mitumints
DONE帰ってほしくない番井さんがおねだりするやつ会番 ワンライ「手ックス」「思ったよりも時間かかりましたね」
「だね〜」
用事を終え、珍しくバス移動をすべく後方2人座席に並んで座った。
時間帯によるものなのか、路線によるものなのか車内には人の姿はまばらだった。
普段よく使う電車ではなくバスを選択したのは出発地から加賀美と番井の自宅付近まで上手い具合にバスが通ることがわかったからだった。
バスの座席は二人で座ると少し狭く、いやでも身体と身体が触れ合った。
(……やっぱ、大きいよね……)
こうして座ると体格の差を意識してしまう。
肩やももが相手に触れ、赤の他人なら居心地悪く感じるはずなのに、番井が相手ではその体温が少しくすぐったい。
こうして近くにいるということに、もうすっかり慣れてしまって、いまではどこか安心感すら覚える。
2816「だね〜」
用事を終え、珍しくバス移動をすべく後方2人座席に並んで座った。
時間帯によるものなのか、路線によるものなのか車内には人の姿はまばらだった。
普段よく使う電車ではなくバスを選択したのは出発地から加賀美と番井の自宅付近まで上手い具合にバスが通ることがわかったからだった。
バスの座席は二人で座ると少し狭く、いやでも身体と身体が触れ合った。
(……やっぱ、大きいよね……)
こうして座ると体格の差を意識してしまう。
肩やももが相手に触れ、赤の他人なら居心地悪く感じるはずなのに、番井が相手ではその体温が少しくすぐったい。
こうして近くにいるということに、もうすっかり慣れてしまって、いまではどこか安心感すら覚える。
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DONE会番 ワンライ『2回目のキス』「……お疲れ様です」
部室のドアを何の気無しに開ける。
特に誰かと約束をしたわけではなかったが、今日はいつもよりも遅くなってしまった。
普段ならゲーム音や話し声が聞こえる室内は今日は静かで、誰もいないのかと思った。
(……会長さん……寝てる……)
窓から光が入る位置で暖を取りながら、机の上に腕を組んで眠る加賀美がいた。
横を向いていたから寝顔が見える。
起きていればコロコロと表情が変わるのに、眠っているとあどけなくて、純粋に可愛らしいと思った。
起こしてしまうのが申し訳なく思う気持ち半分、ゆっくり寝顔を見ていたかった気持ち半分で、音を立てないように気をつけて、番井は隣に座ることにした。
静かな時間だった。
2042部室のドアを何の気無しに開ける。
特に誰かと約束をしたわけではなかったが、今日はいつもよりも遅くなってしまった。
普段ならゲーム音や話し声が聞こえる室内は今日は静かで、誰もいないのかと思った。
(……会長さん……寝てる……)
窓から光が入る位置で暖を取りながら、机の上に腕を組んで眠る加賀美がいた。
横を向いていたから寝顔が見える。
起きていればコロコロと表情が変わるのに、眠っているとあどけなくて、純粋に可愛らしいと思った。
起こしてしまうのが申し訳なく思う気持ち半分、ゆっくり寝顔を見ていたかった気持ち半分で、音を立てないように気をつけて、番井は隣に座ることにした。
静かな時間だった。