りーな
DOODLEデーズ、犬臼。事後。臼さんは一応ちゃんと犬のこと好きだと思うけど辛辣であってほしい、という願望頭にちゅー まるっとしてて何かかわいーなーと思ったから、つい。
朝の支度をして臼井は寮の自室を出た。あくびをしながら廊下を歩く犬童に挨拶をする。眠そうな犬童の足取りは重い。臼井は邪魔だなと思い、追い越して食堂へ先に行こうと犬童の前に出た。すると、犬童は臼井の肩に手を置いた。何事かと足を止めた臼井に構わず犬童は、そのまま臼井の頭頂部にキスをした。
は?
そして犬童はまるっとしてて可愛いから云々と言い訳をした。人が時間をかけて整えた髪に何をするんだ、誰かに見られていたらどうするんだ、不衛生だと思わないのか、可愛いからキスするってのは痴漢の言い分に等しいんだが、わかっているのか。
臼井はそうやって犬童を詰った。前者二つに関しては悪かったって、ととてつもなく軽い謝罪を犬童は述べた。後者については、口ん中のがやばそうじゃね、可愛い恋人へのスキンシップを痴漢呼ばわりすんなよ、と悪びれなく笑ったので臼井は脛を蹴っ飛ばしてやった。
1211朝の支度をして臼井は寮の自室を出た。あくびをしながら廊下を歩く犬童に挨拶をする。眠そうな犬童の足取りは重い。臼井は邪魔だなと思い、追い越して食堂へ先に行こうと犬童の前に出た。すると、犬童は臼井の肩に手を置いた。何事かと足を止めた臼井に構わず犬童は、そのまま臼井の頭頂部にキスをした。
は?
そして犬童はまるっとしてて可愛いから云々と言い訳をした。人が時間をかけて整えた髪に何をするんだ、誰かに見られていたらどうするんだ、不衛生だと思わないのか、可愛いからキスするってのは痴漢の言い分に等しいんだが、わかっているのか。
臼井はそうやって犬童を詰った。前者二つに関しては悪かったって、ととてつもなく軽い謝罪を犬童は述べた。後者については、口ん中のがやばそうじゃね、可愛い恋人へのスキンシップを痴漢呼ばわりすんなよ、と悪びれなく笑ったので臼井は脛を蹴っ飛ばしてやった。
りーな
DONEデーズ、きす芸の犬臼ルート。※恋愛感情を伴わない水と犬のキス描写あり。前半は水臼ルートと同じキス芸の顛末 臼井が高二の頃。次期レギュラーと目されていたメンバーのみで近くの高校へ練習試合に行った。その帰り道、同じように練習試合終わりの桜高と出くわした。
互いの存在を認識した途端、犬童と水樹は顔を近づけて睨み合っていた。ここまではよくある話だった。一年の頃に水樹が犬童に相撲で負けて以来、しょっちゅう見かける場面だ。でも今日は違った。犬童が水樹にキスした。周囲からギャアとかワアとか悲鳴と何故かオオとかヒューとか歓声が上がった。しかし臼井は声を上げることもできなかった。二人の唇が触れ合って三秒くらいたった頃、我に返ったのだろう水樹が犬童を思いきり突き飛ばした。
なんかいけそうだったから、と尻餅をついた犬童はカラカラ笑った。桜高面子は馬鹿やってんなよと悪ふざけのノリで犬童の行為を流そうとしているが、水樹は怒り心頭だった。それは臼井も同じだった。今現在の臼井にとって聖蹟は何より大事なもので、その柱の水樹も当然大切な相手だった。その水樹に……桜高のメンバーに囲まれて笑われたり嗜められたりしている犬童が憎らしい。臼井が犬童を睨んでいると、その視線に気づいた犬童が臼井の方へ向かってきた。文句の一つも言ってやろうと臼井は犬童と対峙した。しかし、犬童の方が手が早かった。
4237互いの存在を認識した途端、犬童と水樹は顔を近づけて睨み合っていた。ここまではよくある話だった。一年の頃に水樹が犬童に相撲で負けて以来、しょっちゅう見かける場面だ。でも今日は違った。犬童が水樹にキスした。周囲からギャアとかワアとか悲鳴と何故かオオとかヒューとか歓声が上がった。しかし臼井は声を上げることもできなかった。二人の唇が触れ合って三秒くらいたった頃、我に返ったのだろう水樹が犬童を思いきり突き飛ばした。
なんかいけそうだったから、と尻餅をついた犬童はカラカラ笑った。桜高面子は馬鹿やってんなよと悪ふざけのノリで犬童の行為を流そうとしているが、水樹は怒り心頭だった。それは臼井も同じだった。今現在の臼井にとって聖蹟は何より大事なもので、その柱の水樹も当然大切な相手だった。その水樹に……桜高のメンバーに囲まれて笑われたり嗜められたりしている犬童が憎らしい。臼井が犬童を睨んでいると、その視線に気づいた犬童が臼井の方へ向かってきた。文句の一つも言ってやろうと臼井は犬童と対峙した。しかし、犬童の方が手が早かった。
りーな
DOODLE犬臼。所属先の寮の設定。なっちゃんとは弟分と姉貴分を越えられなかった犬と水は特別だった臼、という前提。多分次はしばらく許してくれない「助かったー! あんがとな、なっちゃん」
言った瞬間にやらかしたと気づいたが時すでに遅し。目の前にいるなっちゃんとは似ても似つかぬ男は、その美貌を凍らせたのだった。
「あ、いや間違えた、わりー」
「…………別に」
気にしてないよ、と笑顔で言うが全然目が笑ってない。
臼井雄太と同じ所属になって数ヶ月、たまにヤルようになって一ヶ月と少し。雄太がここじゃ俺にしか見せないような顔して笑ったり顰めっ面したり馬鹿にした顔見せたりするようになったのが……まあ、少なくとも、東京にいた頃好きだった人と呼び間違えたらまずい関係ではあるな。俺が悪い。
シャツのボタンが取れた。流石に俺だってボタンくらい付けられるし裁縫箱も持ってはいる。なっちゃんが持たせてくれたのだ。でもその中に使える色の糸がなかった。そんで雄太に相談したら丁度いい色の糸を持ってた。貸してって言ったら、無駄に糸を使われたくないからと雄太がシャツを取り上げた。
1154言った瞬間にやらかしたと気づいたが時すでに遅し。目の前にいるなっちゃんとは似ても似つかぬ男は、その美貌を凍らせたのだった。
「あ、いや間違えた、わりー」
「…………別に」
気にしてないよ、と笑顔で言うが全然目が笑ってない。
臼井雄太と同じ所属になって数ヶ月、たまにヤルようになって一ヶ月と少し。雄太がここじゃ俺にしか見せないような顔して笑ったり顰めっ面したり馬鹿にした顔見せたりするようになったのが……まあ、少なくとも、東京にいた頃好きだった人と呼び間違えたらまずい関係ではあるな。俺が悪い。
シャツのボタンが取れた。流石に俺だってボタンくらい付けられるし裁縫箱も持ってはいる。なっちゃんが持たせてくれたのだ。でもその中に使える色の糸がなかった。そんで雄太に相談したら丁度いい色の糸を持ってた。貸してって言ったら、無駄に糸を使われたくないからと雄太がシャツを取り上げた。