干支返り#干支返り
1.貴方は寅の干支返りです。
朱色の髪と水色の瞳、1割干支の特徴が出ている見た目をしています。
女々しい性格で、未来視が出来るようです。
寅の干支返りに隣人がいます。
叶えて欲しい願いが見つかりません。
2.貴方は未の干支返りです。
柳色の髪と緑色の瞳、6割干支の特徴が出ている見た目をしています。
献身的な性格で、未来へ行く事が出来るようです。
寅の干支返りに遊び相手がいます。
何を差し置いても叶えたい願いがあります。
1:トラ 目が寅(+猫髭が生えている)
意図した事象、場所、物、人の未来が見える。あまり使わないがメーに頼まれて見たりもする。メーのことが好きだが女々しい自分は相応しくないと思っている。
2:メー 体毛が羊(羊並みの毛量なのは頭部から首回りにかけてのみ)
未来に行くことができる。未来のトラを助けていたがどうしてもトラが死んでしまう未来を変えることができない。
7歳差、トラが年下、メーが年上、アパートで同居している。
二人とも未来を司る能力を担っているが、能力の特性上、二人が同じ未来を見ることはできないし、二人が同じ未来に立つこともできない。
干支返り。曰く、先祖返りではなく、『干支返り』。生まれた干支の特徴が現れる見た目と不思議な力を持った人間の総称である。そんな干支返りたちに、天啓が降りてくる。
「私の元に一番に辿り着いた者の願いを叶えてあげよう。」
何不自由なく暮らしている、トラとメーにももれなく天啓が降りていた。「……どうする?」トラは猫のように縦に伸びている瞳を細めながら、生まれつき生えている猫髭をなでる。「願いを叶える、って突然言われてもねぇ~」呑気に答えるメーだが、彼女は天啓が降りてきた瞬間から叶えたい願いは決まっていた。もちろんその願いは彼に悟られてはいけない。「お願いしてみたら?普通の人間にしてください!とか。トラ、よくぶつくさ言ってるじゃん」茶化しながらも彼の願いを聞いてみる。「トラは何か……神頼みでもしないと叶えられない野望とかあるの?」「野望なんかあるわけないだろ!」はあ、とトラはため息をつく。「自分の見てくれみたいなしょうもない願いを叶えてもらうんだったら、他に声が聞こえた人の願いを叶えてほしいよ」「あ~またビシッとしない答えを……寅の干支返りなんだからそんな女々しいこと言わないでよね、でっかく世界平和!とかないの!?」「はあ!?規模でかすぎだろ!そんなんだったら願われる前に神様が一人で解決しろよな……」
4畳のリビングに二人の笑い声が響く。