序
・コハク関東平野到着。疑問をゲに問いかける。千空の独り言「女性・資本・穀物」とは何か?
・フランソワとゲンの道中。ヒントをもらう。立場によって見え方は変わる話。
序のアウトライン↓
・コハク関東平野着
「知恵と力で自ら食料を創るのだ……」
コハクちゃんが持ち込んだ麦は、復活者たちにとって特別な高揚感をもたらした。しかし麦だけあっても畑がない。その日一日は畑の場所を決め、障害物を退かせ、畑らしい見た目を作る段階で日が落ちた。その日コハクちゃんは関東平野に泊まりで、色々な場所から空の話題を請われるままに話していた。俺はそれを横目で見ながら、問題の声がないか、不平不満の声がないか、人間関係の変化がないか、調子の悪い人はいないか、風に乗って聞こえてくる全ての情報に耳を傾けつつスープが入ったお椀を傾ける。
千空ちゃんは全然口うるさいリーダーじゃあないけれど、衛生だけは誰より厳しい。真水は飲むな。食器は清潔にしろ。食材は速攻で加工しろ。オマケで天然の毒消し、薬味を多用しろ。どれだけ神経質にやっても当たる時は当たる! それまでも復活者には口酸っぱく言っていたが、むしろそれだけ言われて関東平野に放り出されたのはドイヒーすぎる。いや適材適所ってのは分かっちゃいるけどさ。
酢、塩、酒、魚醤、パクチー、ライム。それに最近発見された葉生姜。正直馴染みがあるとは言いづらいラインナップだけど、新しい味は好評だ。暑いとアジアン料理が美味しいよね〜。お腹のお守り、生姜をカケラまで食べきると、スルリと隣が埋まった。
・ゲンとコハクの話。コハクの疑問
・気球(千空、コハク、龍水チーム)のとき、千空がこぼした謎。『女性・資本・穀物』とは何か?
・ゲが謎にモヤモヤしているとフランソワ復活。
・知識持ってそうな謎をフランソワに尋ねる。
・答え方は立場によるとのヒントをもらう。
破
シュトーレン爆誕の夜、龍水に聞く。答えを貰ってしまう。
千空とゲン。夜久々のゆっくりした時間。離れていたときのことを話す。
破のアウトライン↓
・石神村着。パンうめえ。
・夜、龍水にも尋ねる。あっさりと答えをもらってしまう。
・千空が一瞬憂いたのは、文明復興と共に科学界の女性差別がまた復活することだった。
・ゲはどうしていいか分からなかったが、ひとり居る千空を見てしまう。
【急】
稲と同時にクロムが指輪を発見。弥生時代を想起した千空。ロマンを持つ。ゲンの納得。
急のアウトライン↓
・ゲはやっと千空の元へ向かう。隣を埋めて離れていた間のことを話す。
・千空はご機嫌で、ゲをラボか長の家に連れ出す。
・羽京&クロムが稲のオマケで見つけてきた指輪を見せる。
・稲があった海岸沿いは、石化前弥生時代の登呂遺跡があった。この指輪は弥生時代の銅の指輪の可能性が有る。
・弥生時代は、稲作&貿易(銅の渡来)が開始した時代。今に繋がる資本主義の要素が初めて揃った時代。流石の千空も再現性に歴史の浪漫を感じずにはいられないみたいだった。
・「女性・資本・穀物」が揃うのは、千空♀にとってはいいことばかりではない。それでも千♀は科学を掴み、巨人の肩の上に立つ。人=力を信じ、人が繋ぐ未来を信じている。差別は莫大なコストがかかって合理的じゃあない!
・ゲは人より先に大人になって既に働いていたから、何千年経とうが人や社会がそんな簡単に変わるもんじゃないことくらいは分かっている。それでもゲは、人の力を心の底から信じている千空を信じたかった。
・いつかの夜、千空ちゃんが酔っ払った千空ちゃんのマシンガントークを思い出す。何を言ってるのか全然分からなかったけど、「焼いてハチミツ」と同じく、一言だけ覚えている。――「物質のすべては光」。
・非科学的ではあるだろうけれど、メンタリストとしてはこう言わせてほしい。目には見えなくても、人が持つ次に託して繋ぐそのか細い繋がりこそが、光じゃあないだろうか?
・ゲは銅の指輪をするりと手に取ると、「女性・資本・穀物」の役割そのものの使い方はしなかった。
・右手の中に消えたと思うと、千空が持ったままだったグラスの中に出現させて怒られる。「銅は丈夫とはいえ重要文化財だぞ」「うわッそうだった!!弥生時代の指輪でマジックしちゃった!」「手癖悪すぎんだろ。指輪なら作ってやるから、大人しく返しやがれ」
・テーマ多すぎか?締め変えるか?