ほぼ毎日の神ナギログ2/4
辻バレ後VRC収容中、Yおじとの会話
「やあ露出魔君、ご機嫌いかがかな?」
「最悪だな」
「ん? そうは見えないけどね。ああ、今日は漫画家君が来る日だからだね」
「お前には関係ないだろ」
「あるかないかは私が決める事さ。どうだい、彼が来た時にぴかっとしてあげようか、彼の心の内を知りたくはないかい?」
「…」
「どうしたんだい?」
「気にならないと言えば嘘になるが、知るのが…怖い気もするな」
「…なるほどね、ふふ、若いゆえの無謀さもいいが若いゆえの臆病さもいいね」
「やかましい。俺の邪魔はするなよ」
「そこまでは野暮じゃないかな」
慌てふためくのを見るのが好きなのでまだ手を出す気はないYおじ、二人がいい感じになったあたりで面白いそうな時になったらぴかっとする。
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節分で豆まきをしている。
「よし撒くぞ! 鬼はー外! 福はー内!」
「……38」
「おう、撒いた豆を数えちゃった。やっぱ数えちゃんだね、父さんもやってた」
「そうなのか」
「さて、辻田さんもやってみたら?」
「……なあ」
「何?」
「鬼は外だが吸血鬼も鬼に入るのか?」
「そんなことないって。鬼っていうのは病気や災害の見立てだからね。特定の種族を指しているわけじゃない」
「なるほど。……だったら俺はずっとここにいていいんだな?」
「いていいよ。むしろいなくなったら寂しい」
「原稿が進まず困るだろうしな」
「それも……ちょっとあるかなー」
「ちょっとどころじゃない、大いにあるだろ。豆撒くのが終わったら原稿だからな」
「ふあーい。では鬼はー外! 福はー内!」
「一粒ずつ撒いて時間を稼ぐな! ほら鬼は外! 福は内!」
「ああ! そんないっぺんに撒かないでー!」