猫になりたい次男の話・後編 * * *
一松がカラ松の猫化を悟り、猫として愛で始めてから、3日め。
昼食後の居間には、おそ松とトド松がいた。
つけっ放しのテレビを眺めていたおそ松がチラリと視線をやった先、トド松はスマホ画面に視線を落として唸っている。
「どうしたのトド松、さっきからウンウン言って、なんか悩み事?」
「うーん。いやね、実はカラ松兄さんの事なんだけど…」
「あー、アイツ最近変だよね。一松もだけど。今も2階に2人きりってのが珍しいし。」
「うん、まあ、とりあえずカラ松兄さんのアレはデカパンの薬が原因なんだけどね。」
「知ってんの?!」
「だってボクが博士に打たせたから。」
「張本人なの?!え?!それずっと黙ってたの?!」
「人聞き悪いなぁ。ボクはカラ松兄さんに頼まれたの、協力した結果だよ。」
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