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    N63937664

    メギド/クラウス×バフォメット、アンドレアルフス×マルコシアス、ベリアル×アイム
    食物語/龍×燕
    ゾンビランドサガ/幸太郎×さくら

    その他:気が向いた時に気が向いたものを気が向いただけ

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    N63937664

    PROGRESS宴帰りの龍井が子推ちゃんを抱く話(健全なところまで)部屋に戻るといつものように子推燕が布団に丸まってベッドを温めていた。
     まるで越冬する渡鳥のように、冬になると子推燕は龍井のベッドに巣篭もりするようになる。それは空桑に住まいを移しても変わらない。
     そんな彼を観た空桑の食神代理は彼に専用の部屋を用意すると打診していたが、

    「龍井さんの部屋が温かいので結構です」

     と断っていた。若はそのあたりの機微に聡いので、それだけで子細理解したようだった。
     そもそも若は何も言わずとも龍井の部屋の入り口を広くして、特に窓の大きな部屋を用意してくれている。部屋も他の食魂より幾分か広い。特別扱いだ、と騒ぎ立てた輩も幾人かいたが、彼らが部屋に押しかけてきた折にたまたま広さの理由を示すことになって以降、表立って龍井に不満を漏らす者はいない。
     子推燕の持ち部屋はまさに『小屋』なのだから、足して割ればそう特別扱いというわけでもない。

     龍井は酒宴の余韻の残る正装の裾を捌き、ベッドでこんもりと盛り上がった塊へと近づく。
    「子推さん、帰りましたよ」
     ちら、と端をめくって声を掛ければ、子推燕は中から目だけを出してこちらを見やる。
     金色の双眸をいかにも、今 2675