世界一美しい、僕の化け物その日は、いつもと変わらない普通の日になるはずだった。天気は晴れ、予習もバッチリしてたから勉強はいつもより分かりやすかったし、錬金術のペアにはジェイド先輩だったから高評価も間違いなし!
あまりの調子の良さに「今日は良い日だな。」と呟いていたというのに。
『変化薬』を作製し終わった私達は、片付けをしていた。この薬は基礎中の基礎の動きで難易度の高いものを作成しなければならない。ユウは自分たちよりも上の方で実験をしているチームをちらりと見る。
クラスメイトでもない1年生と、全然知らない先輩のコンビだが相性が悪いらしく険悪な空気だ。お人好しだと言われる自分でも分かるレベルで、今すぐにでも取っ組み合いを始めそうなピリピリとした雰囲気を感じてしまう。
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