27tael
PROGRESS暁理…いやぜったいバディ時代そういう関係あったってば(力説
ためらいがちなノック。
「入れ」
わざとディスプレイに眼差しを落としたまま相手を迎える。
足音を残して、動きが止まる。
ちらりと目をやり、業務中のこちらへ配慮したのか、今日の任を終えた私服姿でも律儀に敬礼をしてくる元バディに神経をくすぐられるような思いをしながら、ナハトは表情を崩さぬまま告げた。
「ああ、来たか。急ぎの稟議があるから、少しそこで待っていなさい」
実働部隊からの報告を受けるため広く取られた執務卓前のスペースとは別に、傍には事務方の役職者などと話し込むための応接セットがある。
はい、と簡潔に返事をして、ゆったりと設られた二人がけのソファに腰掛けた姿は、眼差しを落としながらもどこかソワソワと落ち着かない様子だ。
1308「入れ」
わざとディスプレイに眼差しを落としたまま相手を迎える。
足音を残して、動きが止まる。
ちらりと目をやり、業務中のこちらへ配慮したのか、今日の任を終えた私服姿でも律儀に敬礼をしてくる元バディに神経をくすぐられるような思いをしながら、ナハトは表情を崩さぬまま告げた。
「ああ、来たか。急ぎの稟議があるから、少しそこで待っていなさい」
実働部隊からの報告を受けるため広く取られた執務卓前のスペースとは別に、傍には事務方の役職者などと話し込むための応接セットがある。
はい、と簡潔に返事をして、ゆったりと設られた二人がけのソファに腰掛けた姿は、眼差しを落としながらもどこかソワソワと落ち着かない様子だ。
27tael
DOODLEノイくんと理人、そして横から出てくる管理官…もう読みたすぎて書きました。ナハトぜったい相手が望むように仕向けると思うの、、わるい管理官だいすき… ノイくんはかわいい。
シュイ、と拘束具で後ろ手に回させた手首を束ね、そのまま気絶している相手の腰に固着させた理人は、隊服の襟元に仕込まれている通信モジュールに唇を寄せた。
「1700、対象確保。これで最後だ。保護部隊を頼む」
明らかにこの時代の者ではないタイムジャッカーといえど、法で裁かれるまではあくまで被疑者だ。
その身柄を輸送するための応援を要請し、雨の近い鈍色の空へ向かい顔を上げる。そこで、たん、と地を蹴る音がした。
本来の身体能力を補強するため、重量を無視した跳躍を可能にするブーツを履いた足が、赤茶けた地面に着地する。
「ノイ」
落ち着いた声音で名を呼び向き直った先、そこにたたずむブラスターを携えた若者は、バディの姿を認めると、星を挙げたというのにあからさまに眉をひそめた。
3185「1700、対象確保。これで最後だ。保護部隊を頼む」
明らかにこの時代の者ではないタイムジャッカーといえど、法で裁かれるまではあくまで被疑者だ。
その身柄を輸送するための応援を要請し、雨の近い鈍色の空へ向かい顔を上げる。そこで、たん、と地を蹴る音がした。
本来の身体能力を補強するため、重量を無視した跳躍を可能にするブーツを履いた足が、赤茶けた地面に着地する。
「ノイ」
落ち着いた声音で名を呼び向き直った先、そこにたたずむブラスターを携えた若者は、バディの姿を認めると、星を挙げたというのにあからさまに眉をひそめた。
27tael
DOODLEノイくん着任時妄想。アイドルの現実をみるノイくんの巻。ノイくんとナハトさんがバチバチするのを見たくて書いた。はーかわいいかわいい…
「本日着任しました。真白ノイ隊員です」
顔合わせに指定された本部のミーティングルーム、少し早めに到着したつもりが、ドアを開けると既にそこには求める人の姿があった。
敬礼を受けて、戦闘を想定した隊服ではなく、濃紺をベースとした儀礼服を着た相手がゆるりと立ち上がる。
「ああ。理人・ライゼ警邏長だ。今日からよろしく頼む」
椅子から無駄のない所作で立ち上がった美丈夫に敬礼を返されて、ノイはこくりと息を飲んだ。
(背、高っ。僕も小柄な方じゃないはずなんだけど)
憧れのひと。
彼は、そして先日まで彼のバディだった暁ナハトは、ノイにとってそう呼んで差し支えない存在だった。
圧倒的な強さ、挙げられた功績、防がれた犯罪の数々。
2171顔合わせに指定された本部のミーティングルーム、少し早めに到着したつもりが、ドアを開けると既にそこには求める人の姿があった。
敬礼を受けて、戦闘を想定した隊服ではなく、濃紺をベースとした儀礼服を着た相手がゆるりと立ち上がる。
「ああ。理人・ライゼ警邏長だ。今日からよろしく頼む」
椅子から無駄のない所作で立ち上がった美丈夫に敬礼を返されて、ノイはこくりと息を飲んだ。
(背、高っ。僕も小柄な方じゃないはずなんだけど)
憧れのひと。
彼は、そして先日まで彼のバディだった暁ナハトは、ノイにとってそう呼んで差し支えない存在だった。
圧倒的な強さ、挙げられた功績、防がれた犯罪の数々。
27tael
DOODLE思わず書いた暁理 雨クリベースなのですが、どちらかというとタイプリみた315世界のオタク感が 拿捕したタイムジャッカーを事務方に引き渡し、本部執務室で上長である管理官に敬礼をした後。
夜半過ぎに足を踏み入れたロッカールームは、空間を塗りつぶすような青白い光の元、人気なくしんと静まりかえっていた。
「理人」
私服を格納しているロッカーの扉に手をかけたところで呼ばれ振り返った先。顎を有無を言わせない指に掬い上げられて、背中に打ちつけるような衝撃を感じる。
「ん……っ」
恋人がいるのが理想的だが、不規則かつ守秘義務を伴う職務のせいか、平和に続いた話を聞いた試しがない。あるいは女を買うようなことをする隊員もいるのかも知れない。
ナハトからの何の甘さもない口づけを受けながら、理人は両の眼差しを閉ざした。
1475夜半過ぎに足を踏み入れたロッカールームは、空間を塗りつぶすような青白い光の元、人気なくしんと静まりかえっていた。
「理人」
私服を格納しているロッカーの扉に手をかけたところで呼ばれ振り返った先。顎を有無を言わせない指に掬い上げられて、背中に打ちつけるような衝撃を感じる。
「ん……っ」
恋人がいるのが理想的だが、不規則かつ守秘義務を伴う職務のせいか、平和に続いた話を聞いた試しがない。あるいは女を買うようなことをする隊員もいるのかも知れない。
ナハトからの何の甘さもない口づけを受けながら、理人は両の眼差しを閉ざした。