天馬司の成り代わり・しばらくセカイで練習をしよう、と提案する司
・セカイに入ると毎回司だけ違う座標(?)に飛ばされるように
・「セカイのバグだから」とカイト
・えむの突進も優しくなだめるだけ、寧々のツンケンした態度も軽く返し、類の実験に嫌な顔一つせず付き合ってくる
・3人は最初はぽかんとしたけど特に気にしてなかった、でもだんだん疑念を抱き始める
「君は誰なんだい」
「誰ってお前ら…すごく失礼な質問をしている自覚はあるか?まぁ求めるなら!答えてやろう。オレは天翔ける(ry、天馬司だ!」
「そういうことを聞いてるんじゃないの」
「なんかね、うまく言葉にできないんだけど、こう、司くんなんだけど、司くんじゃないみたいな…?そんな感じなんだよ!」
「はぁ…やっと気づいたのか…」
「え?」
「全く悲しくなるな。どうせ自分たちに優しい俺が嬉しくて気づけなかったとかそんなんだろう?それで仲間を名乗るなんて一周回って笑えてくるぞ」
「ちょっと、何言って─────」
「やっぱり君は司くんじゃないんだね」
「半分当たってるが、半分外れだな。俺は、天馬司の想いから生まれた『天馬司』だ。俺は『オレ』が大好きだ。だから大嫌いなお前らの相手を、少し疲れてしまった『オレ』の代わりにしてあげていたんだ」
「あたし達のことが、大嫌い…?」
「そんな言い方しなくたっていいじゃない」
「残念だが、疲れていた『オレ』にとってのお前の言葉やえむのタックル、類の実験の攻撃力はこんなものじゃないぞ。一つひとつは気にするほどでなくても、積み重ねとは怖いものだからな。それに、俺がお前らを嫌いなのは事実だ」
「それは、司くん自身がそう思ってるから、ってことかい…?」
「さぁて、どうだろうな。このまま真実を教えてやるのも少し釈だしな…」
「あまり意地悪をしてはいけないよ、ツカサくん」
「司くん自身が君たちのことを好きだからこそ、この子が君たちを嫌いなんだよ〜!」
「カイト、ミク」
「ミクの言うとおりだよ。この子は、司くんと逆の思考回路を持った、鏡のような存在だからね」
「鏡のような、存在…」
「まぁ、そういうことだ。それ故、俺はお前たちのことを嫌いだが、えむのタックルは痛くも痒くもないし、寧々の毒舌もなんとも思わないし、類の実験もむしろ少し楽しくすらある。だが、これは現時点で、の話だ。司の精神状態で俺の感じ方は簡単に変わる」
「だから、気をつけたほうがいいよ」
「ツカサくん、前ほどみんなのこと嫌いじゃなくなってきてるんだって〜」
「それがどういうことか、…馬鹿なお前らでも流石にわかるだろう?」
「─────っ!」
・んで、がんばって和解しようと奮闘する3人、過保護なまでに司に優しくするけど、「なぜオレなんかにそんなに優しくするんだ?」と全然響かない
・ショーで思いを伝えたり更に忍耐強く司に大好きであることを伝えるように言動で示していって、ついに和解
「それで君はどうなってしまうんだい?ツカサくん」
「俺か?」
「僕が察するに、司くんの精神状態などが危うくなったり、問題が起きたりすると、それを解決するために君が生まれるのだと思ったのだけど」
「あぁ、その理論で行くと俺は消えて然るべきということか」
「誤解を招かないように言っておくと、君が嫌いだから消えてほしいとかそういうことじゃないよ。ただ、純粋に疑問で…」
「ハハッ。わかっている。俺はお前が大嫌いだが、そういうやつでないのは嫌でも知っているからな。……そうだな、その見解は間違ってはいないぞ」
「じゃあ─────」
「だが、俺はまだ消えない。消えることはできないんだ」
「それは、何故… ?」
「何故って、最初に言ったじゃないか。俺は『オレ』が、天馬司が大好きだと。俺は、お前らがこのセカイに来る前から、このセカイが生まれたのとほぼ同時期からここにいる。そして、俺はずっと、天馬司が大好きだ」