龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話4 朝、目を覚ますと冷蔵庫にもなかった材料で食卓に並べられた食事。
龍馬は寝坊するが以蔵はどれだけ遅く就寝しても基本的に決まった時間に目を覚ます。
寝付きもいいが寝起きもいいのだ。
どうせと泊ったのだから自分も腹が減った、まあ、ついでだと龍馬の分も作ったのだろう、それがテーブルに並べられている。
「全部食えたあ言わん、食えるだけ食え」
そう言っても、あるのは白米と味噌汁、焼き魚だ、普通に食べられる量しか作っていない。
まるで新婚さんみたいだなと喜べる、のに、
「昨日は無理させて、ごめん」
先にその謝罪をする。龍馬がテーブルについたところで以蔵は目の前の食事に手をつける。
「仕事で煮詰まっとったんじゃろ、別にえい、たまにゃあ、あがなおまんもえいにゃあ、痛いのは勘弁じゃがの」
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