ルカ・アルディーティ時には話術でその気にさせたり同情を誘ったりして、時には誰ふり構わず誘惑してみたりして、時には無理やり強引に迫ってみたりして。自分勝手に肉体的な欲望を満たそうとする【色欲】。
レグルスの“楽園”で過ごすうちに“誰かから快楽を与えられないと痛みに蝕まれる”体質になってしまった。
幼い頃から人との距離感がどこかおかしく「変な子」扱いされていた。本人はそこまで気にしていない。大人になるまで恋愛禁止とされていた。恋人がいたこともなければ恋愛経験もない。レグルスに誘拐されるまでは肉体関係を持ったこともなく、性的な知識も乏しかった。
【色欲】は彼のなかで眠っていた欲望であり、レグルスによって無理やり引き出されたそれは、ルカには制御できないでいる。
【アカデミー時代】
中の上程度の成績。何事も器用にこなし、多才であった。努力はあまりしていない方。
笑顔の絶えない、誰に対しても優しくフレンドリーなムードメーカーであった。
【ルーキー時代】
同期の人間と絡むことが多かった。パフォーマンスやちょっとしたイタズラ、趣味の空中散歩など、戦闘時よりも戦闘以外で能力を使用する頻度が高かった。
現在もルーキー時代ほどではないが、戦闘以外で能力を使用することの方が多い。
※21(AA、レグルスに誘拐される)→23(“楽園”からの脱出、帰還)→24(1年の休養後、復帰)→27(AAA昇格、現在)
【関係性など】
レグルス
ルカが21歳、AAに上がりたてくらいの頃、彼の前に姿を現したイクリプス。ルカを誘拐し、“楽園”で2年ほど監禁していた。
ルカは確かにこの男を殺し、そして“楽園”から逃げることに成功したはずなのだが、何故か男は、まだこの世に存在している。
シュネル・クーゲル
ルカのメンティー。ルカがどこに誘っても何に誘っても基本的には断られるので、ルカはダメ元で絡みがち。シュネルの姿を見ると、ついついちょっかいをかけてしまう。甘やかしたいし可愛がりたいのにうまくいかない。
アカデミーを飛び級するほどの実力の持ち主として、その能力を認め、高く評価している。しかし、シュネルのイクリプスに対する憎悪と考えは危険視しており、シュネルに殺しはさせないようにしている。シュネルが命令されることを嫌う素振りを見せても、そこは譲らない。シュネルが誰かを殺すくらいならルカが殺す。それくらいの勢い。
花宵アヤメ
ルカの同室。ルカがどこに誘っても何に誘っても基本的には断られるので、ルカはダメ元で絡みがち。首に痕があることは知っているが、過去に何があったのか、彼が親とどのような関係にあるのかは知らない。アヤメが話してくれるまで、ルカが深入りすることはない。
アヤメに死んでほしくないと思う。どうしても死にたいのであれば自分が殺したいとも。幸せに暮らしてほしいと思う。
フィリア・キャッセ
同じウエストの後輩。可愛い後輩。可愛がっている後輩。フィリアの反応があまりにも可愛いのでついついイタズラしてしまいたくなるし、だんだん歯止めが効かなくなってきている。どこまでいけるかな、許してくれるかなとルカは試している。
トフィー・シュゼット
ルカと同期のヒーロー。自身の体質のことを告白しており、トフィーの体質のことも理解している。トフィーのことをよき友人だと思っており、力になりたいとも思っている。
トフィーの前では特に、欲を暴走させないように心がけている。スキンシップも過剰になりすぎないように。
フリードリヒ・コールマン
ルカと同期のヒーロー。可愛いルーキーたちに好かれていて羨ましい。ルカ自身も彼のことを好ましく思っている。
彼の歪みの一端をのぞいており、そのあり方を否定も肯定もしないでいる。呼び方は大阪弁で喋る「フリッツくん」と「フリードリヒくん」とで分けているが、どちらも友人として話しかけているし行動をする。
「フリードリヒくん」にはまだ慣れない様子。医者としての彼に興味がある。
カノン・コペルニキ
ルカと同期のヒーロー。基本的に人を振り回す側であるルカが振り回される側になることがある、稀有な人。
見てて飽きない、聞いてて飽きない。自身を「凡人」と評するルカには眩しすぎる存在。
テオ・エース
ノースセクター所属の後輩。触れられることに対して苦手意識があるとみて、どう接するか迷い中。極力触れないように接するか、荒療治するつもりで強引に接するか。嫌われたくはないし、仲良くなりたい。
まだ“誰にも触れられていない”ような、その姿に強く惹かれている。
ネリ・ヴェルグラ
サウスセクター所属の後輩。真面目でお人好しなネリの性格を好ましく思いながら、都合よく、便利なものとして利用しようとしている。だが、ネリが自分以外にいいように使われているところを目撃した場合は「君、その人に利用されているよ」と教えてあげる。善意なのか、独占欲のようなものなのかはルカには分からない。あまり優しくされると困る。