kinonite
MOURNINGまえワンライでアップしてた烏菅です。ソーダ味の夏 ソーダの味にはかけらも似ていないソーダアイスの冷たさ。プールサイドを歩くときの足の裏の熱さ。あの頃はずっとそういうものが夏だった。それでいまでも夏はそういう、浮き足立った雰囲気を含んでいる。
夏休み、盆の時期の烏養は、いつだって商店の外のベンチに座っている。炎天下に水を撒いたり、掃き掃除をしてみたり、追い立てられるようにいろんなことしてみる。なんとなく外に出ていたくて。手持ち無沙汰なのだった。さすがに高校生たちも夏休みだから、いつもの元気な声はしない。
いろいろ試して結局は、ビールの泡を舐めるように呑む。そんな怠惰な午後にはいつも、かつての教え子が訪ねてくる。菅原孝支。いまは大学生。烏養がコーチを務めるバレー部の副主将だった。
974夏休み、盆の時期の烏養は、いつだって商店の外のベンチに座っている。炎天下に水を撒いたり、掃き掃除をしてみたり、追い立てられるようにいろんなことしてみる。なんとなく外に出ていたくて。手持ち無沙汰なのだった。さすがに高校生たちも夏休みだから、いつもの元気な声はしない。
いろいろ試して結局は、ビールの泡を舐めるように呑む。そんな怠惰な午後にはいつも、かつての教え子が訪ねてくる。菅原孝支。いまは大学生。烏養がコーチを務めるバレー部の副主将だった。