ねこてんえどとねこてたち「じゃあ、2人のことよろしくね」
「おう、任せろ!」
そう言って、清麿がこれからおせわになる豊前江さんに紙ぶくろをわたしていた。
ぼくとねこしんしは手をつないで、水心子たちにいってらっしゃいのバイバイをする。
「お前たち、いい子でいるんだぞ!」
「わかっている…!」
「ぼくたちはだいじょうぶだから、たのしんできて」
ぼくのことばを聞いて、水心子はあんしんしたのか、さいごにぼくたちの頭をぽんぽんとなでていった。
「さーて、何して遊ぼうか?」
見おくりがおわった豊前江さんは、ぼくたちにニッとわらったあと、へやのおくの方にむかって声をかける。
「ねこてー、まだ終わらん?」
「もうすこしまってくださーい!」
(ねこて……?)
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