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DOODLE🧢夢『毛布』 『照らす』 『キッチン』寒気に目を覚ますとまだ朝の5時だった。今日は休日なので二度寝ができそうだとグルスにほとんどとられていた毛布をかけなおそうとして隣に眠るその寝顔が目に入った。静かに眠る彼を見ているとあの生意気な台詞ばかりいう普段の彼と同一人物とは考え難い。王子の名に負けず意外と整っている顔をつついてやる。
「んん……」
少し眉根を寄せているのが可愛らしくみえるのは恋人の欲目というやつだろう。それからふあふあの髪にもふれてみる。あの特徴的な帽子に隠されているせいでわかりにくいがグルスの髪の毛はふあふあで触り心地がいいのだ。クセになる。特にドライヤー後が極上のふあふあなのだがそれを知るのはきっと私くらいだろう。ちょっとした特権だ。
718「んん……」
少し眉根を寄せているのが可愛らしくみえるのは恋人の欲目というやつだろう。それからふあふあの髪にもふれてみる。あの特徴的な帽子に隠されているせいでわかりにくいがグルスの髪の毛はふあふあで触り心地がいいのだ。クセになる。特にドライヤー後が極上のふあふあなのだがそれを知るのはきっと私くらいだろう。ちょっとした特権だ。
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DOODLE🧢夢抱き上げる/おやすみ/嵐「よう、プリンセス。目の下に隈できてんぞ」
「ああ王子か久しぶり、大丈夫今日はこのあとすぐ帰れそうだから」
会うなりそんなロイヤルな者同士のような挨拶を交わす。しかし私たちはどちらも正当なそれではない。王子は実際いいとこのお坊ちゃんだったようだけれど私の方は完全に無関係である。
「うちの姫さんはまた忙しそうにしてんな」
「そういう王子こそガープさんに連れられての遠征から帰ったばかりでしょ」
お互いにそのあだ名に似合わずすでに退職届を軍に提出済みという立場にあるのだからおかしな話だといつぞや同期に笑われたことがある。最前線に立つ王子や姫がいてたまるかと。しかしそんなあだ名をつけて呼ぶようになったのは周りにいた彼らの方なのだから文句はこちらが言いたいくらいである。
1378「ああ王子か久しぶり、大丈夫今日はこのあとすぐ帰れそうだから」
会うなりそんなロイヤルな者同士のような挨拶を交わす。しかし私たちはどちらも正当なそれではない。王子は実際いいとこのお坊ちゃんだったようだけれど私の方は完全に無関係である。
「うちの姫さんはまた忙しそうにしてんな」
「そういう王子こそガープさんに連れられての遠征から帰ったばかりでしょ」
お互いにそのあだ名に似合わずすでに退職届を軍に提出済みという立場にあるのだからおかしな話だといつぞや同期に笑われたことがある。最前線に立つ王子や姫がいてたまるかと。しかしそんなあだ名をつけて呼ぶようになったのは周りにいた彼らの方なのだから文句はこちらが言いたいくらいである。
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DOODLE🧢夢ワンライ執務机には今日も今日とて書類の山が出来上がっていた。出勤早々私は溜息をつく。年明け早々から残業もやむなしというレベルの山。やるしかないかとひとつ伸びをして椅子に掛けた……のはもう5、6時間前のことだ。書類に目を通しながら携帯食で空腹を満たしたのがおやつ時だったことは覚えているがその後の記憶が少し曖昧だ。どうやら情けなくもうたたねしていたらしい。寝ぼけまなこをこすり時計を確認すると記憶の中のそれより20分ほど進んでいた。さすがに1時間と寝ていたわけではないとわかって安堵する。
「よォ、起きたか」
声の方向に顔を向けるとそこには彼がいた。
「王子、いつからいた?起こしてよかったのに」
「いいやそう待っちゃいねェよ。急ぎの用でもなかったしな。それにアンタは働きすぎだぜ、先週から大捕り物に連続で駆り出されてたよな?」
1551「よォ、起きたか」
声の方向に顔を向けるとそこには彼がいた。
「王子、いつからいた?起こしてよかったのに」
「いいやそう待っちゃいねェよ。急ぎの用でもなかったしな。それにアンタは働きすぎだぜ、先週から大捕り物に連続で駆り出されてたよな?」
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DOODLE🧢夢ワンライ「あけましておめでとうございますです、ナマエさん」
唐突にぺこりと頭を下げた後輩に一瞬何事かと逡巡する。
「え、ああ年越しちゃったかァ。じゃ今年もよろしくだ、グルス」
もしかしたら耳を澄ませば鐘の音が聞こえたかもしれない。十二月三十一日、この年の瀬に悲しくも私と後輩グルスは本部にて報告書の山をやっつけていた。海賊に日付感覚なんてあってないようなものだから年末年始も通常営業。日付感覚があったとて騒ぐ理由にするのが関の山か。
「この書類あがりました。そっちはどうです?」
「おっけー、こっちもぼちぼち片付くかなァ」
ペンを走らせ顔も上げずに会話は続く。
「なら夜明けには間に合いますよね」
「間に合うも何もそれまでには終わらせたいよねェ」
1087唐突にぺこりと頭を下げた後輩に一瞬何事かと逡巡する。
「え、ああ年越しちゃったかァ。じゃ今年もよろしくだ、グルス」
もしかしたら耳を澄ませば鐘の音が聞こえたかもしれない。十二月三十一日、この年の瀬に悲しくも私と後輩グルスは本部にて報告書の山をやっつけていた。海賊に日付感覚なんてあってないようなものだから年末年始も通常営業。日付感覚があったとて騒ぐ理由にするのが関の山か。
「この書類あがりました。そっちはどうです?」
「おっけー、こっちもぼちぼち片付くかなァ」
ペンを走らせ顔も上げずに会話は続く。
「なら夜明けには間に合いますよね」
「間に合うも何もそれまでには終わらせたいよねェ」