嫉妬アトリエに泊まって朝帰りしてきた三ツ谷は、帰宅早々爽やかな朝に似つかわしくない台詞を吐いた。
「大寿くん、浮気しただろ。」
「?」
「オレが昨日アトリエ泊まってる間に、浮気しただろ。」
「なに言ってやがんだてめェ。」
「しらばっくれる気?証拠は上がってんだよ。」
「…ッ!」
「…オレだけだって誓った、あの日のことは嘘だったんだね…。」
「嘘じゃねぇ。」
「じゃあなんで…!」
「…テメェがいなくて、どうしても我慢できなかったんだ。」
「…。」
「今回は魔が差したが、お前だけだと誓ったことは嘘じゃねぇ。本当だ。」
「…ます。」
「三ツ谷?」
「実家に帰らせていただきます!」
「おい、待て!」
出て行こうとする腕を掴んで振り向かせると、逃さないように空いてる手で腰を掴んで引き寄せた。
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