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    liliy_usano

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    liliy_usano

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    *主くん(激重感情)×一虎
    *tkrvプラス(…プラス???だよね?)
    *転生?タイムリープ?

    *一虎の親友主くん
     :トノ/外岡 雅(とのおか みやび)
    一虎は主くんの「お姫様」。

    #tkrvプラス
    tkrvPlus

    お前が大切な人といる為に、俺が代わりに彼らを殺そう。――思い出したのは、直前だった。


    「トノ、早くしろよ」
    「はいはい。分かりましたよ、お姫様」
    「おい、本当に大丈夫なのかよ…」
    「だいじょーぶだってー」

    ガチャガチャ、とチェーンカッターを片手に鎖に向き合う三人の少年。
    その中心にいた俺は、バチン、と鎖を絶った瞬間に呼応するかのように思い出した。
    後悔だらけで、その一生を復讐に費やしただけの人生だった。

    そう、あの日も俺とカズ、場地の三人で忍び込んだバイク屋。
    そしてあの時も、鎖を絶った後に聞こえたのは、

    「なんだ、ドロボーか?」

    店主の声。
    マズイ、と思った。
    瞬間、カズが店主の後ろに回った。

    「だ、め…、」

    振りかぶったのは、俺が持ってたはずのチェーンカッター。
    ダメだ。
    店主の正体に気付いた場地がカズに制止の声をあげるのが聞こえた気がした。
    そいつを殴ったら、カズはチームから…カズの尊敬している佐野から、恨まれる事になる。
    そして、あの日、佐野に殺されたのだから。

    「ガッ…!」

    だから、

    「トノ!?」
    「なん…!?」

    だから。
    俺はカズよりも早く、店主の脳天に蹴りを入れた。
    倒れた先にあった工具箱に頭を打ったのか、じわじわと液体が流れている。

    「…場地」
    「あ、あ?な、なんだ?」
    「カズを連れて家に帰れ」
    「トノ?!なんで…!」
    「そ、それより早く救急車呼ばないと!こ、この人、真一郎君は――」
    「佐野の兄貴、だろ?」
    「っ、そうだよ!だから早く!」
    「“だから”、早く家に帰れっつてんだよ」
    「ぇ?」
    「は?おい、トノ…?何言ってんだよ?」
    「佐野が、本気で怒った時に何するか…場地なら知ってるだろ」
    「!」

    まず間違いなく、殴り殺す。

    「カズ、場地。二人は今夜俺と会う約束をしてた。でも俺は集合場所に来なかった」
    「は?」
    「俺は二人に内緒でこのバイク屋に入ったんだ」
    「何言ってンだよ」
    「二人は、ココにはいなかった。良いな?」
    「良くねぇよ!!」
    「カズ」
    「何一人で話進めてンだ!」
    「カズ、」
    「コレはオレらの―」
    「聞け、一虎」

    頬を両手で挟み、真っ直ぐにその綺麗な飴色の目を見つめる。

    お前はいつもそうだった。
    俺のやった事を自分も一緒にやったと言って怒られたり、不良に囲まれては俺に売られた喧嘩なのに買ったりして。
    友だち想いの、心優しい奴だ。
    だから、コレは俺が引き受けるんだ。

    「カズ、今日この店に入ってから、二人は何をした?」
    「?」
    「俺は、何をした?」
    「だから、バイクを盗みに、」
    「入る時は俺がガラスを割った。だよな?」
    「あ、ああ…」
    「鍵を開けたのは、誰?」
    「……トノ、だ」
    「チェーンカッターを持って来たのは?」
    「…トノ」
    「チェーン切ったのは?」
    「……、」
    「佐野の兄貴に怪我させたのは、誰?」
    「……っ、」
    「この場にいる奴以外に、カズと場地がいた事は分からないだろ」
    「…」
    「俺がガラス割って、チェーンカッター持って来て、チェーン切って、佐野の兄貴を蹴った。それ以外の事は瑣末な事だ」
    「………そんな事しちまったら…お前が、マイキーに恨まれるんだぞ…」
    「知ってる」
    「それに、少年院に行く事になる…」
    「ああ。…泣くなよ、俺のお姫様。綺麗な飴色が溶けちまう」
    「……っ、必ず、戻って、こいよ…」
    「ああ。お姫様のお望みとあらば」

    カズが先に店を出て行く。
    その姿を呆然と見送る場地の前に屈み、カズには聞こえないように話す。

    「場地、良いか?俺がいない間、俺のお姫様を守れよ」
    「トノ、オレ…!」
    「今日、カズがこの場にいた事実を誰かに漏らせば、お前と佐野、その話を聞いた奴らを全員殺しに行くからな」
    「…な、に」
    「良いか?俺はカズが生きていればそれ以外の有象無象に興味はない。東卍にいたのはカズが入るっつったから。東卍の奴らを守ったのは、カズの大切な人で、大事な居場所だったから、だ。それ以外の理由は微塵もねェ。
    本当は今ここでお前を殺せば、この事実を俺とカズしか知らない事に出来る。でも、それだと今のカズには耐えられねェから。だから、お前を生かしている。俺がいない間にカズを守れるお前を。
    分かったな?」
    「…ぁ、あ、」
    「分かったら俺の言った事を忘れずに、カズを連れて帰れ」

    フラフラと覚束無い足取りでカズの去った方に向かう場地を見送り、店内を見回す。
    幸い、俺らは三人共軍手を着けてた。指紋は何処にもない。
    カズの置いて行ったチェーンカッターをバブの切られたチェーンの傍に移動させて、未だ血を流す店主に近付く。

    「……?……まだ生きてンのか…」

    このまま放置すれば確実に死ぬ。
    死んだら…最終的にカズが悲しむな。

    「っし」

    この出血量ならギリ死ぬ事はないだろう、と前の経験から何となく分かる。
    上着を脱いで傷口を圧迫する。
    頭だから押し付け過ぎると逆に危険だから、多少加減はする。
    息はある、心臓も動いてる。
    ポケットから携帯電話を取り出して、救急車を呼んだ。
    そして、カズの連絡先にメールを打つ。

    『悪ぃ、カズ。今晩の約束行けそうにねーワ。場地にも伝えといてくれ』

    さっき二人に話したように、それが真実だと偽装するために。

    さて。
    そういや、確かこの店主、場地の顔見やがったよな…。
    出来れば記憶喪失にでもなつてくれると有難いんだが、そう都合よく行かないよなぁ。

    「おい、店主。起きろ。起きろ、オイ」
    「……」
    「起きろよ」
    「…、ぅ…」
    「…起きたか?」
    「ぁ…?…だ、れだ、お前…?…け、すけ、は…」

    チッ。やっぱり覚えてンのか。

    「俺は外岡。なァ、アンタ佐野万次郎の兄貴だよな?」
    「まん、じろ…、」
    「良いか?今日起こった事は俺とまた会うまで誰にも言うな。忘れろ。今日あった事、全て、忘れろ」
    「ぁ、すれ…?」
    「そう、アンタは何も知らない、何も見てない、何も憶えてない。良いな?」
    「ぉ、れは…なにも、おぼえて、ない…しら、な…」
    「……、気ぃ失ったか…。これじゃあ理解してンのか分かんねぇじゃねーか…」

    次に店主が目を覚ます時には、俺は年少だ。
    ちゃんと忘れてるか確認の仕様がねぇ。
    まぁ、いいか。
    カズを見たワケじゃねーし。

    「俺のお姫様。今度こそ、俺が絶対に守るから」

    遠くから聞こえるサイレンの音をBGMに、俺は今度こそカズの為に生きると決意した。


    ■■■■■■■


    *羽宮一虎の親友主・トノ/外岡 雅(とのおか みやび)
    一虎(カズ)は俺のお姫様。お姫様のためなら場地も佐野も、誰だって殺せる。
    一回目の時にお姫様と場地と一緒にバイク屋に侵入して、お姫様に庇われて年少には入らずに東卍を抜けた。血ハロではギャラリーとして見ていた。が、佐野にお姫様を殺されて音信不通になり、後には天竺に入った。天竺では鶴蝶の部下。
    生きている目的は死ぬまでずっと、佐野への復讐だけだった。
    二回目は、絶対に失敗しない。
    お姫様以外の人間は基本的に苗字でしか呼ばない。ホントはお姫様にだけは下の名前で呼んで欲しいとは思ってるけど、お姫様が考えてくれた呼び名なので我慢してる。



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    liliy_usano

    MEMO【ネタメモ】
    *■→twst→鬼滅→twst
    *恋愛要素入れるなら童磨がお相手
    元の世界に帰ったはずの監督生が鬼になって帰って来ちゃった話 元の世界はたぶん普通の世界か、呪術か、毛探偵。そして戻ったと思った世界が鬼滅の世界で、混乱している間に育手か産屋敷の誰かに拾われる。御館様に拾われるなら、岩や音が入る前。あまね様に拾われるなら、原作前か、たんじろーが柱合裁判される辺りか、たんじろー一家が死んだ辺り。無惨とうばつには行けない。
     戦ってる内に何故か鬼にされるし、何故か飢餓感とか人食衝動もなくて、無惨の縛りからも解かれてる状態でスタート。普通に呼吸も使えてるし、日輪刀も持ったまま。血鬼術とかも使えそうな感覚。でも鬼殺隊には戻れないだろうな、と感じて自分付きの鎹鴉に御館様への手紙を頼んで放浪する。
     道中に鬼を狩る。お腹空いたと感じても口や胃が果物しか受け付けないという謎。それでも風の噂で上弦の鬼が倒されていると耳にし、自分も狩ろうかと思案。思案中に上弦の弍に拾われる。そのとき先輩柱(カナエ)の仇なので頸を斬ろうとするも、食べる目的より遊ぶことを楽しんでる気配に困惑。日が昇ってる内に脱出。この時に日が嫌いではない、と気付く。
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