ふぁんすく次元の未来の司と。 薄く汚れた、イカ臭い匂いの漂う、暗い、とある都内の倉庫。
そこでは一人の青年が泣き叫び、中年の不潔な男たちがそれを囲んで、マワし、笑っていた。
「も、やぁ”、たす、いや”、離してッ…くれ…!」
≪いやいや司ク~ン?wアイドルなんでショ?こんくらいでへばらないでヨ~w≫
≪あ、そうだ記念に写真撮ろ!ホラホラw司クンおちんちんなめて♡ピースして♡≫
青年にはもう彼らの声が人間の物とは思えなかった。
顔中に男たちの欲望をぶちまけられたせいもあるが、それ以上に、自身のこんな目に合わせる彼らを、青年は『自身のファンの人間』だと思いたくなかった。
「やだ、しゃしん、ぅあ”、とらない、で…!あいどるが、できなくなってしま、う”」
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