きいろいプロポーズ おめでとう、は言ってやったんだからもう十分だろ。
あいつも気まずいだろうし、これ以上は勘弁してくれ!!
……などという心の叫びは、俺達が付き合っていた事なんて微塵も知らない同僚達が察する訳もなく。
土方の婚約を祝うという名目の飲み会は、うまいこと抜け出せなかった俺を道連れに二次会にまで突入し、日付が変わる手前でやっとお開きとなった。
馬鹿みたいに飲んだ。
呑まれなきゃやってられませんってこんなん。
ぐでんぐでんになった俺は土方に支えられつつタクシー乗り場まで向かう。
だからなんでここでも土方?同僚曰く、土方は酔っ払った坂田係らしい。
確かにそうだったけど。飲み会終わりにしれっと介抱して送る感じで、俺のアパートまで一緒に帰って、朝までしっぽりしたこともあったけど。
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