夢のネタ目が見えないタルの前に突然現れる鍾
伝説の存在あるいは神として歓迎される鍾
貴族かなんかの位が高い家のお嬢様なタル
出会ってすぐに引かれ始めるふたり
過去ディガがくっついて出来た家で当時のタルとガは交友？があった
ディが亡くなったあと家と子供達をひとりで守ることを余儀なくされたガにタルはありもしないガとタルの血縁をでっち上げ支援を申し出る
時は進み現在くっついた鍾タルの間に双子の男子ができる多分ディガ

「ねぇ巳虎さん、捨てないでくださいね」
「は？何のことだ？」

事後のまだ少し艶を残した声で弥鱈が言う。
突然のことに巳虎は心当たりがない。捨てるな、と言われても弥鱈から何かを貰った覚えもなかった。

「あの時、あなたは這い蹲りながらも拾ってしまったんですよ。そこに捨て置かれるはずだった私の興味を」
「何だよそれ」
「崩れ落ちた姿を見てあなたへの興味は無くなったはずでした。でも、あなたはそれを許さなかった」
「はぁ？」

とんだ言いがかりだ。お前が勝手に…
そこまで言いかけて、巳虎は口を閉ざす。

だいたい、こうして身体を重ねるようになったきっかけは何だったのか。どちらが言い出したことなのかも分からなかったが、正直なところどうでも良かった。