あなたにもメリークリスマス今日は12/25クリスマスである、エリトンでは昨日から雪が降り積もっている、そんななか夜のもう26日に差し変わろうとしている時にルーク·ウィリアムズは帰宅途中だった
ルーク
「今日という日が無事に終わりを迎えてて良かった」
12/25はルークにとって特別な日だった、大事な人を失ったと思った日、そしてかけがいのない人との再会、色んな思い出と感情が入り交じりながらも足は帰路を歩いており、自宅が見えた
ルーク
「ふぅ~寒いなぁ~昨日からの雪で辺りが積もってるしなぁ~」
凍える手を摩りながら家の玄関を開ける為、ポケットから鍵を出そうとして玄関前に奇妙な白い箱が置いてあるのを見付けた
ルーク
「何だこれ置き配けどこんな箱系は頼んでないし、チェズレイの荷物は署の方に届くし……」
外で考えてると凍える為、仕方無しに箱を家に入れ、暖房を付け、改めて箱を確認するとそれはケーキが入ってるような箱だった、だが宛先が無いのが分からなかった
ルーク
「家の前に置いてあったって事は僕宛てだよな」
一応刑事なので箱の周りを確認し、改めて自宅の前に置いてあった事を考えるとルーク宛てというのは正解だと思い、箱を開けるとルークの推理は当たっておりケーキだった
ルーク
「やっぱりケーキだあれでも、これって……」
光の元に照らされたケーキには見覚えがあった、ルークは慌てて電話をした。
数日後、ミカグラ島のとある牢獄にて、ある牢にヒールの音が反響しながらも近付いて来るのが分かった
ナデシコ
「ファントム、お前宛ての贈り物だ」
ファントム
「おや、いいのかい極悪人に物を差し入れして」
ナデシコ
「その言葉これを見ても同じ事が言えるのかい」
ナデシコは小さなケーキの箱を見せるとファントムは少しだけ目を見開いた
ナデシコ
「今回ばかりは私の部下の心意気に負けて渡している、よほど嬉しかったのだろうな、サンタからの贈り物が……」
ファントム
「サンタを信じる歳でもないだろ」
ナデシコ
「……相手がどう思おうが勝手だ今回は目を瞑るが、次回同じ事したら……直接その部下を召喚するから覚えておくように」
ナデシコはケーキの箱をファントムの牢獄の中に入れて去って行った、ファントムは苦笑いして箱を取り中身を見ると手紙とファントムにとっては思い出でしか思い出せないブルースターのケーキが入っていた、ケーキを崩さないように床に置き手紙を見た
手紙
「父さんへ、とりあえずメリークリスマス12/25に玄関にケーキ置いていったの父さんでしょ何でって言われても分かるよ、あの時と同じブルースターのケーキだったから、父さんにとっては口約束だったかも知れないけど、あの日と同じあまりにも美味しくて涙があふてたんだ、だからその共有をしたくてナデシコさんに無理を言ってチェズレイの協力の元、ケーキが無事に届いてる事を願っているよ。ありがとう僕のサンタさん」
そう書かれた内容にファントムは微笑みあ、改めてケーキを見て口に入れたのだった