あごだし
DONEハッピーバースデー啓護くん2024七啓のしゅけべ目前話。なので、全年齢です。
2024Happybirthday KEIGO 啓護くんは、甘いものが大好きだ。
ハロウィンのときは、海外のお菓子を食べる日だと言って、ジャック・オ・ランタンを模したオレンジ色のバケツを抱えていた。
なにか悪戯したいんだろうなというのは、長年の恋人だ。その目を見たら、察することはできた。
『Trick night or Treat night 』
耳元で囁かれた言葉は発音がよすぎて、さして英語が得意じゃない僕には、すべてを聞き取ることはできなかった。だけど、「トリック オア トリート」というハロウィンの常套文句は知っている。
『トリートで』
そういって、猫の舌という名を持つチョコレートを一枚バケツからもらい、食べたのも覚えている、
『俺のお菓子を盗ったな』
3800ハロウィンのときは、海外のお菓子を食べる日だと言って、ジャック・オ・ランタンを模したオレンジ色のバケツを抱えていた。
なにか悪戯したいんだろうなというのは、長年の恋人だ。その目を見たら、察することはできた。
『Trick night or Treat night 』
耳元で囁かれた言葉は発音がよすぎて、さして英語が得意じゃない僕には、すべてを聞き取ることはできなかった。だけど、「トリック オア トリート」というハロウィンの常套文句は知っている。
『トリートで』
そういって、猫の舌という名を持つチョコレートを一枚バケツからもらい、食べたのも覚えている、
『俺のお菓子を盗ったな』
あごだし
DONE七朗×啓護 ほのぼのSS練〇区にある美術館がモデルですが、私は練〇区に行ったこともこともありません。
「この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。」
を、めっちゃ強調しておきます。
美術館を歩く 夏至は過ぎたが、夏の本番はこれからだ。夕の入り口だと、まだまだ空は明るい。最寄りの駅から目的地である美術館は、徒歩3分だと書いてあった。俺と七朗の足であれば、そう乖離があるはずはない。だが、この暑さだ。体感では、もう10分以上歩いているように思える。
顎を伝う汗を、ハンカチで拭った。ハンディーファンで顎下を煽るが、その風の生ぬるさが怨めしい。横を見上げると、灰色のフードを汗で濃い灰色に変色させた七朗が、真っ直ぐと目を輝かせていた。
宝箱を目指す探検家の目だ。
そこまで楽しみにしてくれるなら、誘い甲斐もあったというものだ。たかだか一枚千円のチケットだが、俺から奢られることを嫌がる彼のために、ツテを頼って招待券を手に入れてよかった。今度、古村に寿司でも奢ってやるか。
4127顎を伝う汗を、ハンカチで拭った。ハンディーファンで顎下を煽るが、その風の生ぬるさが怨めしい。横を見上げると、灰色のフードを汗で濃い灰色に変色させた七朗が、真っ直ぐと目を輝かせていた。
宝箱を目指す探検家の目だ。
そこまで楽しみにしてくれるなら、誘い甲斐もあったというものだ。たかだか一枚千円のチケットだが、俺から奢られることを嫌がる彼のために、ツテを頼って招待券を手に入れてよかった。今度、古村に寿司でも奢ってやるか。