お願いさ、少し笑ってせめてもの救いを残して お前が戻ってくるまでの十二年は多分、お前へ捧げた愛だったと思う。
あの日お前から未来の話を聞かされて、思ったのは『やっぱり』ってことだった。
オレの衝動はずっと腹の中にあって、それをなだめるために喧嘩している節があった。
オレは東卍の仲間が好きだし、東卍の仲間も何があってもオレについてくるだろう。
それこそ地獄だって。
エマとイザナを亡くして、失うものは何もなくなった。
いやきっと、今エマとイザナが生きていたとしても地獄へ進んでいく過程で亡くしていたんだと思う。オレが強くたって、いや強いからこそ矛先はオレの大事なものに向かうんだ。
東卍のやつらはオレのもんなんだからオレのために死んでいくのはしょうがない。
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