義城組:学園転生AU 汗がぼたりぼたりと落ちて、ズボンに染みを作るのを、俺はじっと眺めていた。
朝勤のバイト先のクーラーで、体が冷え切っていたから油断してしまったけど、外は四十度超えの猛暑で、気が付いたらだらだらと汗が止まらず、めまいと吐き気がするようになっていたのだ。
なんとか日陰を見つけて、自販機の横に座り込んでみたものの、頭がぐらぐらと煮えるようで、もう立ち上がれそうにない。
(これ、ホントにヤバい…………。コンビニに寄って休むか、せめてスポドリでも買うべきだったな)
ヤバいという焦燥感と、何かを考えた端から思考が白く塗りつぶされていく感覚に支配されて、俺はどうしても、その場から動くことができなくなってしまった。
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