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    Jeff

    @kerley77173824

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    Jeff

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    お題:「髪」
    事後の憂鬱。
    (捏造設定です)
    #LH1dr1wr
    ワンドロワンライ参加作品
    2022/10/09

    #LH1dr1wr
    #ラーハルト
    rahalto.
    #ヒュンケル
    hewlett-packard

    Beast うつ伏せたままの白い背から、ゆっくりと体を引き剥がす。
     粘着質な何かが二人の間に糸を引く、淫らな錯覚と共に。
     すでに汚れ切ったブランケットを引き寄せ、なるべく清潔な一角を使って、恋人の身体から体液を拭き取っていく。
     だらしなく投げ出された四肢をそのままに愛でて、柔らかい尻に散った噛み跡をなぞり、数日は残りそうな腰の圧迫痕を密かに撫でる。
     湿った大腿をざっと綺麗にしてやってから、脊椎の凹凸に静かに唇を寄せた。
     一つ一つにキスを落とし、甘く苦い皮膚を味わいながら、首筋まで登っていく。
     意識の無い恋人が、小さく喃語のような音を出した。軽いハミングで答えて、銀糸のような髪の生え際に指を通す。
     顔を離して、大きく息をつき、彼の後ろ髪をかき分ける。
     もはや習慣になっている。確認せずにはいられないのだ。
     うなじの奥、髪に隠れてしまっている際どい位置に、何かが見える。
     ただのアザではない。焼きごてでも無さそうだ。
     皮膚から滲み出て、自ずから発光するかのような。
     ――自分では確認できない位置だ。おそらく本人は知らないのだろう。
     彼の師も、仲間たちも。彼の父親は、もしかしたら気づいていたかもしれないが。
     過度に興奮した時にだけうっすらと現れる、奇妙なしるし。
     ラーハルトは目を細め、首を傾げて、その形を読み取ろうとした。
     反転した竜のような。何かの製造番号のような。
     だがなぜか、いつも記憶できない。快楽に溶けた脳が機能不全に陥っているからなのか。
     それともこの紋様が、認識されるのを拒否しているのか。
    「お前は、一体、誰なんだ」
     何十回目かの呟きは、ほぼ寝入ってしまった恋人には届かない。
     
     俺は一体、を抱いているんだ。
     
     薄れていく紋様に、眠気が呼び覚まされていく。
     ため息とともに全てを諦め、薔薇色に染まった首筋に頬を預けて目を閉じる。
     どうせいつか、分かる。この不吉な運命が追いついてくる。
     来るがいいさ。
     俺からこいつを奪えるものなら、奪ってみろ。
     地獄の底まで追って取り返し、運命とやらを八つ裂きにしてやるまでだ。
     規則正しい寝息が混じり合い、熱が夜気に癒されていく。
     二人の皮膚の間、濡れた銀髪に隠れて、そのしるしが緩やかに明滅した。
     何かの警告のように。
     あるいは、祝福のように。
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    Replies from the creator

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    asamag108

    MAIKING魔界旅中のダ様とラー。CPではない、と思っている。
    話にあんまり絡んでないけどダインさんも一緒に旅してる。
    「ラーハルト、これ読める?」
    魔界の旅の途中、主君に差し出されたものは手書きのメモであるようだった。
    魔物ばかりの島で育った主君――ダイが読み書きを苦手としていることは聞き知っている。本人曰く、勉強して簡単な本くらいなら読めるようになったということだったが、何か彼の知らない難しい言葉でも出てきたのだろうか。
    そう思ってメモを受け取り、ラーハルトは眉を寄せた。
    一文字目から、ラーハルトにも見慣れない字が連なっていた。
    全体を眺めればいくつかは知っている文字が現れて、それが魔族の文字で書かれたものだということに気付く。
    一体どこでこんなものを、と思うと同時、その思考を読んだようなタイミングでダイが口を開いた。
    「旅に出る前にヒュンケルから『魔界で役に立つかもしれない情報を纏めておいた』って渡されたんだ。もしも落としたりした時に面倒があるといけないから魔族の文字で書いたって言われたんだけど……おれ、人間の字はちょっと読めるようになったけど、魔族の文字なんて全然分かんなくて。さっきクロコダインに聞いてみたけど、読めないって困った顔されちゃったんだ」
    2370

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