おまけ① アドベントカレンダードイツでクリスマスを過ごすと決めてから、すぐに先生からプレゼントが届いた。
開けてみればツリーの形をしたアドベントカレンダー。
でも、よくよく見ればす後半がほとんど開けてある。
おかしいと思いつつもプレゼントが届いたことをその日夜にリモート通話で報告する。
「プレゼント届きましたよ!ありがとうございます」
「無事届いてよかった」
「でも、なんだか途中の期間だけすでに開いてて」
リモートの画面にカレンダーを映せば、先生が「ああ」知ってるようだった。
「それは、お前がこっちに来てる期間の分だ」
「え?」
東京においてきたら開けられないだろう?だから先に開けて預かってる。
ドヤ顔で言われて思わず笑ってしまった。
「こっちに来たら毎日1つずつ渡してやるよ」
「なるほど、先生がサンタさんの変わりをしてくれるんですね」
「あそこまで、じーさんじゃないがな」
アドベント期間が始まると毎日1つずつ開けた。
ドイツへ向かうまでのカウントダウンのようで楽しかった。
先生も同じアドベントカレンダーを買ったそうで、毎日互いの箱の中身を報告しあっては指折り会えるその日を待った。
そしてドイツでの滞在期間中、宣言通り毎日1つずつ小袋にいれた小さなプレゼントを渡してくれた。最終日には愛用の万年筆を添えて。
とんだイケメンサンタがいたものだ。