アレ無いとやってらんねぇ「言わなあかんことがある」
「はぁ」
「何〜?」
「簓が不眠症患っとる」
「え、ん?それ?なんで?」
「患ってんのか?おいちゃんの会社のサプリいる?」
「いやうーん…、眠剤効かへんだけやし売れっ子芸能人特有の職業病やと思うねんけど俺…」
「アホか!睡眠を軽視すんな!死ぬで!?」
「うーん俺は長く生きるよりいかに短く太く生きて、生きた痕跡ってのを後世に残すってほうがカッコいい生き方だと思うけどなぁ〜」
「あ、俺も。あと俺言うて2時間ぐらいは寝てるで、毎日。」
「それだけ毎日寝れてたら十分だ。簓まだ20代だろ?俺の若い頃なんて…」
「出た〝れーおじのあえてオジサン発言〟。ブーム長いなぁ〜」
「…ア…?待て、零、お前、お前は今何時間寝とるん…」
「ん?ンー…4、5?」
「アホーーーー!!!!」
「これでも40入ってからグンと眠くなってなあ…、」
「あ?やっぱそういうモン?■■さんも言うとったわ」
「おお、あの司会者か。」
「お前ら…睡眠は…ホンマに…大事やねん…」
「っても、俺元々夜型だしショートスリーパーにしたしなあ。」
「そのうち勝手になるよなあ〜」
「なぁ、盧笙、この世には睡眠より大事なことがたっくさんあるんだぜ?」
「…………それは朝まで俺ん家で酒盛りしとることか。」
「それもある。」
「それ。」
「絶対ちゃうやろボケがッ…!!!!!!!寝ろ!!!!!!!!もうあかん、もう、キレた。もう家での酒盛り金と土以外0時越え禁止や、22時半なったら強制お開き!」
「え、ヤダ〜」
「ヤダ〜」
「もう俺アラーム掛けたから、目覚まし時計も一個新たに買うてくる!お前ら俺にiPhoneプレゼントしたことを後悔せえ!Ze○ly俺に与えたお前らが悪い!俺の家から去った後どこ行くかもばっちり監視させてもらう!」
「HEY、れー、Ze○ly抜け穴」
「コード書き換えりゃ一発よ、幾ら出す?多分簡単だからまけてやんよ。」
「聞こえとるわボケカス共!あと寝る前 逐一 寝床の写真撮って送れ!」
「おー意外と束縛するタイプなのか盧笙」
「ワァ〜めっちゃ愛されとる〜!」
「……お前らの仕事上、夜中働くのも分かる…生きてる以上金は掛かるから稼がなアカンこともわかる。…俺も正直酒飲まなやってられへん時もある…けど…やりすぎや…。もう朝でも昼でもええからお前ら睡眠時間7時間厳守!写真送ってきた時間俺Excelで記録するから…」
「そんなに寝たら馬鹿になっちまう。」
「せやで頭の回転率落ちる〜」
「俺はお前らに長生きしてほしいねん…」
「盧笙…」
「盧笙…」
「やから…、7時間は寝ろ…もうこの際睡眠薬や酒頼っても…いや、酒はあかんわ。寝酒は質の悪い睡眠なる。ホットミルクにせえ」
「…盧笙……無理だ。あとおいちゃん別に長生きしたくねえし多分もう手遅れ。」
「盧笙…俺も…お前の願いなんでも叶えてやりたいけど……すまんこればっかは無理や。ちなみに俺は零の年まで生きられるかアヤシイ…」
「無理ちゃうやれ!生きろ!ボケが!」
「盧笙から正式にお泊り許可出たの嬉しくて泣きそうやわ俺…」
「零に逃げられたのはしくった。次は寝袋にでも拘束して強制7時間睡眠の刑や…」
「そんな野暮な〜。22時半?からイチャイチャタイムなんやろ?」
「23時にはアラーム鳴るようセットしたから鳴った瞬間即電気消す。」
「えっ、お誘い…あかんわ、メラトニンよりバイアぁああたっと!!!!!」
「…。」
「……。」
「はぁ…。」
「え……何…何…盧笙…何…」
「生徒の子がな、ASMR好きでな、心臓の音とか聞くと眠れるんやって言うてた。」
「……盧笙……聞こえへんし、これ興奮して効果ない…った!」
「やっぱサプリ、いや、病院行って相談してまた睡眠薬もらうべきやろうな…。効かん言うてたけど家の生活音聞いてたらちょっとは寝れるんやろ?あわせ技…眠剤は別に悪いもんちゃうし、お前にとって多分俺ん家の生活音がASMR動画みたいなもんなんやろうなあ」
「突き飛ばすことないやん〜…もっかいもっかい」
「……。」
「……。」
「…なあ、盗聴器ってどこまで聞こえるん」
「うん?んー…わりとくっきり盧笙の寝言とかも聞こえるで。」
「寝言言うてるんか俺…」
「こないだマヌカハニーって言うてた、」
「なんで…?」
「いや俺も知らん…」
「俺のシとる音も入っとるん?」
「はぁ!?」
「っさ……まあその態度やと聞こえてへんみたいやな。まあイヤホンしとるしな…」
「いや…何平然と言うて…」
「区切りにええやん」
「区切…?……気持ちいい、ではなく…?」
「や、こうモヤモヤ〜ってした時とかにええやん、出るってわかりやすいし。」
「…寝かす気あるん…?」
「幻滅したん?…あれか、お前俺の事ピュアの塊みたいに思ってるみたいなとこあるもんな。ハンッ…」
「幻滅するわけないやろいや興奮で大変やけど今の盧笙のニヒル顔俺的に大変アリやから幻滅したことにしよかな…」
「いやなんやねんそれ」
「ちなみにその…流石に盧笙は二股はせえへん真っ直ぐな人間やとは思ってるんやけど、女抱きたいとか思う?風俗とか行くん?」
「いや、教職者がそんなとこ行ったらアカンやろ、…いや、別に教師なる前から利用したことないけど……あ、でも…」
「でも!?」
「…そういう内容のAVは……見る…」
「…なんでヌいてる事は平然と言えんのに、見とるAVの内容申告する時は恥ずかしがんねん、もう俺の情緒をどうしたいねん」
「はぁ…?」
「無理や抱く。いや無理や。アカンやろ。誘い過ぎや。あ、ええよ、準備せんで、明日もあるし今日は一緒にイって気持ちよくなろうな?」
「…プロラクチン…」
「プロ…?」
「射精したら出る脳内物質の一つや。そのプロラクチンってのが所謂賢者モード、脳が冷静になるねん。あと、プロラクチンの他にもセロトニンやオキシトシンやエンドルフィンが出て、それらが作用してリラックスしたり眠くなったりなるねん」
「はへぇ………ン…?つまり…?」
「…7時間寝させなアカンし…あ、今日だけやぞ…?」
「いや睡眠とか無理やろ。アカンわこれ。朝までコースやわ、バイアグラいるわ」
「…」
「痛っ、痛いっ、アカン、アカンて…!?ちょ、ま、!」