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    daminnekochan

    カカイルと五伊地。短いえっろポイする用

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    daminnekochan

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    以前たよさんが呟いていた一か月ぶりに会って余裕なさすぎな五が目隠しぺしっと投げ捨てるという話が刺さりまくったので、書かせていただきました!

    #五伊地
    goiji

    目隠しぺしってする話会えない期間が長くなるのはいつものことで、それこそ海外任務が立て続けば数か月に及ぶ時もある。
    離れている期間が予め分かっているのならまだいい。
    辛いのは想定外に会えない日々が続いた時だ。
    まるで誰かが意地の悪い悪戯でも仕掛けているのではないかと疑いたくなる程、互いの予定がすれ違うことがある。
    例えば先週、五条は珍しく数日東京都内での任務が続いたというのに、伊地知は関西と九州に出張に出ていた。
    その前の週は真逆で、五条は日本中を、伊地知は高専にほぼ缶詰め状態だった。
    急な海外任務と合わせて今日で丁度一か月、伊地知に会えていない。
    「はぁぁ」
    数日ぶりの高専敷地内をたらたらと歩いていると、頭の中で知らずに会えずに過ごした日々を数えてしまい、一か月と改めて言葉にしてしまうと、その長さに溜息が零れる。
    五条のわざとらしいまでに大きなそれに、先を歩いていた補助監督がびくりと肩を竦ませて振り返った。
    「あの、五条一級術師…?」
    「べーつにぃ…」
    取り繕うのも面倒でふいと視線を高専校内に向ける。
    「お…」
    ちらりと動いた人影が、窓の向こうを横切るのが一瞬だけ映り、気が付くと五条の足は思いきり地面を蹴っていた。



    「ひゃあぁぁぁ」
    小脇に抱えた男の情けない声が鼓膜を揺さぶる。
    無視して玄関の扉を開いた五条は、室内に入るとぽいとその身体を上がり框に放った。
    「わぁっ」
    期待通りの悲鳴を上げて尻餅をついたのは、ほんの数秒前に高専から攫って来た伊地知だ。
    「は?ぇ?…ここどこって…五条さん⁉」
    きょろきょろと周囲を見渡してから、伊地知はようやく五条に気付いたらしく、細い目を精一杯見開いて見せた。
    揺さぶられたせいかずれた眼鏡が鼻先にちょこんと乗っかっていて、その間抜けな表情に揶揄いの言葉の一つも投げようとして、五条は結局それらを全て飲み込んだ。
    「……っ」
    ごくり、と自らの喉が鳴るのが聞こえる。
    「いつお帰りに…っていうか、ここ、五条さん家…?」
    見えないわけでは無い。
    黒い布越しでも伊地知の表情のも、体温だって五条には手に取るように分かる。
    それでも久しぶりと挨拶をするのと同じく、今はこの薄い布すらも煩わしい。
    「…ご…っ」
    両手を後ろ手に着いたまま、五条を見上げる伊地知の前で跪くように膝を折り、目隠しを脱ぎ捨てる。
    パサリと微かな音を立てて玄関に落ちた布を、伊地知の視線が追うのを遮って覆い被さると、五条の柔らかい髪がさらりと宙で遊ぶ。
    鮮明になった視界にどんどんと伊地知が広がっていく。
    細い顎を掴み、勢いのままに唇をぶつけた。
    「ひゃ…ぁ」
    小さな戸惑いが吐息のように唇を濡らす。
    一か月ぶりの伊地知の唇。
    緊張で冷たくなった唇の隙間から、舌を差し入れると温かい口内に包まれる。
    「んっ…ぇ…ご、じょ…」
    舌先が触れ合うと、そこからじんと痺れが生まれる。
    伊地知の上げる悲鳴は、もごもごと全て五条の口内へと飲み込まれていく。
    覚えている形をなぞる様に歯列から口蓋までべろりと舐めて、舌を絡ませる。
    舌先を吸うと込み上げた唾液がじゅっと濡れた音を立てる。
    「うぅ…んっ」
    伊地知の身体が震えて、両腕が五条の後頭部を掻き抱く。
    五条も顎を掴んでいた指先を項に移動させると、耳から項にかけての髪の生え際をするりと撫でる。
    薄い耳朶を揉まれた伊地知がぐしゃりと五条の髪を乱暴に乱すと、それを合図にしたように五条は取り縋ってくる身体を、口付けたまま冷たい床にゆっくりと押し倒した。
    体格差があるから、この体勢ではぐるりと反転した伊地知の視界には恐らく五条の姿しか映らない。
    圧し掛かり完全に身体の下に引き入れて、そこでようやく五条は理性の欠片を取り戻した。
    「は、ぁっ」
    数分ぶりに離れた唇で、伊地知が大きく息を吸う。
    「きゅ…に…なに、ご、五条さ…?」
    すっかり上がった息のまま、舌足らずに五条の名を呼んでくるから、一息入れる筈の解放すら結局ままならず、もう一度唇を重ねる羽目になった。
    舌で、唇で、指先で、一か月分の空白を埋めるように伊地知を全身で味わう。
    ぎゅうと瞑られた伊地知のまつ毛が薄らと濡れるのを、五条は至近距離から見つめる。
    寝室かせめてリビングにでも移動すれは、後々楽なのに。
    分かっていてもほんの数秒が惜しくて、実行に移せない。
    靴も脱がぬまま伊地知のネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを半ば強引に外しにかかっても、伊地知は珍しく抵抗せずに、五条にされるがままになっている。
    いつもなら仕事が、こんなところで等と何かしら抗う姿勢を見せるのに、今日はやけに大人しい。
    「…伊地知」
    白いシャツの隙間から滑り込んだ五条の掌に、びくりと身を反らした反動で解けた口付けの合間に名前を呼べば、笑える程余裕が無い声だった。
    「五条、さん」
    同じ熱量で、伊地知もまた五条の名を呼ぶ。
    五条が焦がれたのと同じだけ、伊地知も焦がれていたのだと、そう言われているようで堪らない。
    低かった体温が、じっとりと上がる気配がする。
    薄い身体が、性急な五条を受け入れる為に開かれていく。
    密着した身体から伝わる息遣いや鼓動が、五条の劣情を駆り立てる。
    「…伊地知っ」
    歯ぎしりしながら名を呼べば、
    「わたしも、会いたかった…です」
    全て正しく汲み取った伊地知に返された。
    伊地知のくせに…心の悪態をまたもや飲み込んで、五条は代わりに伊地知の鎖骨にゆっくりと歯を沈めた。
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