きますね。皆さま体調にはお気をつけて……!
ここにいるよ テディがその場に居合わせたのは、偶然以外のなにものでもなかった。なにしろ屋敷の女主人が玄関に姿を現したのは、彼女の帰宅予定よりずっと早い時間だったので。
「あ! 主様、お帰りなさいませ!」
平日の、日の高いうちに会えるなんてラッキー!
そんなふうに、テディが喜びに顔を綻ばせていられたのは、ほんの束の間だった。ぼんやりと彼の名を呼んだ主人が、くずおれるように座り込んでしまったからだ。
「主様!?」
慌てて駆け寄ったテディは、今にも倒れてしまいそうな体を支える。体調が悪いのではと考え触れた額は、案の定、燃えるように熱かった。
「ごめん……ルカスを呼んでもらえる……?」
弱々しい声で言った主人が、気だるげに息をつく。途中で苦しそうに咳き込んだ彼女の背を摩ると、テディはそのままぐったりした体を抱え上げた。
1578「あ! 主様、お帰りなさいませ!」
平日の、日の高いうちに会えるなんてラッキー!
そんなふうに、テディが喜びに顔を綻ばせていられたのは、ほんの束の間だった。ぼんやりと彼の名を呼んだ主人が、くずおれるように座り込んでしまったからだ。
「主様!?」
慌てて駆け寄ったテディは、今にも倒れてしまいそうな体を支える。体調が悪いのではと考え触れた額は、案の定、燃えるように熱かった。
「ごめん……ルカスを呼んでもらえる……?」
弱々しい声で言った主人が、気だるげに息をつく。途中で苦しそうに咳き込んだ彼女の背を摩ると、テディはそのままぐったりした体を抱え上げた。
住めば都
DONEあくねこ、テディ夢。階段を上る気力を失って段差に腰掛けていた主様を、テディが部屋まで抱き上げて運ぶ話。テディがオープンすけべになってしまったような気がしないでもない……
パレス広すぎるよ…ネタ第二弾です
甘える姿はSSR 玄関ホールの大階段に小柄な人影を見つけて、テディは内心、ラッキーと喜びの声を上げた。彼は厨房での手伝いを終えて、別邸に戻るところだった。慣れない作業をこなすのは大変だったが、その疲れも、彼女に会えば途端に吹き飛んでしまう。
「主様、おかえりなさいませ!」
「あ……テディ。うん、ただいま」
元気いっぱい出迎えたテディとは対照的に、主人は疲れきった様子だ。応える声も、どこかぼんやりとしている。
こんなにお疲れなのに、仕事のあとわざわざ屋敷に顔を出してくださるのだから、主様は本当に優しい人だなあ。そんなふうに思って、テディは自然と笑顔になる。
「主様、こんなところで、なにをしていらっしゃるんですか?」
「いやあ……特になにをしていたわけでもないんだけど……」
2345「主様、おかえりなさいませ!」
「あ……テディ。うん、ただいま」
元気いっぱい出迎えたテディとは対照的に、主人は疲れきった様子だ。応える声も、どこかぼんやりとしている。
こんなにお疲れなのに、仕事のあとわざわざ屋敷に顔を出してくださるのだから、主様は本当に優しい人だなあ。そんなふうに思って、テディは自然と笑顔になる。
「主様、こんなところで、なにをしていらっしゃるんですか?」
「いやあ……特になにをしていたわけでもないんだけど……」