いただきます 夕暮れ染まるフレイムチャーチ。任務を終えて到着したテメノスの自宅を前に、クリックは息を弾ませる。
「テメノスさん!僕です、クリックです!」
ノックと共に声高らかにクリックは声をかける。
「クリックくん!……さあ、どうぞ」
鍵を開けて、テメノスが笑顔で扉を開ける。おそらく任務帰りで腹の減ったクリックのためだろう、ふわりと漂う美味しそうないい匂いとともにエプロン姿のテメノスがクリックを出迎えた。
「お帰りなさい、クリックくん」
朗らかに笑うテメノスにクリックの心が満たされていく。
「ただいま、テメノスさん」
労いの口付けを軽く交わし、テメノスが躊躇いがちに口を開いた。
「あの、ですね、クリックくん。ご飯にしますか?それともお風呂にしますか?それとも…………えーと、その……わ、わたしに………っ」
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