honotumuri37111
DONEエミリコちゃんがあまり登場しないけどパトエミパトリック様が夢を見たりお花を育てたりする話
花開くまであと幾年 ……ここは、いったいどこだろう。いつかどこかで見たような、しかしシャドーハウスにはあるわけのない景色。暖かな日差しに小鳥が歌い、そよ風が額を撫で、通り抜けていく。見渡す限りに咲き誇る赤や黄色の花々は色鮮やかで、ちょうど花のさかりのようだ。
「わあ、きれいなお花でいっぱいですね、パトリック様!」
エミリコがくるくると小躍りしながら、花畑を駆け回っている。
「花は逃げていかないんだから、もう少しゆっくり見てもいいんじゃないか?」
「あ、確かにそうですね。ごめんなさい、少しはしゃぎすぎちゃいました」
照れ笑いを浮かべるエミリコは、ひだまりがヒトの形をしているようにきらきらとしていた。
「わあっ、あちらには、別のお花が咲いてますね」
1777「わあ、きれいなお花でいっぱいですね、パトリック様!」
エミリコがくるくると小躍りしながら、花畑を駆け回っている。
「花は逃げていかないんだから、もう少しゆっくり見てもいいんじゃないか?」
「あ、確かにそうですね。ごめんなさい、少しはしゃぎすぎちゃいました」
照れ笑いを浮かべるエミリコは、ひだまりがヒトの形をしているようにきらきらとしていた。
「わあっ、あちらには、別のお花が咲いてますね」
honotumuri37111
DONE大捏造しかないパトエミおでこでお熱を測ってほしかったやつ
手を伸ばせば届く距離 自分の心に気づいたあの時から、[[rb:俺 > パトリック]]は自分に誓いを立てた。「この想いは絶対に表には出さない」と。けれど、[[rb:想い人 > エミリコ]]は手の届かない距離にいるわけじゃない。同じ棟の中で、等しい時を過ごしている。廊下でばったり会うなんてことも、それこそ日常茶飯事で……。
「おはようございます、パトリック様!」
色とりどりの花が一斉に咲き誇っているような笑顔が、[[rb:俺 > パトリック]]の胸の鼓動を速める。いいや、ダメだ。ドギマギしているのを悟られてはいけない。
「リッキーも、おはようございます!」
エミリコは、今日も笑顔を輝かせている。きっと誰に対しても、分け隔てることなく……。[[rb:俺 > パトリック]]はエミリコに微笑みかけられる中の一人にすぎないのだ。エミリコにとっての[[rb:俺 > パトリック]]は、特別でもなんでもない一人のシャドーでしかない……わかっているさ、そんなことは。
1381「おはようございます、パトリック様!」
色とりどりの花が一斉に咲き誇っているような笑顔が、[[rb:俺 > パトリック]]の胸の鼓動を速める。いいや、ダメだ。ドギマギしているのを悟られてはいけない。
「リッキーも、おはようございます!」
エミリコは、今日も笑顔を輝かせている。きっと誰に対しても、分け隔てることなく……。[[rb:俺 > パトリック]]はエミリコに微笑みかけられる中の一人にすぎないのだ。エミリコにとっての[[rb:俺 > パトリック]]は、特別でもなんでもない一人のシャドーでしかない……わかっているさ、そんなことは。