Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    aksLMT

    @aksLMT

    pixivにあげるほどでもないものをぽいぽいする。たぶん。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    aksLMT

    ☆quiet follow

    貴族ローさん×庭師の少年ゾロくん。
    なんちゃって中世ファンタジーパロのネタツイまとめ①

    剣と魔法のファンタジーっていいよね①中世なんちゃってファンタジー世界で、ローさんの屋敷の庭師をやってるゾロくんとローさんのお話読みたい。
     身分差とか同性とかなんかいろんな障害を乗り越えるハーレクイン的なやつ。いやもうありそう。あるんじゃない?私は本当に推しが草花を育てたり愛でたりする話が好きだな。

     ゾロくんはお屋敷のことお城って呼んでてほしい。ローさんは本当の城を知ってるし登城することもあるから「ここは城ではない」って笑うんだけど、ゾロくんの狭い世界じゃ「お城だろ?」って感じ。
     ローさん辺境伯とかがいいかな。剣と魔法の中世ファンタジーで魔力が強いけど、短命な一族がトラファルガー家。
     ローさんは魔力が強くて、殲滅・戦闘魔法と呼ばれる類のものが得意。
     この時代は魔物が多く人族を脅かす種族も多くそのため攻撃魔法がもてはやされる。そんな中、騎士の名門の一族の先代が婚外子として儲けたゾロくんは攻撃魔法が全く使えない。使えると言えば、草花の生育をよくする光魔法くらい。
     元々婚外子だってこともあって、魔法の才能がないとわかってからは使用人、奴隷扱い。気難しい領主と強い魔物が跋扈する過酷な辺境領に送り込まれた。
     光魔法が使えて、かつまあ、実家もさすがに下手な所には送り込むのも目覚めが悪かったせいで、辺境伯邸、ローさんの屋敷の庭師見習いになるゾロくん。
     ゾロくん、魔力鑑定で攻撃魔法適正が無いってわかるまでは剣術がめっぽう強かったから調子の良い事に先代から目をかけられてて、実家の色々なことを知ってたりする。そのせいで、自分の出自や実家の都合の悪い事を話させないようにチョーカー型の魔具で声を封じられてて話すことができない。
     
     屋敷に来たのは多分十二歳とかそれくらい。言葉も話せない子どもが来ちゃったって、庭師のおじさんは困るんだけど、ゾロくんは真面目で黙々と仕事をこなすから段々絆されて可愛がるようになる。
     でも、他の使用人からは「この辺境伯邸に言葉すら話せない下等な人間がいるなんて」って割といじめられてる
     殴っても蹴っても何しても声を一切洩らさない(洩らせない)から色々なことがエスカレートして、話せないならなにしたって大丈夫だよなってモブに抑え込まれて犯されそうになったところでローさんが来る、見たいなテンプレご都合展開来てほしすぎる。
     頬を殴られて唇が切れて血がにじむ。ああ、せっかくおっさんに貰った服なのに破かないでほしかった。繕い物は苦手なのに。殴られたり、腕を強くつかまれる痛みは感じるけど、それ以上の感慨は浮かばない。
     そんな無気力な感じで草の上に横たわって、覆いかぶさってくる息の荒い男を見上げてるゾくん。
     犯されるときの痛みは内臓が傷つくような吐き気がして苦手なんだよなあ、と思いながら溜息みたいな息を吐いた瞬間、自分の上から男が吹っ飛んでいく。
     ビックリしてまんまるく目を見開いたゾロくんの前に、ずいぶんと綺麗な身なりの男が立ってる。
    「合意か」
    短く問われて、とっさに首を横に振った。
     目の前の男が自分に覆いかぶさってた相手を蹴り飛ばしたんだと理解して、ゾロくんは痛みにうめいてるモブを見る。
    「そうか。……少し留守にしている間に随分と屋敷の治安が悪くなったようだ」
     帽子を目深にかぶった側近に、「使用人の選別を徹底しろ」と指示してから、ゾロくんの前に膝をつく。
    「初めて見る顔だな。怪我は…ああ、ひどいな。骨は無事か?」
     剣ダコのできた大きな手が伸びてきて、一瞬ゾロくんはびく、って身を引こうとするんだけど、その様子を見て相手が先に手を止める。
    「…おれは治癒師だ。怪我を治すからじっとしてろ」
     そういって治癒魔法をかけられる。
     で、そこからこの屋敷お抱えの治癒師って身分を偽った領主ローさんと、少年ゾロくんの交流が始まるってワケ。
     
     後々、純粋で穢れのないゾロくんに嘘をついてることで良心の呵責に苛まれるローさんがいたりするんだけど、🐧に「なんで身分偽ったんすか?」って聞かれて
    「…こっちは貴族だぞ。下男なんて如何様にも好きにできる。諦めてイヤイヤ交流されてみろ、めちゃくちゃに凹む」
     って答えるから🐧に「いや〜!ローさんってそういうとこ可愛いからたまんないんだよな!」って愛でられてる。
     ちなみに純粋で(笑)穢れのない(笑)はゾロくんが話せないから勝手に表情とか仕草からローさんがそう読み取ってるだけ。

     ローさんの登場から、殴ったり蹴ったりの暴力的ないじめはされなくなったけど、ご飯もらえなかったりみんなに振る舞われる茶菓子の余りとかが当たらなかったり、仕事道具隠されたり、雨の日にわざと外での仕事を言いつけられたりはしてるゾロくん。
     でも正直実家での扱いとそんなに変わんないからどうと思う事もなく、夕食が与えられなかった日の晩、ぼーっと裏庭の隅で空を眺めてた。腹は減るし、さっさと寝てしまう方がいいんだけど、満月の晩や星がきれいな夜は光魔法を助けてくれる妖精たちが騒がしくて、なかなか眠れず外にいることが多い。
     夜が更け闇が濃くなるにつれて、ゾロくんのまわりに妖精が集まってきらきら光ったり、淡いベールみたいに揺らいだりする。そんなゾロくんを気味悪がって余計に周りが彼をいじめてたりするんだけど、ゾロくんとしては「いやこれおれがやってるわけじゃないし…」って思ってる。ただ妖精がゾロくんを好いてるだけ。
     朝飯あたるかな…おっさんが一緒なら食えただろうけど、最近孫娘が産まれたって住みこみの庭師小屋じゃなくて娘夫婦の家から通いになってるしな…当らない気がする…給金は一応あるし外で何か食えるもん買っといたほうがいいかな…
     とか、妖精を指先であやしたりしながらぼけーっと考えてるゾロくん。
     それははたから見るとかなり神秘的で美しい。ゾロくんがご飯の事しか考えてなかったとしても。
     そんな様子をローさんが見ちゃうわけですよ。で、思わず声をかける。人がいるなあ、とは思ってたけど声をかけられるとは思ってなかったゾロくんはびっくりして立ちあがっちゃう。
     そのビックリに合わせて妖精が騒ぐから慌てて「大丈夫」って言いたいんだけど、声でないから「は、はっ、」って呼吸音で妖精に伝えるゾロくん。なんとか宥め終わって、ゾロくんがうらめしそうな目でローさんを見る。
     その視線にはっとして「すまない。邪魔をしたか」ってローさんが言う声を聞いて、あの時の治癒師だって気が付く。他人に興味がないんだね。
     首を横に振ってまた花壇のふちに腰を下ろす。立ってると余計にお腹すくので。「怪我の具合はどうだ」具合も何も、あんなに強い治癒魔法かけて傷も綺麗に消しといて何を聞いてんだこの人、と思いつつ大丈夫、の意味を込めて手をひらひら振る。
     それで満足して離れていくかと思ったけど、ローさんは近づいてきて、ゾロくんの隣に腰掛けてくる。
    「綺麗だな。光の妖精か」
     こんなところに座ったら上等そうな服が汚れるんじゃないかな、と思いながら、ゾロくんは頷く。
    「お前はかなり強い加護持ちなんだな。教会が放っておかないだろうになんでこんなところで庭仕事なんてしてるんだ?」
     何でと聞かれてもそこにおれの意志はないからな…ていうか長い質問をされると応えられないんだよな…って首をかしげて見せる。
    「……無口な奴だと思ってたんだが、もしかしてお前、口が利けないのか?」
     気が付いてなかったのか、意外と抜けてんなあ、とゾロくんは薄く笑って頷いた。
    「…そうか。おれが治してやれればいいんだが」
     ゾロくんは病気や怪我じゃない、魔具のせいだからなあ、と首を横に振る。
     その仕草にローさんは残念そうな、さみしそうな顔をした。
     
     まあそんな感じで夜にたまに会うようになる。その内、ゾロくんがお腹すかせてるってわかってお菓子とか、夜食とか持ってきてくれるようになるんだけど、使用人に十分な施しをしてるはずだ(そのように指示してる)って思いから、ゾロくんがご飯与えられない虐待まがいのことを受けてるってのには気が付いてないローさん。
     夜食やお菓子くらいじゃどうにもなんなくて、そのうち、いよいよ栄養失調で、昼間の暑い日に日光にやられてゾロくんがぶっ倒れて、そこで初めて彼がまともに食事を取れてないことにローさんが気が付くわけです。
     ゾロくんが次に目を覚ましたら、屋敷の人間が数人いなくなってるよ。ローさんがブチギレて着の身着のまま屋敷から叩き出した。
    そらもうものすごい剣幕で、見て見ぬふりしてた使用人たちも震え上がって、庭師のおっちゃんは「おれがちゃんと見てやってれば、ごめんな坊主、ごめんな」って泣いた。
     ペンシャチ当りが「あ~またローさんの悪評が増える~!」「わかるけど!わかるけど落ちついて!」「やっぱ奥さん貰った方がいいっすよ。執事頭も年だし、奥向きのこと管理しきれてないですって!」って言うから、「どうせすぐ死ぬのに結婚なんて考えられるか!」ってイライラしながら返すローさん。
     ローさんの家系、魔力が強すぎてみんな短命。魔法使えば使う程寿命が縮むんだけど、ローさんは魔物殲滅とかでバカスカ使ってるから、もうそんなに長くないなって自覚してる。

     ってところまで考えた。とりあえず汚れたシャツにオーバーオール着た少年ゾくんがお花の手入れしてんの可憐でいいよね。
     
     ゾくんが首にチョーカー型の魔具つけてるのになかなかローさんは気が付かないんだよね。初対面がレイプ未遂現場だったから触ったりしないようにしてたし、ゾロくんもあざとか見て気持ちいいもんじゃないよなってかなりきっちり着込んでたから。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭🙏🙏🙏🙏🙏👍👍👍👍👍🙏💯👏👏👏😭😭😭😭😭😭😭🙏💘😭💗
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works