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    namo_kabe_sysy

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    800文字(前後)チャレンジ
    27
    アル空 現パロ軸、魈くんと空くんの会話。アルベドくんは出てこない。ねむたい空くんの話。

    #アル空
    nullAndVoid
    ##800文字(前後)チャレンジ

    27 アル空「眠そうだな、空」
    「ん? んー……うん」
    「おい、言ってるそばから船を漕ぐな」
    「わかってる、そっちの瓶だよね……」
    「……瓶? なんの話だ」
    「……え、あ、ごめん。……夢の中でも実験の手伝いしてた……」
    「実験……アルベドのか?」
    「うん。最近は家でもやってて……いや、最近でもないか。割と前から家でも実験はしてたんだけど、その時間がだいぶ増えてるんだ。だから俺にも手伝えることあるか聞いたら、簡単なものを任せてもらって……そしたら、だんだんこっちも楽しくなってきちゃって。他にも出来ること増やしてもらったんだけど、気づいたらその、結構いい時間だったんだよね……」
    「のめり込みすぎだろう……」
    「んー、でも楽しかったし、アルベドも喜んでくれてたから俺としてはいいかなって。あとね、手際がいいねって褒めてもらったし、忙しいのはアルベドなのに糖分摂取のためにって美味しいスイーツも用意してくれたんだ。それになにより一緒にいられる時間が増えたから、余計舞い上がっちゃってさ」
    「(惚気だな……)そうか。それは良かったな」
    「うん! それで今日も手伝うよって言ったんだけど、今日はちゃんと寝なきゃだめって言われちゃってさぁ……平気だって何度押してもだめだった」
    「実際眠そうにしているし、明らか睡眠不足に見えたからだろう。お前を気遣っての発言だ、アルベドが正しい」
    「そうだけどー、わかってるけどさあ〜……」
    「なにがそんなに不満なんだ。想われてる証拠だろう?」
    「だってせっかく一緒にいられる理由ができたんだよ? なのに無理しないでいいって、……俺、べつに無理なんてしてないのに」
    「お前にそのつもりがなくても、アルベドから見れば無理をさせたように映ったんだろう。あとはまあ、お前の睡眠時間を削ってまで実験に付き合わせたことを、反省してるのではないか? アルベドもお前と一緒で没頭してしまったのなら、もっと配分に気を使うべきだったと思ったのかもな」
    「そんなの気にしなくていいのになあ」
    「それがあいつの性格だろう。お前とそっくりだ」
    「俺と? そうかな……あんまり意識してないけど」
    「そういうところも似ている。……いや、似てきた、が正しいか」
    「魈にはそう見えるの?」
    「……まあ、そうだな。悪い意味ではなく。だから、というのもおかしいが、ひとまず今日のところはアルベドの言葉通りに過ごすことだ。何も実験の時間だけがお前たちのすべてではあるまい?」
    「…………それもそっか。……ふあ〜、あー、やっぱりだめだ、ねむい〜」
    「コーヒーとガムなら買ってきてやるぞ?」
    「うう、ありがとう……でも申し訳ないから自分で行くよ」
    「……はあ。なら我も行こう。そんな腑抜けた調子だと、階段から落ちかねないからな」
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    TRAINING800文字(前後)チャレンジ
    37
    アル空 空くん誕生日かつ現パロ設定。同棲してる二人。ワインを飲む話。
    37 アル空空の成人祝いにワインを開ける。芳醇な葡萄の香りがたちまち広がって、グラスに注がれた深い赤に、空はうっとりため息をこぼした。
    「はあ……やっと飲めるんだ……」
    アルベドは自分のグラスにもワインを満たして、ボトルをテーブルに置く。ラベルが空にも見えるように向きを整えて、首を傾げた。
    空と暮らし始めたのは、彼が十八歳を迎えてからだった。高校を出て大学生になる空を、一緒に暮らそうかと誘ったのはアルベドの方だった。
    二人は幼少の頃から育ってきたいわば幼馴染だったが、アルベドの方が三つ年上で、中学以降は同じ校舎ですれ違うこともできなかった。互いの家を行き来することはあっても、共有できる時間は減っていたし、付き合い始めても清い交際のまま……身体の関係になることもなかった。欲求不満になる一方の空が精一杯の色仕掛けをしても、アルベドは何もなかったように振る舞うため、空は勝手に「もう俺のこと好きじゃないの?」と悲観的になっていた。が、同棲が決まるとあれだけなにも進展のなかった関係は一気に加速した。
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