蘭はる本格的な秋風が吹き抜けるようになったこの頃
もうそろそろ秋服の出番かな...そう思って衣替えを行う時期
東京都港区六本木にある超高層マンションの最上階に住んでいる蘭は今宵も愛する恋人である春千夜と愛を確認し合い、少し太陽が顔を出している時間帯にやっと眠りにつこうとしている。
「はるちゃん、腰大丈夫?」
「痛い...」
「うわ、声もガラガラじゃん」
「誰のせいだと思ってるんだよ」
「ごめんって。はるちゃんが余りにも可愛すぎたからつい」
「.........ねるぞ」
「あ、照れてる♡かーわい」
快楽の余韻に浸りながら甘ったるいピロートークを軽く繰り広げ、春千夜は蘭に背中を向けて布団の中に潜り込んでしまった。
ベッドライトに照らされ、一糸まとわぬ姿で眠る春千夜の姿はまるでヴィーナスのように美しかった。
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