勝手にアナ雪3の営み編サンプル結婚する前から幾度となく肌を重ねて来たというのに身体の硬直が止まらない。
これから王家の務めとして子作りをする。ただ其れ丈なのに頬は赤くなるし、呼吸は荒くなるし、身体はカチコチの有り様だ。
愛しい夫であるクリストフの顔を見れば「そんな緊張しなくても良いだろ。今まで何度こんな事をしてきたんだ?」と言って己のバスローブを脱ぎ捨ててはアナの唇にキスをするが、唇越しにアナの緊張が伝わったのかクリストフは苦笑すると身を離す。
「緊張が解けるまで駄弁るか?」
そう言って全裸でベッドに横たわったクリストフは初めて出会った時のように自分の腕を枕にして気持ち良さそうに横たわる。
出会った時と変わらないどこか余裕めいた横顔で「なんなら、夜明けまで待てるぞ?」と茶化した様子で言うクリストフにアナは「余計なお気遣いどうも」と言っては自らバスローブを脱げば素肌を露にする。
月夜の光、それと夜空に混じった月の陰り、暗月の蒼白い光がアナの素肌を照らして妖艶さを演出させる。
まだ純粋さを持っていた時代とは違い、クリストフと幾度となく関わった事で今のアナには女性としての性的な美しさが染み付いていてクリストフは喉を鳴らせばアナの栗色の髪を指先で弄ぶと彼女の腰に腕を回す。
「今夜は一段と激しくなるけど、良いか?」
「いつも激しいのに?」
落とし文句のつもりで言ったのだがアナには通用しないのか代わりにキョトンと見返されてしまう。
「……そうだったな」
クリストフは鼻で笑うとアナの唇に己の唇を当てると強くアナを抱き締めれば彼女も其に応えるようにクリストフの広い背中に両腕を回すと自分の方から舌を入れてきたのでクリストフは愛しげに眉を潜めると応えると云わんばかりに舌を絡める。
肌を重ねたての時とは違って長時間のキスでもアナは噎せてしまう事がなくなっていた。クリストフが気を利かせて隙間を大きめに開けているのもあるがアナ自身キスの合間の息継ぎを会得したのが一番大きい。
アナが股がる形だった姿勢はいつの間にかクリストフがキスをしたまま反転していたのでいつものように彼が上になっていた。
「アナ……愛してる」
漸く唇を解放して貰えたと思えば厭らしく銀色の糸で唇を繋げたまま口説き文句を言われたのでアナは嬉しそうに微笑むと「私も」と囁いて彼の首に両腕を回す。
「……早く、私と繋がって?」
おねだりの眼差しを向けてクリストフの口の端に軽くキスを落とすと彼は照れ隠しなのか「焦るなよ。可愛い過ぎか」と言ってアナの頭をポンッと軽く叩くとお望み通り手を彼女の柔らかな乳房に伸ばした。