くっく
DONE【嘉九彧現パロ】中学に進学した九九が郭嘉のことを郭嘉さんと呼んだ時、郭嘉はーー。
閑話・さん付けとくん付け 桜が舞う季節。九九は中学に進級した。まだ伸びしろはあるだろうから、と仕立てた九九のセーラーの制服は少しブカブカだった。
新しい学校は、幸か不幸か、小学生の頃の顔見知りはいなかった。周りもそうなのだろう、教室の空気はどこかぎこちなく、各所で個人的な自己紹介がはじまっている。
名前は、呼び捨てではなく、"さん"や"くん"で呼びましょう。特に年上の人や目上の人は"さん"で。そんな担任の話を聞く。郷に入っては郷に従え、というの言葉があるように。九九は素直な子なので疑うことも無く吸収し、クラスメイトを"さん"や"くん"で呼んだ。
1861新しい学校は、幸か不幸か、小学生の頃の顔見知りはいなかった。周りもそうなのだろう、教室の空気はどこかぎこちなく、各所で個人的な自己紹介がはじまっている。
名前は、呼び捨てではなく、"さん"や"くん"で呼びましょう。特に年上の人や目上の人は"さん"で。そんな担任の話を聞く。郷に入っては郷に従え、というの言葉があるように。九九は素直な子なので疑うことも無く吸収し、クラスメイトを"さん"や"くん"で呼んだ。
くっく
DONE嘉九彧現パロの0話。出会いの話。九九2歳。Chapter.0 集合住宅の側の公園で荀彧と郭嘉はよく遊んでいた。同じマンションの隣同士に住む彼らは仲がとても良い。二人の親が仲が良かったのでそれも当然だったのだろう。郭嘉の親が片親だったため、よく郭嘉は荀彧の家に預けられていた。
荀彧が10歳、郭嘉が6歳の時の話だ。いつもの公園で遊んでいると、どこからか小さい女の子の泣き声が聞こえてきた。その声は一向に止まないので、気になった二人は声を探しに行った。
それはすぐに見つかった。自分らと同じマンションの1階の部屋からだった。ベランダから部屋の中をそっと覗けば、中では小さい女の子を庇うように抱きしめている母親らしき女性と、女性を殴っている大人の男の姿があった。二人はその光景を目の当たりにし衝撃が走る。よくないことだって、幼いふたりにだってわかる。二人はすぐに家に帰り親にそれを言うと、まもなく通報されて、その男はお縄となった。
1414荀彧が10歳、郭嘉が6歳の時の話だ。いつもの公園で遊んでいると、どこからか小さい女の子の泣き声が聞こえてきた。その声は一向に止まないので、気になった二人は声を探しに行った。
それはすぐに見つかった。自分らと同じマンションの1階の部屋からだった。ベランダから部屋の中をそっと覗けば、中では小さい女の子を庇うように抱きしめている母親らしき女性と、女性を殴っている大人の男の姿があった。二人はその光景を目の当たりにし衝撃が走る。よくないことだって、幼いふたりにだってわかる。二人はすぐに家に帰り親にそれを言うと、まもなく通報されて、その男はお縄となった。