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    ジュン

    正良が好き。思いつきを載せる。

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    ジュン

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    一般人正xアイドル良
    わたしはアイドルしてる良のゆーちゅーぶちゃねるを見たい。そういうオタクの妄想。
    ちょっちまえについったーで呟いたアイドル設定かためたかんじ。
    キャッチーなパロディなのでThe二次創作的であるため苦手な人は注意です。
    そしていつも通りバカ&雑です。

    !設定!

    良守:アイドル。時音(幼馴染)が受けるオーディションについて行ったら一緒に合格してしまった。そのためかアイドルという職業に興味がなく、誇りもない。でも時音を芸能界の闇(偏見)から守るため、毎日となりで必死に頑張っている。仕事が学校終わりからなのでいつも眠そう。実は昔から歌って踊るのは楽しいから好き。普段は猫背でオーラの欠片もないが、ステージ上では別人のように輝くセンスの塊。スイーツに目がなく、お菓子作りや図画工作が得意。事務所から動画配信しなさいと言われて最初は面倒くさそうにやっていたが、なんとなくやったお菓子作り配信がバズり、本人も色んな人に褒められてその気になってしまう(チョロい)前にゆーちゅーぶが楽しくてアイドルしてる、とか言って時音にグーで殴られた。
    世間的には無気力でボーとしたイメージだが、ファン層がヤンチャ派閥と聖母派閥で二分化している不思議ちゃん。
    モデルのジュリアに可愛がられているが、本人はちょっと困っているらしい。
    兄の正守(一般人)と一緒に暮らしている。しかし正守は良守がアイドルをしているとは全く信じてない。良守曰く、正守はテレビを見ない&ネットもあまり使わないので俗世にかなり疎いため。それをきいたファンの間では「良守の兄貴は修行僧ではないか」とまことしやかに囁かれている。


    時音:アイドル。父親の影響で昔からアイドルになるのが夢だった。お隣さんで幼馴染の良守と小さい頃から庭でアイドルごっこをして遊んだりしていた。
    「オーディションを受けに行く」と言ったら良守に猛反対され通せんぼされてしまい仕方なく良守をつれてオーディションに行ったら、良守ごと受かってしまい若干複雑な気持ち。
    男女のツインアイドルとして、やる気のない良守のケツを叩きながら日々奮闘しているお姉さん系アイドル。清楚で可憐なイメージで売っているが、良守曰く『暴力女』。負けん気が強く、モデルのジュリアとバラエティー番組でバトル→その後(勝手に)ライバルとされて度々共演することになる。
    ちなみに事務所の寮で生活をしている。良守が正守の家に居候するときいたとき、色んな意味で心配していた。

    正守:良守の7つ年上の兄。就職と同時に都会へ上京、(良守曰く要塞のような)タワーマンションに住んでいる。良守になんの仕事しているのか聞かれても絶対に言わないので、常々良守から不審がられている。別に全くやましくない職業。良守をからかって遊ぶのが趣味。そうやって意地悪ぶっているが、内心ではかなり良守を溺愛していて『良守は自分を追いかけて都会に上京してきたんだ』と思い込んでいるブラコン(やばい)。そのため「アイドルとして本格的に活動するために上京した」というのは照れ隠し、ツンデレな嘘だと思っている(こわい)
    良守が「事務所が用意してくれてる寮は女の子ばっかだし落ち着かなくて…すげえホームシック、帰りたい。でも時音と一緒にアイドルとして頑張りたいし…でもでもセキュリティがしっかりしてる家じゃないと都会は怖いってマネージャーが言うし。それで思い出したんだけど、確か兄貴スゲーとこ住んでんだよな?兄貴の家なら安心できるし居心地がよさそうだし…お願い!俺も一緒に住んでいい?」って電話してきたとき(まって、良守が俺を頼ってる…)(え?良守が俺にお願いしてる…)(良守が俺と一緒に暮らしたい??)(それってつまり結婚したいってこと?)と感動で震えたものの「いいよ、今すぐ荷物まとめておいで」かっこつけて良い兄貴ぶった。もちろん良守の話を半分以上まともに聞いてなかった。
    でも良守が家に転がり込んできて毎日ハッピー。一生このまま家にいてほしい、新婚ってこんな感じなのかな〜と毎日部下に惚気けている。うかれぽんち。
    「じゃあ俺、仕事いってくるから」と良守が言うたび「アルバイトはじめたのか?生活費なら渡してるだろ、それでやりくりしなって…」「うっさい!ばかにすんな!俺、ちゃんと社会人だってんだろ!」「あー、そっか。アイドルだったね。ごめんごめん、そういう設定だった」「ちが!!本当にアイドルの仕事してるって、何回言えばわかるわけ!?テレビみろよバカ!」と怒られている。テレビ見ない。
    そんなこんなで良守が頑なに「アイドルをしている」と言い張るので、もし本当に良守がアイドルをしているとしたら嫌だ耐えられない監禁するしかない…とか思い始めている。
    とある企画で良守がゆーちゅーぶをしていることを知り、自称アイドルゆーちゅーばーなんだと思い込む。それもちょっと嫌だったけど良守が楽しそうにお菓子作りしてる動画はいいねした。
    そのうち良守が本当にアイドルだと気づく(遅い)。そして過保護に拍車が掛かり軟禁事件を起こすが、良守に本気で泣かれてアワアワ。「俺の仕事、見たことないくせに…!勝手な思い込みだけで否定すんな!」と怒られて、仕方なく渡された円盤を正座して見る。そしてライブで輝く姿と「兄貴が心配してくれんのは嬉しいけど…でも、応援してくれるファンを悲しませるようなことはしたくない。俺、まだアイドルでいたい」という良守の真摯な思いに負けて「結婚してくれるなら許す」と告げ、心から良守を困らせてしまう。(結果として応援するようになるが…)半ば強引に「俺たちは新婚だ」という既成事実を作ったやばい人。




    良守のゆーちゅーぶ
    「口紅の案件の巻」
    良守は男の子だから最高だおじさんオタ目線




    〜オープニング〜
    BGM あやかしないと!

    ♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜

    「方位、定礎、結!墨村良守の、ゆーちゅーぶちゃんねる!はじめるぜ」

    トレーナー姿の良守。
    髪の毛をセットしていない、今日はオフかな。
    すこし幼さが増して見える。可愛い。

    「みんな元気か!俺はちょっと眠い。でもいつも眠いから心配しないでくれ」

    ふんす顔が可愛い。みんな元気か!俺は眠い、はこのチャンネル定番の挨拶だ。眠そうな良守は可愛い。ちなみに冒頭の「方位〜」は良守と時音が主演したドラマでのセリフから来ている。二人が世に知れたきっかけとなったから使っていきたいんだと初回の動画で言っていた。時音のチャンネルでも「結!」で動画を締めているから、2人にとって大切な仕事のひとつだったんだろうな。

    「いつも動画見てくれてありがとな!なんかスイーツ作りの動画、反響すごいらしいじゃん!すっげえ嬉しい!」

    手をフリフリしてくれる。ニコニコしてて、とってもかわいい。

    「特にバレンタイン企画で作ったガトーショコラ?が俺たちのファン以外の人にも見てもらえてるってマネージャーが興奮してた…!お菓子作り動画から俺のこと知ってくれてる人も出てきてるみたいでさ、なんかネットってスゲェ〜」

    いつもよりコミカルな表情をしている。気の抜けた顔が可愛らしい。とってもリラックスできているみたいだ。背景からして家っぽいけど、もしかして自宅?アイドルなのに自宅から配信して大丈夫なのか…流石に事務所が用意したセットだよな?

    「お菓子作り動画は基本的に俺が自分で作って食べてるだけなんだけど…結構バズってる?らしいから嬉しい!ありがとな!まだ見てない人はココから見てくれよな〜」

    最初はネット用語なんて知らなくて世間知らずで説明もたどたどしかったのに、今や宣伝まで…手慣れたものだ。

    「みんなに美味しそう〜とか自分でも作ってみたよ!とか言って貰えるのが一番嬉しいな。だから、これまじで、マジで言うけど。最近ゆーちゅーぶやんの楽しい!」

    わぁ、太陽みたいな笑顔だ
    今日は凄くニコニコしてくれるなぁ…


    「最初は正直…めんどくせー何でそんなことしなきゃなんねーのって思ってたけど。やべ、こんなん言ったら怒られるかな。でも、今は本当に楽しいんだ!」

    良守らしいな。テレビとかでもそういうぶっちゃけたこと言って、いつも時音を困らせて…たまにマジで炎上するけど、この純粋な感じがほっとけないっていうか。見守っていたくなるんだよな。

    「ってことで、今回の動画は何をするかってことなんだけど!ジャーン!」

    ジャーン?なんだそれ可愛いな…じゃなくて、何持ってんだ?口紅?
    ゆーちゅーばーみたいに手のひらかざして口紅を我々に見せびらかしている。ゆーちゅーばーごっこしてるな、これ。ニヤニヤ顔が可愛いぞ。スクショしよ。

    「案件です」

    案件か。
    すんっとした顔が逆に清々しい

    「あの、実は、今度こちらの口紅?リップ?が発売されます!詳細は〜俺上手く説明できねーので字幕をみてください!」

    急にたどたどしくなった…そういうところが可愛いんだけど

    「で、こちら!このこちらを、俺と時音が、なんとCMしますんです!」

    日本語検定5級か?

    「んで俺が今持ってる黒いパッケージのほう、よいしょ…蓋を開けるとこんな感じの赤色!で、白いほうもあってそっちは桃色!画像が下の方に出てると思うけど、どっちもいい色だよな!」

    字幕でデビルズバーガンディー&ピュアベビーピンクって補足されてる…可愛い。

    「こっちの黒は俺、白は時音が広告モデルになってんだ。でも二人一緒のバージョンもあって、いつもより結構大人なイメージで撮ったんだぜ」

    ふむふむ。もしかして新曲タイアップかな?
    案件って言ってたし、紹介のためにメイク動画でもするんだろうか?普通のゆーちゅーぶはサムネ一本釣りしてくるけど、良守は全くサムネからじゃ何するのか全くわかんないからなぁ。今回のサムネは良守がニヤニヤ顔で何かをかざしてたし。その正体は口紅だったわけだ。でもスイーツ作りのときはエプロン付けてピースしてるから分かりやすくて可愛いんだよな。まあそんな感じで、なにをするのか想像するのがファンとしては嬉しいんだけど…


    「撮影がどんなだったかって言うと…うん。演技とか慣れないしかなり緊張した。それに最初は時音だけの仕事だと思ってて、だって男が口紅の広告に出られるなんて思ってなかったし。でも俺が知らなかっただけで、最近は需要があるんだって!」

    そんなぶっちゃけたこと言って大丈夫か?
    まあ確かに。声変わりするまでの良守は、時音のイメージに合わせて女の子っぽい衣装で活動をしていた…当時良守の性別は事務所の意向で非公開だったからボーイッシュな女の子だと思って応援してる熱狂的なファンもいたのだ。だからこそ、心配なんだけど。
    あの頃からちゃんと短パンだったし素振りは完全に男の子だったけど、騙される人…というか盲信的に信じるやつはいる。未だにネットで「良守は女の子だ」って冗談だか本気だか分からない発言してるやつも一定数いるし、今回のCMで熱が上がらないかな。あぁ心配だ。良守は男だからいいのに…


    「なあーみてみて、じつは俺もこれ、ピンクの方自分で買ってみたんだ。ふふ、これで時音とお揃い…じゃなくて!うん、いい色だったから!そう!」

    挙動不審。あいかわらず時音大好きなんだな、良守は。幼馴染だって公式で言われてるけど…なんかもはや立派なファンだよ。この間も時音がコラボしてた香水ちゃんと予約して買ってたもんな…相方だから暖かい目で見られてるけどここまで来るとキモ…いやいや可愛い可愛い。

    「俺は黒いほうのCMに出てるけど、実は白のほうがリップクリームっぽくてほんのり色がつく感じ?だから男でも使いやすいと思うんだよな。今、実は付けてるだぜ?んー、んー見える?んーまっ!んははは!」

    はぁ…急にファンサすんな。しぬ。ぷるぷるな唇みせつけんな、ウィンクするな、そのくせ照れるな、可愛いな…ちゅーしたくなる。

    「男とか女とか、かっこいいとか可愛いとか。そういう分け隔てなく色んな人に使ってほしいなって思うんだ。これを使ってテンションあげたり、素敵な思い出をつくったりできたら最高だよな〜っ!ちなみに動画の最後に俺たちが出演するCMのティザーを流すのでお楽しみに!見逃したら滅、だぜ?」

    なんだそれ早くみたい。見せろ。
    大人の雰囲気の良守ってどんなだよ、気になる。


    「はい、というわけで今回はこの商品を使って新しい企画をするぞ!」

    ふむ。なるほど?もしかして今回はメイク動画か?
    声変わりして男の子アイドルにイメチェンしてから女性ファンが増えたみたいだし、メイク企画なら需要はあるかもしれん。メンズメイクってこともあるかもしれんが、良守の口紅は濃い赤だから…女装かなぁ?

    「ってことで、企画始めるためにさっそく場所を移動するぜ!とりゃ!」

    ん?移動?飛んだ…

    「わー!はい、移動成功!」

    着地した途端場面が別の室内に変わった。なんだその繋ぎ、可愛いかよ。瞬間移動したぞ。可愛い。

    「今回、なんと…ドッキリを仕掛けたいと思います」

    は?え?ドッキリ?自分で拍手して嬉しそうだけど…え、なに?口紅のタイアップでこの子は何でドッキリを引っ提げちゃったのかな?おバカ?

    「俺さ〜実はずっとドッキリやってみたかったんだよなぁ。いや、かけられる側ばっかでさ。俺だって誰かに仕掛けたいじゃん。なんで俺ばっか意地悪されんの…腹立つ。家でもいっつも俺ばっか…」


    ブツブツなんか言ってんなぁ、不服そうで可愛い…てか良守、顔に出ちゃうから仕掛ける側なんて絶対無理だろ。

    「で。インスタ見てくれてる人は知ってると思うけど、俺いま兄貴と一緒に暮らしてんだよね。これがすげー意地悪な兄貴でさ、たまに勝手に俺のインスタ更新しやがるんだ!変な顔してるやつとか、寝てるの盗み撮りしてストーリーに無断で上げちゃう悪魔みてえなやつなんだけど…」

    あぁ、例の兄さんか。ファンの間では結構有名人だ。良守の兄貴は勝手良守のインスタ更新する癖に良守がアイドルだって信じてないらしい。ありえないよな?そんなの冗談だろ?って。テレビつけりゃ時音と良守を見ない日なんてないのに、でも話聞いてる感じ結構マジっぽくてやばいんだよな。まぁインスタみてるだけで墨村家がやべえってのはよく分かるけど…

    「うちの兄貴がやべえのは、ファンのみんななら知ってるかもしれねえけど…もうほんとマジでやばくて。まず簡単に紹介すると、なんの仕事してるのか教えてくんねーの。弟に言えない仕事ってなに?あと俺がアイドルしてるっていうのをガチで虚言だと思ってる。やばくねえ?あいつの家に転がり込んだのは俺からなんだけど、それをあのバカ兄貴…俺が兄貴と離れ離れになるのが寂しくて兄貴を追いかけて上京してきたって思い込んでるんだよな…」

    草しか生えん。

    「普通おかしいと思うだろ?そんな理由でわざわざ上京して兄貴の家に転がり込むわけーだろっての。それも腹立つけど、これ本当にマジで、兄貴俺のことニートだと思ってんだぜ!?むかつく!いつまでもガキ扱いしやがって〜」

    インスタで見切れる程度だけど、ソファーなど家具のデカさからして相当な家で暮らしてるのはわかる。ファンからすれば色んな意味でセキュリティ抜群な生活を垣間見れてかなり安心してるけど、むちゃくちゃ本人は不服そうだ。

    「だから、今回、兄貴に復讐したいと思いまーす!」

    えぇ?まじ?ついに兄貴、公開???一般人なんじゃないの?大丈夫か?
    今のところ良守の兄貴は顔バレしてないけど、ありゃ絶対イケメンだ。てか正直、隠し撮りしてるときの笑い声だけしか情報ないから知らんけど。でも良守の兄貴だしな…かっこいいんじゃないだろうか?イタズラっぽい性格からか何でか一定数良守の兄貴ファンがいるから怖えんだよ。

    「今回の企画は『アイドルの弟に彼女出来た疑惑!?兄貴はどんな反応をするのか検証してみた』拍手〜!」

    うんまぁ話題にはなる、だろうけど…
    良守の兄貴がどんな反応するかって興味あんの良守だけだろ?あとはインスタの変態極少ファン。

    「一応注意なんだけど、兄貴は一般人なので顔は映しません!声だけ、かな?声も兄貴の要求次第では加工するかも…っていうかドッキリだから許可とってねえし。下手すりゃ丸ごとお蔵入りです!」

    おいおい。案件なのにそんな企画で大丈夫かよ…

    「俺も正直、誰に仕掛けるかは迷ったんだ。時音とかマネージャーさんとかでもいいかなって…もし兄貴が出演NGだったら時音に仕掛けます!」

    これ流れてるってことはお蔵入りは免れたのかね。あいかわらずグダグダだ…

    「ってことで、じゃーん!白いワイシャツをスタッフさんに用意してもらいました!これにこの、赤色のリップを…唇にぬりぬり」

    可愛い。ぬりぬりっていいながら、自分の唇に口紅塗ってる。

    「んぱんぱ。どや!」

    誇らしげだけど、オバQみたいだ…

    「んぇ、塗りすぎちゃったか?!ま、まぁいいだろ…これを乾かないうちに〜」

    ワイシャツの首元にキスした。
    めちゃくちゃキスしてる。
    あの、そんな柄みたいにキスしたら違和感凄くない?大丈夫?

    「んぱ!こんなもんだろ…ふふ。キスマーク!」

    ドヤ顔でワイシャツをこっちに見せてくる…可愛い…天使だ。

    「すげーくっきり移るな!やべえ、つけすぎた!」

    かぁー可愛い…
    焦ってワタワタして、困ってる太眉が愛おしい…くぅ、しぬ、スクショしよ

    「よし!これを着て、うん…!鏡で見るとまあまあリアルかも。小悪魔の名の通りいい感じにエッチなんじゃねえ?」

    エッチ。良守ってエッチとか言うんだ…
    てか萌え袖ワイシャツ可愛…あざとすぎて目に毒。なんかそれ彼シャツみたいじゃないか。

    「もうちょっとしたら兄貴帰ってくるから、これをみた兄貴の反応を検証していくぜ!」


    え?ってことは、ここ良守の自宅?白い壁しか映ってないとはいえ本当に?大丈夫か?特定されたり…いやでもあの兄貴と暮らしてるってことは大丈夫、なのかなぁ。心配だ。

    「カメラセット完了!兄貴の顔はモザイクかけるとはいえあんまり映るのも可哀想だし、ほぼ床しか映んねえようにしてます…こっからは、ほぼ音声でお楽しみください」

    小声で喋る必要ないのにコショコショ話してる。可愛い…今日ずっと可愛いな。よっぽど兄貴にギャフンと言わせたいらしいぞ。


    「わわ!鍵の音した…兄貴帰ってきた、ドキドキする〜どうしよ!とりあえずソファー座っとくか」


    お?こっからはテロップ付か。
    良守ぜったい嘘ついたら顔に出そうだ。そのソワソワしてる感じが逆に女の子と遊んできちゃった風でリアルかもな…

    『ただいま』

    この声は…良守の兄貴か。
    加工されてないっぽいな?めちゃくちゃいい声じゃねえか。ネットではまことしやかに修行僧説が囁かれているけれど、実際どうなんだろう…

    「おか、おかえり…!」

    良守、声ひっくり返っちゃってる!笑う。

    『あれ?良守、今日は帰り早かったんだ?バイト、いつも夜からだろ』

    「だからぁ…アルバイトじゃねえって!アイドル!」

    『そっか、アイドルね。はいはいアイドル』

    <※良守のお兄さんは本気で良守がアイドルだと信じていません>

    まじで子供の遊びをあしらってるようだ…
    信じてないってのはマジ?


    「今日はオフだから家に居るの!」

    『そっか、休みなんだ?でも朝早く出ていったよな』

    「うぐっ、突発で休みになっちゃったんだよ!」

    『ふーん?それならそうとメールしてくれたらよかったのに』

    「なんで!」

    『そんな怪獣みたいな顔するなよ』

    <ちなみに良守はこの日、お昼すぎからのオフでした>

    テロップにもフォローされてる…そうだよな、生放送の昼番組にレギュラーで出てるもんな。
    てか良守兄は本当に信じてないのか?これだけ俗世から身を絶って、アイドルの弟をかくまえるほどのマンションに住めるって…まさかヤ○ザとかじゃねえよな

    『晩御飯は?食べたのか』

    「うー、まだだけど。兄貴は?」

    『俺もまだ。お前が休みだってわかってれば外食にしたのに…』

    「そんなこと言われたってよぉ」

    『まあいい。久しぶりに出前でもとろうか』

    「おー!ピザ食いてえ!」

    嬉しそうな良守の声、カメラの前にいる時よりさらに年相応な反応が可愛い。良守の兄貴もそんな良守が可愛いのか、くすくす笑ってるみたいだ。仲良いなー

    『なんでも好きなの頼んでいいよ』

    おっ?兄貴が良守の隣に座ったみたいだな?
    少しだけ体が写ってる、足を組んでるみたいだ…けど、いや足長っ!?

    <良守と兄、急接近!!きづくか?!>

    『ん?良守…』

    「な、なに?」

    お、おう…なんでか急に画面がイラストに切り替わったぞ。なになに、<想像しづらいと思うので良守が絵を描いてくれました>
    はぇ???上手いけど、まぁ子供の絵だなって感じだ。これはソファーに座ってんだろうか?
    このウニの怪獣みたいなのが良守か?可愛いな…で、その隣に偉そうにふんぞり返ってる棒人間が兄貴か?くく、嫌なやつっぽく描いてるのが可愛い…

    『良守、ワイシャツ着るなんて珍しいな?どうした』

    「え?!そ、それはだな!」

    <疑われているぞ!上手くごまかせるか!?>

    「あの、今日仕事で…そう!仕事で着た服のまま帰ってきたから!」

    『へえ。アイドルもワイシャツ着るんだ』

    「う、うん!」

    <兄貴は、気づいている…のか??>

    兄貴はまだキスマークには気づいてないみたいだ。イラストではスマホをいじっているから、出前の準備をしてくれてるのかな。

    <その後、仲良く出前を頼みソファーで寛ぐ2人…あまりにも気づかない兄貴!これは兄貴と仲良くお喋りするためのゆーちゅぶじゃねえ!と痺れを切らせた良守は大胆な行動に出る!>

    テロップ長ぇ…てか仲良くお喋りしてるところ早送りすんなよー見せてくれよ

    「なあ兄貴、昔みたいに俺のこと抱っこしてみたくない?」

    『え?なんで』

    「膝の上に乗せて甘やかしてみたくない?」


    ぶふぉ!!良守、なんでそうなった?正面から見ないとわかんないと思ったのか?!
    あいかわらず良守お手製の紙芝居映像だし、くぅ…ぜったい可愛い顔してるのに!良守の顔だけでも移して欲しかったな!

    『甘やかされたいの?』

    「ううん。俺じゃなくて兄貴が俺を甘やかしたいんだろ」

    『んー?俺、良守を甘やかしたいのかな?』

    「うむ」

    赤ちゃんかな。
    めちゃくちゃ可愛いじゃねえか。普段ヤンチャなクソガキっぽいのに家だとこんな甘えん坊なのか…?いやしかし良守もジュニア時代から生き残ってるアイドルだ。どこからどこまで計算なんだろう…

    「俺、最近お仕事頑張ってるんだ。兄貴は信じてくれないかもしれないけど慣れないことでも求められたらするし…」

    『大変なんだね』

    「うん…だからおれの頭なでてもいいんだぞ?兄貴がどうしても甘やかしたいっていうなら仕方なく甘えてやってもいいんだぞ」

    『んー、ふふ。甘やかしたいかも…』

    でれでれじゃねーか兄貴

    「乗っていい?」

    『どうぞ』

    棒人間に向かい合うように跨って…うん。大丈夫?これ入ってない…よな。うん、なんか絵面スゲーやばいけど、良守あんま気づいてないんだろうな…天使だから

    「兄貴の膝の上ひさびさ」

    『ちっちゃい頃はよく高い高いとかしてやってたもんな』

    「いつの話だよ。覚えてねえ」

    『ん?あれ、良守…そのシャツ』

    <兄貴が、ついにキスマークに気づいたー!!?>

    『良守、なんかシャツ汚れてる…』

    「エッ!ウソダロ、クッソ〜!ハッ、あん時かなぁ」

    ウニ怪獣が頭を抱えてる…
    てかリアクションわざとらしすぎだろ

    『…この服は仕事で使ったんだっけ』

    「え?いや、うーん…」

    <あれれ兄貴、怒ってる?>

    『早く洗濯しないと、こういう汚れは中々落ちないぞ』

    「え?ちょ、なんでボタン外すの…!」

    『染み抜きしてやるから早く脱げ』

    「んっ、ちょっ!兄貴!?あっ、」

    どうやら兄貴が良守の服を脱がせようとしているみたいだ。兄貴に脱がされて、なんで良守は喘いでんだろ…えろ。ここだけ切り抜いていいだろうか。

    <脱がされながら擽られています>

    「ん、ん、ぁ…くすぐった」

    『変な声出すな、みっともない。あとワイシャツ着るならちゃんとインナー着とけよ』

    「ふぁい…」

    うに涙目じゃん。大丈夫か?

    『すごい口紅だなぁ。ラブシーンでもしたのか』

    「んぇ、ちが…痛ッ」

    痛っ、てなに?もしかして抓られた?
    ど、どこを…?いや考えるのはよそう…

    『とりあえず、これはクリーニング出しとくから。風邪ひくと大変だし…これでも着とけ』

    「わぷ!」

    どうやら兄貴が着ていたトレーナーを脱いで頭から被せたらしい。どういうこと?別に部屋着に着替えさせればよいのでは???

    「ぶかぶか。兄貴の匂いする…くんくん」

    『嗅ぐな』

    良守も良守だ。何でちょっと嬉しそうにしてんだ?これは一体なにを見せられているんだ??

    『良守…ちょっとよく顔みせて』

    「?なに」

    見つめ合う棒人間とウニ怪獣のイラストがシュールだ。

    『唇、いつもと違うな…』

    「気づいちゃった?!じ、実はさ!ファンの女の子にチューされちゃったんだぜ!」

    思い出したかのようにドッキリの内容を無理やり仕掛けたな、大丈夫かこれ。

    『へえ…最近のアイドルってファンと簡単にキスするんだ?』

    「いや、そんなことは無いけど」

    『じゃあどういうこと』

    「…怒ってる?」

    『良守がもし本当にアイドルなんだとしたら、軽率な行動は控えた方がいい…と俺は叱るべきなんだろうね』

    「んん?!」

    ん?なに、なになに。何が起こった?

    『これに懲りたら、そういうことはやめなさい』

    「はい!やめます!やめるから、ちょっと待っ」

    ありゃ…お花畑の映像に、変わっちゃった
    えっ?何が起こった?兄貴、なにした?


    「…はい、というわけでドッキリ大成功〜」

    あっ良守の映像に戻った。
    え?首周り真っ赤になってるけど大丈夫か?
    てか、どのへんが大成功してたの?

    「兄貴の誤解をとくのが大変だった。ゆーちゅーぶの企画だって説明しても理解してもらえなくて。仕方なく色んな動画みてもらって、事なきを得たんだけども」

    めちゃくちゃぐったりしてるじゃん…しおしお顔だ、可愛そうに…スクショしよ

    「そのせいで、兄貴の中で俺ゆーちゅーばーってことになっちゃったみたい。ちげぇのに。本職じゃねえのに…ゆーちゅーぶで自称アイドル活動してるって認識になっちまった。でもニートって思われるよりマシなのかなぁ」

    ぶつくさ拗ねてるな。
    糸目で手を振ってる…痛々しい

    「ってことで検証結果、普通に説教された。もう二度と兄貴にはドッキリやらねえ…ぐすん」

    嘘泣きしてるけど、本当に泣き腫らした跡があるように見える…大丈夫なのかな?
    若干、色っぽい事を想像してしまったけど流石に兄弟だし有り得ねえよな。
    うわコメ欄で『BL営業乙』とか言われてる。あと『修行僧の前で不貞暴露は処される』とか『座禅組まされたんじゃね?』とか茶化してるやついて、ちょっと笑ったけど…

    「ということで、長らくお待たせしました!CMのティザー公開です!どうぞ」

    •*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

    「どうどう?いい感じだっただろ!俺もついに大人の色気出ちゃったかなー?なんて、がはは!」

    その発言がキッズなんよ。
    でも、感情が追いつかないわ。
    新曲、良すぎた…本当に一瞬、数秒だけのティザーだったけど…本当に良守が別人のように化けていた。宵闇がよく似合うダークでアダルトな印象だ。そして最後、カメラが良守に寄っていきその唇にフォーカスがあった瞬間、誰かが良守の顎を素早く引き寄せ…暗転
    え、あれマジでキスしてないよな?一瞬のこと過ぎてよく、わかんなかった、よくわかんなかっ、うわあああああ…

    「あっ、ちなみに言うの忘れてたけどCMは新曲もタイアップでMVとも繋がってるから、合わせてチェックよろしくな!」

    MVあんのか、新曲

    「あとこの口紅は4月1日発売予定です!新曲等の情報の詳細は概要欄をチェックしてくれ!それじゃあな〜!バイバイ!」

    っておい待て待て。置いてくな、まてよ怒涛の締めくくりだな?!あっさり終了すんなよ!いや、だって、めちゃくちゃティザー、エッチやん?!!!!
    はやくフルで見せてくれ!!概要欄、チェック、はーーなん、なんなんだ?何が起こったんだ?良守、誰かとキス…嘘だと言ってくれ!!!!!嫌だァ!!!フリ、そうキスするフリだよな???
    あと、あのさ。この、えぇ…どんな気持ちで見たらいいん?この動画見たあとだと、良守の唇を奪おうとした謎の人物が兄貴だとしか思えな……コメント欄見よ。うわぁ案の定コメ荒れてるなー良守は女の子おじさんが発狂してる。男の子おじさんもガチ恋も平等に死んでる。ここが地獄ですか?いいえ我々にとっては天国です。時音ファンまで「もしかして時音もキスしてるのかな?!嫌だ!!!」とか言ってて、あーもう。炎上商法ですか?誰も救われねえ。むり。とりあえず口紅予約しよ。おじさんが口紅持っててどうすんだよ。むりとつら。おやすみなさい。



    後日フル尺が放送され、時音はメイクを楽しむ女の子らしいポップな姿、良守はアダルトでクールな姿を披露し瞬く間に話題となる。

    ちなみにCMの最後で良守の顎を捉え、引き寄せ暗転したシーンの相手は『男装した時音』だったと後に明かされ、ついったートレンド入り。微かにしか移らない男装時音に女性ファンが大量に沸いたらしい。



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    ジュン

    MEMO片思い良すぎかよムーブやばち独りごつ
    これは正良かと言われたらわかんないけど一個思いついたのが、良が妖に時ねへの恋心を奪われてしまうのを正が取り返しに行く話読みたい。
    恋心奪われたのに良はそれに気づかなくて普段通りお勤めをして学校に行く日常を過ごしていて、時ねはちょっとだけ普段と何かが違うような違和感を感じるけど(元々良の想いを知らないから)それが何か気づかない。
    というのも良は時ねに対して恋愛感情が無くても大切に思う気持ちが変わらないから。周囲が良の心が欠けていることに本人含め気づかない。
    で、偶然実家に帰ってきた兄貴がいつも通り時との事をからかったら良が照れたり怒ったりしないことに違和感を覚える。
    その違和感を確信に変えるためにその晩、お勤めに正もついて行ってわざと時ねに思わせぶりな態度をとったりしてカマをかけてみる。普段の良なら絶対にあいだに割って入って怒ったり拗ねたりするはずなのに呆れたり赤くなるけど「兄貴もしかして、ときね好きなの?!」みたいな顔してるから正は良が時を好きだった気持ちがまるっと無くなってると気づく。良おまえ最近なんかあった?例えば厄介な敵と対峙したとか…って話を聞き出して妖に奪われたのだと確信。 でも助けてやる義理ないし、本人気づいてないし。あんなに好きだったのにこんな簡単に手放せるもん?とかモヤモヤ思ったりして。
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    ジュン

    REHABILI思いつくままとりあえず書き連ねていく正良のクリスマスってやつをよぉ。
    甘い上にこれさいごまで出来てないからよぉ。本当にごめんなさい。でも正良のクリスマスほしい。サンタさん来ない。泣いた。
    そのうち完成する、わからん。めっちゃねむい。明日も休ませろ。明日から冬休みになれ。越前青学の柱になれ。なんとか、なれー。
    寒波到来、この辺りにも雪が降り始めている。今晩は室内にいても凍えるほど寒い。だが一人暮らしの良守は節約するためなるべく暖房器具を使用したくなかった。親の仕送りを無駄遣いしたくないからだ。もちろん自身でもアルバイトをしているのでその金を宛てがうこともできる。でも今月はダメだ。12月24日、兄の正守がこの家に来る。理由は聞いてない。でもわざわざクリスマスイブに約束を取り付けてきたんだから、それってつまりそういうことだろう。良守は正守を愛している。正守も良守を…恐らく愛してる。断言はできない。イマイチ掴みどころのない男だから。しかし、一人暮らしを始めてから正守は何かと良守を気にかけるようになった。実家で暮らしていたときは年単位で会うことがなかったのに、今や月一程度には顔を見せあっている。何がどうしてこうなった?初めこそ困惑したが、正守と過ごす時間は存外楽しいものだった。突然ピザを一緒に食べようと言って家にきたり、成人したときには酒を持ってきて朝まで酒盛りをした。思い返せば正守は唐突に連絡を寄越してやってくる。そうして毎回良守を振り回しては満足そうに笑っていた。だけど良守が嫌がるようなことはしない。むしろ今までやれなかったけれど、やってみたかったことを叶えてくれているような気さえした。それは良守の思い上がりかもしれないが、しかし良守の中で正守は完璧でいけ好かない兄ではなくなっている。というか正守は全然完璧なんかじゃなかった。酒が好きなくせにすぐ酔って眠ってしまうし、ケーキは盗み食いするし、課題をして構わないと拗ねる。この部屋にいるときの正守はまるで子供みたいで、だから説教好きでジジくさい兄のイメージは簡単に崩れた。いつの間にかいけ好かないと思っていた兄との関係は、気の知れた良き友のようなものへと変わっていった。実家ではないからだろうか。二人きりで過ごしていくうちお互いに妙な意地を張るのをやめた。そのうち不思議と2人を取り巻く据たちの角は丸くなり、隣にいる時間がなにより愛おしく思えて…何気なく無言で見つめあったときキスをしてしまった。
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