あんちょ@supe3kaeshi
DONE故郷ひいあいWebオンリーの『故郷ひいあいドロライ週間』用作品 第2回「狩り・獣」藍良がヒロくんの膝枕で猫動画を見る話 片膝に心地よい重さを感じながら、一彩は目の前のスクリーンを眺めていた。星奏館のシアタールームを借りて、ふたりでのんびりと過ごす時間。
せっかく大きなスクリーンがあるからと、藍良がスマホを使って動画共有サイトを映し出した。藍良が最近気に入って見ているという、猫の動画のチャンネル。それらを何となく流しながら、無言の時間が過ぎていた。レッスンで疲れていたので会話は少ない。
一彩は自分の膝を枕にして転がっている藍良と一緒にソファに座っている。一彩は藍良に促されて一緒に猫の動画を見ているが、興味は断然藍良の方へと向いていた。
「ちょっとォ、一緒に動画見てよォ」
前髪をかきあげるようにおでこを撫でると、藍良がぷうと頬を膨らませた。おでこを撫でられては画面が見づらいと言われたので、頬や肩、背中を撫でたらくすぐったいと嫌がられた。
1757せっかく大きなスクリーンがあるからと、藍良がスマホを使って動画共有サイトを映し出した。藍良が最近気に入って見ているという、猫の動画のチャンネル。それらを何となく流しながら、無言の時間が過ぎていた。レッスンで疲れていたので会話は少ない。
一彩は自分の膝を枕にして転がっている藍良と一緒にソファに座っている。一彩は藍良に促されて一緒に猫の動画を見ているが、興味は断然藍良の方へと向いていた。
「ちょっとォ、一緒に動画見てよォ」
前髪をかきあげるようにおでこを撫でると、藍良がぷうと頬を膨らませた。おでこを撫でられては画面が見づらいと言われたので、頬や肩、背中を撫でたらくすぐったいと嫌がられた。
あんちょ@supe3kaeshi
DONEひなたくんが出ます。故郷ネタひいあいWebオンリー主催のドロライ週間 第1回お題【住処・習慣】でかきました。藍良がヒロくんとひなたくんとお泊り会する話「お風呂お先にもらいましたァ」
おれは髪を拭きながら考えた台詞を言いながら、脱衣所の扉を開ける。湿度の違う空気に肌が心地よく冷やされるのを感じた。居間のソファに座っていたヒロくんと、葵ひなた先輩が振り返る。ひなた先輩はヒロくんと目を合わせたあと、立ち上がった。
「じゃー次は俺の番ね~」
ひなた先輩が自分のベッドの側に行き、ごそごそと寝巻を取り出す。おれがどうしていいか分からないまま突っ立っていたら、ヒロくんが鏡台の椅子に座るよう促してきた。その手にはドライヤーを持っている。
「僕が藍良の髪を乾かしてあげるよ」
「ええー、ヒロくんにやってもらうとバサバサになるからやだァ」
前に星奏館の旧館でALKALOIDの四人で過ごしていた時、ヒロくんにドライヤーの使い方を教えるついでに乾かしてもらったことがあった。その時はもう髪の流れとかつむじの向きとか完全に無視して風を当てられたから、ひどいクセがついて苦労させられたのだ。
4980おれは髪を拭きながら考えた台詞を言いながら、脱衣所の扉を開ける。湿度の違う空気に肌が心地よく冷やされるのを感じた。居間のソファに座っていたヒロくんと、葵ひなた先輩が振り返る。ひなた先輩はヒロくんと目を合わせたあと、立ち上がった。
「じゃー次は俺の番ね~」
ひなた先輩が自分のベッドの側に行き、ごそごそと寝巻を取り出す。おれがどうしていいか分からないまま突っ立っていたら、ヒロくんが鏡台の椅子に座るよう促してきた。その手にはドライヤーを持っている。
「僕が藍良の髪を乾かしてあげるよ」
「ええー、ヒロくんにやってもらうとバサバサになるからやだァ」
前に星奏館の旧館でALKALOIDの四人で過ごしていた時、ヒロくんにドライヤーの使い方を教えるついでに乾かしてもらったことがあった。その時はもう髪の流れとかつむじの向きとか完全に無視して風を当てられたから、ひどいクセがついて苦労させられたのだ。