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    DONE猗窩煉鬼化if/無理やり👹にされて幼児退行した🔥さんのお話/🌈 の独白です。
    猗窩煉鬼化if/R-18はコチラ↓
    https://poipiku.com/1622268/3444049.html
    「猗窩座殿は、わかってないのかなあ」

    無限城に誂えられた自室で、童磨はつまらなさそうに頬杖をつきながらぽつりと呟いた。

    横に控えていた信者が、顔を上げる。

    「教祖様、何か仰いましたか」

    「んーん、なんにも」

    そしてまた沈黙。

    やけに派手な髪色をした男を猗窩座が連れ帰って数日。地下の座敷牢に幽閉して更に数日、童磨の興味が薄れた頃、その男は鬼となってこの無限城に居座っていた。と言っても、猗窩座の自室として用意された部屋から出てくることはなかったし、猗窩座が望んで閉じ込めているようだった。

    聞いた話では、人間の頃鬼殺隊の柱だった男らしい。下弦ノ壱が鬼殺隊の面々の手にかけられたあの夜、命令によりその場に足を運んだ猗窩座が闘った炎柱。

    猗窩座はその男の強さが酷く気に入ったようで、鬼になれと何度も勧誘したらしい。鬼殺隊の人間は責務とか誇りだとか、そんなもののために命を擲つような連中だ。そんな人たちが鬼の勧誘に頷くなんて到底有り得ない話だ。

    どういう形で鬼になったかなどはいくら考えても想像の域を出ることはない。すぐ様思考を放棄した童磨の興味は、すぐに別の事へ移る。

    猗窩座はあの鬼 1488