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    アナ雪のクリアナR18短編
    利き腕を骨折してしまったクリストフとそんな彼を看病するアナとのイチャコラ短編
    割りとヌルイ

    山男も時には怪我をする東国の諺に“猿も木から落ちる”という諺がある。これはどんな職人でも失敗をする事がある意味を示しているそうなのだが、それはクリストフにも当てはまる事態だった。
    なんとあのクリストフが氷の切り分け作業時に誤って利き腕を骨折してしまったと云うのだ。
    あの骨太の腕が折れてしまうなんてにわかに信じがたかったが、むくれッ面でベッドに横たわるクリストフを見ると真実だと理解せざるを得なくなる。
    「大丈夫……じゃないよね」
    アナはリンゴを剥きながら未だにむくれッ面を咬ましているクリストフに声掛けるが、彼は「大丈夫だ」とだけしか答えてくれないので苦笑するしかない。
    山育ちの山男であるクリストフからすれば骨折と云う名の負傷をした自分が許せないらしい。
    「腕が治るまでは何かと大変でしょ?暫く城に泊まりなさいよ」
    「そこまで世話になる訳にはいかないな」

    ───もう、素直じゃないんだから

    アナは何かと頑固なクリストフに半ば呆れるも剥いて一口大に切ったリンゴを彼の口元へと運ぶ。
    クリストフは少し照れた感じで一瞬だけアナを見たが口元に運ばれたリンゴを一口で食べると再び口を開けたのでアナは一瞬だけ吹き出すと残りのリンゴを食べさせてやった。
    思えばこんな風にクリストフを看病する機会はあまりなかった気がするので彼には悪いが何だか嬉しい。

    それにこうしてベッドルームで2人きりなのもまたシチュエーション的に良かった。
    ふと、アナは自分とクリストフがベッドルームで2人きりだと気付くと少しだけ表情を強張らせる。こんな状況下だとやる事は決まっているし、現に自分達は幾度となくソレをしてきた。
    となれば…………。
    高鳴る鼓動を抑えてクリストフに視線を向ければ彼も察したのかジッとアナを見つめる。
    「あ、あの……クリストフ……」
    モジモジしながら確信を突こうとしたアナだったがクリストフがベッドから起き上がろうとしたので雰囲気は壊れてしまった。
    「俺は寝るから出てってくれ」
    「え?ええ!?二人きりなのにぃー……」
    あからさまに残念そうに不貞腐れるアナにクリストフは困った様に溜め息を吐くと寝転がっていたせいで乱れた己の金髪を左手で掻けば「……長い時間は無理だからな」と罰が悪そうに呟けばアナの唇に己の唇を重ねた。
    いつもみたいに唇が触れて擦れ合うキスをすれば次に互いの舌を絡め合う。せめてキスで濡らしてからさっさと進めようと思ったが思いの外、己の雄の固さが足りないのでクリストフは気難しい表情になる。
    本来なら指で愛撫をしてから己の性的欲求を高めたいのだが利き手がやられているのでそうもいかない。しかも左手に関しては切り傷だらけという素敵仕様だった。
    ────胸を触るだけでも勃つだろうけど……。
    ちゃんとアナの秘部を解さない事には彼女を気持ち良くさせてやる事は難しい。
    だから左手の切り傷がある程度癒えてから営みをしようと考えていのだが、アナの方がヤる気満々なので無下に断わる事もできず……。
    クリストフはそうこう考えながらも衣服を脱いだアナの裸体に舌を這わせては今度は乳房に吸い付いて甘く噛み付く。
    「──……んっ、あ……」
    座った姿勢のままで乳房を愛撫されているアナはクリストフの頭を搔き抱いて微かに喘ぎ声を上げると右手を彼の股間へと滑らせる。滑らせた先にある固くなった彼自身のモノを握っては上下に擦るとクリストフは軽く呻き声を上げるも同じく固くなりかけている乳房の中心に甘く噛み付いて舌先で転がす。
    「……んっ」
    いつもならこの段階でクリストフの太くてゴツい指が秘部を漁っては快楽に導いてくれるのだが生憎、彼は両手を負傷してしまっている。だから固くなっている肉杭を湿ってきた秘部に深く突き刺したいのだが、解れが足りない気がする。

    ────でも、クリストフのも濡れてるから……ギリいける?

    昔、彼から教わったように両手で肉杭を握れば右手で竿を上下に擦って左手で先を弄ぶ。
    「………ッ!!」
    刺激が強いのかクリストフは顔を歪ませて肩を震わせると乳房を咥えていた口を乳房から離せばアナに視線を合わせて再び肩を震わせた。
    「えっと……どう?」
    上下に擦る度に固さを増してゆく竿の感触と左手に纏わり付く先端から漏れる分泌物にアナは生唾を飲み込んでから聞くも、クリストフは「察しろ」とぶっきらぼうに吐き捨てては身体を震わせるだけだった。

    ────き、気持ち良いって事、なのかな?

    そう思いながらおずおずとクリストフの表情を覗き込んだアナは何かを堪えている彼の表情に恍惚さを覚えると汁を垂らしてそそり勃つ肉杭に唇を近づければ竿にチュッと口付ける。
    ビクッとするクリストフの反応に合わせて口付けをしては先端をつつッ……と人差し指でなぞれば、もどかしい感覚がクリストフに襲い掛かる。
    クリストフは女々しくよがりかねない自分に情けなさを覚えながらもアナからの愛撫に何とか堪えていたが、そんな彼の苦悩なんて知る良しもないアナは歯を立てないように竿にカプッと噛み付くと口を上下に動かして先端を指先でマッサージするように弄ぶ。
    男性は案外もどかしい感覚で責められる方が悦ぶのだと元娼婦のメイドから教わったのだ。その教えは正しかったらしくクリストフはもどかしい感覚と快楽に肩を震わせると唇を噛み締めて何かを堪えている感じがしていてアナの気持ちを昂らせる。
    今度は生々しく血管が浮き出ているソレを咥え込んで舌で刺激しては吸い上げれば遂に堪えられなくなったのかクリストフは小さく呻くとベッドに身体を沈めてアナからの淫口を感じ続ける。
    いつもなら自分がアナを責めている筈なのに今回は逆で自分が彼女から責められていた。

    「………アナ……ッ、そろそろ」
    このままだと自身が果ててしまうと察したクリストフは夢中で肉杭をしゃぶっているアナの顎に手を添えると優しくはち切れんばかりのソレをアナの口から引きずり出す。
    「もっと咥えたかった……」
    クリストフは顎まで滴る透明な幾多の糸を手の甲で拭いながら残念そうに呟くアナに対して呆れたように「顎が死ぬぞ」と云えば左腕で器用にアナを抱えると己の身体に乗せてやる。
    クリストフの上に股がったアナは目を輝かせると待っていましたと言わんばかりに凶悪な程にそそり立つ肉杭に自分の秘部を重ねて腰を下ろそうとしたが、クリストフが心配そうに此方を見ているので腰を下ろす動きを止める。
    「濡れてるか?濡れてないと……」
    そう言いかけるクリストフの口に人差し指を添えて言葉を遮ればアナは上目遣いで「感触でわからない?」と小悪魔っぽく囁く。
    アナ一体どこでこんな挑発を学んだのだろうか?そんな事を思うクリストフだったが柔らかな秘部表面の感触に己の肉杭が脈打つのを感じると生唾を飲み込んで何処か誇らし気なアナを見詰める。
    「……私の事、欲しい?」
    わざとゆっくり腰を下ろせば先端だけが滑る肉壁に絡み付く。クリストフはもどかしさに大きく息を吐けば「当たり前だろ」と吐き捨てて上半身を起こせば強引にアナの唇を奪う。
    アナはそれが合図と云わんばかりに勢いよく腰を落とせば激しいキスをした状態でクリストフの胸板に自分の乳房を押し付けて器用に腰を動かす。
    何処でそんな事を覚えたかって──?
    何度も愛されて抱かれていれば腰の動かし方なんて自然と学ぶに決まっている。
    舌を絡めては貪るキスを終えても尚、アナは乳房の柔らかさを知らしめるかの如く押し付けていたが、思い切り腰を動かす事が難しかったのでクリストフの胸板に両手を置いて己の上半身を支えれば腰を上下に揺らす。
    「──アッ!ああッ!」
    クリストフから腰を打ち付けられる時とは違って下からダイレクトに突き上げる騎乗位はやはり自分の弱い所を的確に突くので強く感じてしまうので喘ぎ声はおろか身体の疼きが止まらなくて彼を責める事が止められない。
    「あ、アナ……ッ!」
    高揚感から息を荒くさせて顔を歪ませているクリストフに名前を呼ばれればアナはギリギリまで上げていた腰を一気に落として今度は小刻み腰を動かす。
    「お、お前……ッ、何処で、こんな技……うぁッ」
    「何処って……ッ、んんっ!クリストフが教えたのよ?」
    快楽で弱っているクリストフが可愛く感じたアナは汗ばんだ乳房を揺らしては己の腰を器用に動かして彼に更なる快楽を送り込んでやる。
    滑っては締め付けてくる肉壁の感触と淫らに揺れる乳房による視覚刺激のせいで心身共に快楽で押し潰されそうだ。

    いつもなら自分が優位に立ってアナを組強いては愛するのだが負傷している今は仕方ないだろう。
    しかし、仕方ないと頭で分かっていてもこの状況を悦んでいる自分が情けなくも感じてしまうのが現状だ。
    「あっあっ!ヤダ……また、おっきくッ!」
    只でさえ圧迫感が凄いのに更に大きくそそり勃ったクリストフの肉杭にアナは背を仰け反らせて感じると自分の限界が近い事を悟る。それは彼も同じらしくクリストフは口から物凄く荒れた息を漏らしてアナの腰を掴んでいる左手に力を入れている。
    室内に水音と皮膚がぶつかり合う音が響き渡るようにワザと規則的に腰を動かしては時折乱れさせてみる。
    アナばかりに責められるワケにはいかないと思っているのか、クリストフは下から己の腰を突き上げると左手の指で秘部から見える蕾を優しく摘まんでは転がす。
    「ひゃっ?!んアッ!反そ……あああッん」
    「凄い…な、こんなに濡れて……」
    食い入るよう結合部を見ていたクリストフは呆れたように笑うと尚も蕾を弄ぶ。
    蕾への刺激と肉杭による抉られる感触が快楽となり、アナは腰を動かしたまま背を仰け反らせて果てたが、そのあと直ぐに肉壁に注がれた熱い精の流れる感触によって再度果てた。

    クリストフの上に股がったまま絶頂の余韻に浸っていたアナだったが自分の中で疼いている彼の肉杭が再び固くなったのを感じると驚きの表情を向ける。
    「また、元気になっちゃった!?」
    果てたばかりなのに活力を取り戻したソレにアナは驚くも、クリストフはそんなアナとは対照的に余裕の笑みを浮かべれば“早く俺を満足させろ”と云わんばかりにアナの太股を撫で上げればそのまま乳房へと手を伸ばして中心を指先で撫でればアナの身体はビクッと身体を震わせて頬を膨らませてクリストフを見下ろす。
    アナはムッと怒っているつもりだろうが、彼からすれば繋がったままの愛しい恋人が可愛らしい反抗をしているので余計にそそるものだった。
    「俺をイかせてくれるんだろ?お姫様?」
    「い、言われなくたって……あッ!もう……意地悪ッ」
    今にもはち切れそうな肉杭の感触に負けたアナはクリストフの気が済むまで腰を動かして彼の性欲を発散させた。


    そして、クリストフは骨折した右腕の痛みか悪化し、アナに関しては酷い腰痛に見回れたのは言うまでもない。


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