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    みかんじゅろ

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    みかんじゅろの短編、短冊
    プチ漫画も

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    みかんじゅろ

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    R18#杏千「蛸」
    背中から蛸足が生えたりしても
    一緒に居て欲しいとせがむ千寿郎
    今宵も愛で愛でする話ww

    #杏千杏
    apricotChibi

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    ほしいも

    DONE煉獄の弟と兄

    列車後の千寿郎くんと、兄の話しです。
    兄が殉職した。その職責を果たさんとする、立派な最期だと聞いた。
     兄の傍に仕えていた鎹鴉が訃報の知らせを届けに来たのは、太陽が真上に上る清々しく晴れた日だった。鴉が何と言ったのか、私は何と答えたのかは記憶から抜け落ちているが、よく乾いた地に、私の落とす雫が染み入っていく光景をはっきりと覚えている。
     元より炎柱として激務を熟していた兄は留守が多かった。それでも、休暇があれば父と私の様子を見に立ち寄ってくれ、長期の任務の際は鴉を介して文を届けてくれた。我が家は父子三人の家族なのだと、その絆を固く結んでくれた兄が亡くなって、本当に父と二人だけになった。二人きりになった屋敷は、訃報の知らせを合図に慌ただしく、様々な人が出入りした。唯一の兄弟を亡くし、暗澹とした心地に浸る暇も、ひとりさめざめと泣く間もないほどに。まるで、濁流に飲まれ息をするのもままならないように、息が詰まるような苦しさのまま、気が付いたら葬儀が厳かに執り行われ、そして兄の体は炎へと還っていった。

      恙無く葬儀が終わり、私の預かり知らない事務的なやり取りは全て父が請け負ってくれた。母を亡くしてから憔悴しきった父が、兄の訃報を 4341