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    七海SS

    マレリリ健全~R指定のお話をアップする予定。たまに亮エドのお話も載せたりします。R指定は今のところフォロワーさんのみが閲覧出来ます。よろしくお願い致します。

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    七海SS

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    ポイピク初投稿です。まだまだ拙く、不慣れではありますが、暖かく見守ってくれると、有り難いです。
    今回はマレリリでオメガバースパロです。エロくはないです。巣作りをしているリリアと手伝いたいマレウスの話しです。短いです。

    #マレリリ
    marelli
    #オメガバース
    omegaverse

    二人の愛の巣



    ディアソムニア寮のマレウスの部屋で部屋の主である
    マレウスはベッドを占領されていた。ベッドの上には普段はクローゼットの中に仕舞っている衣服が散乱し、散乱している衣服の前で愛して止まない愛しい番であり恋人のリリアが唸って悩んでいた。マレウスのベッドの上でリリアが行っているのは番持ちのΩなら誰もがする巣作りと謂われているものである。マレウスは殆どの衣服をリリアの巣材に提供してしまった為、今着ているのは式典服だった。式典服も巣材に提供しようとしたところ、あまり着てないからか匂いが染み付いてないと言って返された。

    「リリア、僕に何か手伝えることはないか?」
    「お主が手伝えることはないから授業に出ておれ」
    「今日は授業がない日だぞ、リリア」

    折角の休日なのだから愛しい恋人と甘い一時を過ごしたい。その恋人は発情期が近くて巣作りの真っ最中なのだが。それでもマレウスはリリアと一緒に居たくてベッドを占領されても部屋を出るという選択肢はマレウスにはなかった。

    ベッドを占領するリリアは悩みながら巣作りに取り掛かる。黒を基準にした寮服をまず、ベッドの上に敷き、そして次に錬金術の授業で使う実験着を重ねる。次々とマレウスの衣服が巣材へと消えていく。その光景を見てマレウスは今回も手伝えなかったと内心で嘆いた。二人の愛の巣なのだから手伝わせてほしいとマレウスは思う。

    「出来たぞ。今回は自信作じゃ。さぁ、マレウス入って来るがよかろう」
    「では、邪魔させて貰おう」

    リリア自信作の巣に入る。リリアが作った巣はマレウスからしたら少し狭く感じる。リリアの身体が小さいから仕方ない。巣の中でマレウスは腕の中にリリアを閉じ込めて、小さな唇にそれを重ねる。触れるだけの口付けを交わしながらマレウスの手はリリアのワイシャツに手をかける。すると腕の中のリリアから咎めるような声がかかる。

    「マレウス、性急すぎじゃぞ」
    「仕方ないだろう、リリア(フェロモン)が僕を誘うのだから。それに僕は毎夜でもリリアに触れていたい」

    発情期のΩは甘い匂い、フェロモンでα或いはβを誘う。番持ちのΩの場合は番のαしか誘わない。密室空間で甘いフェロモンに誘われ、暴走しそうな理性を耐えている自分を誉めてほしいくらいだとマレウスは思う。少し性急すぎるは許してほしい。

    今日を含め一週間はリリアの作った巣の中で愛し合うのだから、興奮してしまうのは仕方ない。Ωの発情期は三ヵ月に一度、個人差はあるが一週間くらい続く。その期間中はマレウスは避妊を強いられる。発情期中のΩは妊娠率が非常に高い。誤って出してしまえば、確実に孕ませてしまうのだ。リリアとの子供は勿論ほしいが、今はお互い学生の身であるから在学中に妊娠させるのはまずい。それにマレウスはまだリリアとの二人きりの時間を過ごしたいのだ。

    「リリア、ここを卒業したら僕の子供を産んでくれ」
    「わしはお主のようなドラゴンを産めなくてもよいのか?」
    「リリアとの子供ならドラゴンでなくても、人の子でも構わない」

    愛し合った二人の子供なのだから、きっと可愛いに決まっている。リリア似の可愛い男の子だろうか、それとも女の子だろうか。リリアとの子供に思いを馳せてマレウスはそっとリリアに触れる。






    ☆終☆
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    七海SS

    MEMOポイピク初投稿です。まだまだ拙く、不慣れではありますが、暖かく見守ってくれると、有り難いです。
    今回はマレリリでオメガバースパロです。エロくはないです。巣作りをしているリリアと手伝いたいマレウスの話しです。短いです。
    二人の愛の巣



    ディアソムニア寮のマレウスの部屋で部屋の主である
    マレウスはベッドを占領されていた。ベッドの上には普段はクローゼットの中に仕舞っている衣服が散乱し、散乱している衣服の前で愛して止まない愛しい番であり恋人のリリアが唸って悩んでいた。マレウスのベッドの上でリリアが行っているのは番持ちのΩなら誰もがする巣作りと謂われているものである。マレウスは殆どの衣服をリリアの巣材に提供してしまった為、今着ているのは式典服だった。式典服も巣材に提供しようとしたところ、あまり着てないからか匂いが染み付いてないと言って返された。

    「リリア、僕に何か手伝えることはないか?」
    「お主が手伝えることはないから授業に出ておれ」
    「今日は授業がない日だぞ、リリア」

    折角の休日なのだから愛しい恋人と甘い一時を過ごしたい。その恋人は発情期が近くて巣作りの真っ最中なのだが。それでもマレウスはリリアと一緒に居たくてベッドを占領されても部屋を出るという選択肢はマレウスにはなかった。

    ベッドを占領するリリアは悩みながら巣作りに取り掛かる。黒を基準にした寮服をまず、ベッドの上に敷き、そして次に錬金術の授業で 1369

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