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    229tensai

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    例の非熊不二きゅん(異端児)の妄想です。R4.10.15に書いてた書きかけ小説

    #テニ腐リ
    tennisEnthusiast
    #モブ不二
    non-mobufuji

    非熊不二きゅんこの緑に囲まれた世界で不二は一人…いや一匹だった。

    親熊の記憶はない。物心ついた時から不二は一匹だった。昔は近くに縄張りを持つ熊たちに話しかけたりついて行ったりしていたが、いつしか諦めてしまった。皆、不二を見て言うのだ。
    お前は熊じゃない、と。

    不二は普通の熊ではなかった。皆より小さいし、何より顔が人だった。体は熊なのに顔だけ違う。
    最初は自分の容姿を知らず、皆に拒否された事がただただショックだったが、川辺で水を飲んでいた時水面に映った自分の顔を見て理解した。いつも見ていた皆のような熊の顔ではなかったのだ。いや、皆のような顔は頭部についている。本来その顔があるべきところに人間の顔があるのだ。
    顔が皆と違うせいで、自分の子じゃないのに優しくしてくれた熊たちも皆気味悪がって不二を縄張りから追い出した。
    誰からも相手にしてもらえないせいで、食べ物を知らない不二は見よう見まねで魚を獲ってみたりしたが、結局果物ばかり食べていた。
    きっとこれからも自分は一匹ぼっちなのだと、不二はいつも寂しい気持ちで床に就く。

    今日もご飯を探して歩いていると、いい匂いがしてきた。

    これははちみつだ!

    気づいて匂いのする方へ駆けていくと、木の上の方からはちみつがこぼれ落ちてきていた。木についているはちみつを舐めると甘さが舌に広がる。美味しくてぺろぺろはちみつを舐めとってしまうと、もっと欲しくて、はちみつが落ちてくる木の上を注視した。
    よく見るとはちみつは何か入れ物のような物に入っていて、中にはまだたっぷりはちみつが入っていた。
    あれごと取れればもっとたくさん食べれる…!
    木を揺さぶって容器を落とし、はちみつを手に入れたと喜ぶ不二は知らなかった。

    自然のはちみつは容器に入っていないのだと──
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